メモ

MicrosoftはNokia買収を諦めていた

by Vernon Chan

中国の通信機器メーカー・HuaweiがNokiaの買収について興味を持っているらしいことが明らかになり、Huaweiの社長が「Windows Phoneのようなシェアの小さなものに対してライセンス料を支払うなんて」と指摘していましたが、そのWindows Phoneのライセンス元であるMicrosoftもNokiaを買収すべく働きかけを行っていたことが明らかになりました。

Microsoft Explored Deal for Nokia - WSJ.com
http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323393804578555783340654630.html

That Microsoft-Nokia merger you've been predicting? It's no go • The Register
http://www.theregister.co.uk/2013/06/20/microsoft_nokia_merger_no_go/



これはウォールストリートジャーナルが明らかにしたもので、MicrosoftはNokia買収のために話し合いの場を設けましたが、時価総額143億ドル(約1兆3800億円)というNokiaの評価に見合うだけの対価が支払えないため、交渉は不調に終わったとのこと。

Nokiaはかつては世界最大の携帯電話メーカーでしたが、最近は衰えが著しく、出荷台数は現時点で世界第1位の携帯電話メーカーであるSamsungの1割ほどと、大きく後塵を拝しています。


そもそも、Nokiaがここまで没落した理由の1つには、2011年に結んだMicrosoftとの戦略的パートナーシップがあります。NokiaのCEOでありMicrosoft元幹部でもあるStephen Elop氏は、Windows Phone搭載端末を最優先で扱う戦略を採りましたが、Windows Phoneのシェアは伸び悩み、それに引っ張られてNokiaも下降線を辿ることになりました。

MicrosoftとNokiaが話し合いを持ったことについて、Microsoftはノーコメント。Nokiaは「両社は協力関係にあるので、定期的に会合を行うことは珍しくありません」とコメントしています。

ちなみに、現在のモバイル端末のOSはそのほとんどがiOSとAndroid端末で埋め尽くされていて、残ったわずかなシェアをその他のOSが奪い合っている状態。そんな中で、2013年4月にWindows PhoneはBlackBerryを追い抜いており、少ないながらもじわじわと数を増やしているところです。

ガートナーが2013年5月に発表したデータではBlackBerryに0.1ポイント差で負けているものの、2012年第1四半期と2013年第1四半期の出荷台数を比べてみると、BlackBerryが約3000万台減なのに対してWindows Phoneは2200万台増と、好調傾向なのは確かなようです。調査会社IDCでは2011年に「最後発のWindows PhoneがiPhoneを抜き去る」という予測を立てており、Windows Phoneが低迷期を抜けてシェアを拡大し、それに伴ってNokiaも勢いを取り戻してくるのかもしれません。

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in メモ, Posted by logc_nt

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