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スーパーコンピューター世界一だったこともあるIBM Roadrunnerが引退


史上初めて1ペタフロップス(PFLOPS)の処理能力へと達したシステムとして注目されたIBMのRoadrunnerですが、2013年3月31日にすべての機能を停止、その生涯に幕を閉じました。

End of the road for Roadrunner
http://www.lanl.gov/newsroom/news-releases/2013/March/03.29-end-of-roadrunner.php


Roadrunnerは2008年のTOP500で2位のBlue Gene/L(478.2TFLOPS)を大きく引き離し、1.026PFLOPSを記録して1PFLOPSを越える最初のスーパーコンピューターとなりましたが、2009年11月のランキングではJaguarに次ぐ2位となり、2012年のランキングでは22位でした。


現存する最速のスーパーコンピュータの上位25位の多くはペタフロップスであり、Roadrunnerも未だ驚くべき速さを誇っているのですが、効率性という面ではExaScaleのスーパーコンピュータが勝っています。Roadrunnerは2012年に2345キロワット(KW)で1042PFLOPSを記録してランキング22位となりましたが、21位のスーパーコンピュータは1177KWで1035PFLOPS、23位に至っては493KWしか必要としせんでした。Los Alamos研究所によれば「将来的にスーパーコンピュータはエネルギー効率を上げて経済的にする必要がある」とのことであり、スーパーコンピュータで生成されるデータ量の急増に対応する必要性からも、研究者たちはペタフロップスの1000倍の速さとされるExaScaleスーパーコンピュータに目を向けており、今後多くの研究開発を行っていくとのこと。


3月31日にRoadrunnerは停止。2008年に世界一になってからわずか5年ですが、研究者たちは分解の前に一ヶ月かけてオペレーションシステムのメモリ圧縮技術やデータルーティングの実験などを行う予定で、今後のスーパーコンピュータの開発に役立てられるそうです。「これらの実験はRoadrunnerが動いている間は行えなかったこと。死してなお、Roadrunnerは私たちの学習材料となっているのです」とLos Alamos研究所のGary Griderさんは語りました。

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in メモ,   ハードウェア, Posted by logq_fa

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