デザイン

大理石や溶岩石など世界中のさまざまな鉱物から作られたサイコロ「Eternity Dice」


世界中の美しい鉱石から作られたサイコロのセットが「Eternity Dice」です。サイコロは全て手作業で削られており、現在クラウドファンディングプラットフォームのKickStarterで出資を募集しています。

Eternity Dice - Earth Edition by Escape Studios — Kickstarter
http://www.kickstarter.com/projects/escape/eternity-dice-earth-edition

サイコロの詳細は以下のムービーから見ることができます。


これは2012年に作られたEternity Diceをさらに進化させたサイコロ。Eternity Diceはベスビオ火山の溶岩石を材料としていましたが、今度は世界中のさまざまな鉱物を使ってサイコロのコレクションを作成しました。なお、サイコロはすべて手作業で削られているとのことです。


サイコロには「STANDARD」「DUNGEON MAP」「FUDGE」「STANDARD D&D」「MOOD」の5つのデザインがあり、出資額によって異なったデザインのものをゲットすることが可能。


サイコロに使われている大理石の説明は以下から。

Giallo realeはイタリア・シエナから取り寄せられたもので、イタリアにおいて最も有名で美しい「有色の大理石」の1つだとされています。黄色は金や太陽を思い出させ、また力やぜいたくさを象徴する色です。暖かみのあるトーンは酸化鉄の浸透によるもので、人工的に再現することは困難とのこと。


ホワイトとブルーグレーが混ざりあったような大理石Bianco di Carraraは、イタリア、トスカーナ地方で採掘されたもの。室内装飾や彫刻によく使用されます。


化石の一部を含んだ灰色がかったマーブルの大理石が「Grigio Repen」。きめの細かい石で、古くからイタリアのヴェネト州・スロベニアなどで床石や建築のオーナメントとして使用されています。耐久性に優れているのが特徴。


Rosso Franciaはフランス産の赤みがかった大理石で、ルイ14世の統治のもとで広く使用されました。ラングドック・レッドと呼ばれたこの赤い石はトリアノン宮殿でも情熱を象徴するものとして用いられました。


Bardiglio imperialeは青みがかった暗い灰色の石で、イタリアのカッラーラで採掘されるもの。


Rosso Veronaもレンガのような赤色の大理石で、アンモナイトの化石やベレムナイトの排せつ物から構成されています。


純白大理石として評価されている石種が「Bianco Sivec」。地色がピンクやベージュを帯びることがあるため、原石の良材確保は難しく、欠点のないスラブ材は希少だとのこと。その白さと均質できめの細かい材質は需要も多く、国際的にもホテルや宮殿、商業ビルなどで使用されます。


Verde Alpiは暗いグリーンがかったマーブルを描く大理石です。


イタリア半島南東部にあるトラーニで採掘される炭酸塩岩がTrani Stoneで、炭酸カルシウムから構成されており、教会や建築家チェーザレ・バッザーニのモニュメントなど、現地の芸術活動には多く用いられました。


Nero Marquinaは漆黒の美しい大理石で、オーナメントとしても多用されました。白いカララ大理石とともに格子しま模様の床が描かれることもあります。


Rosa Portogalloはポルトガルのエストレモスで採掘されるピンクがかった大理石。古来から彫刻や建築の材料として使用されており、カララ大理石に続いて世界で2番目に輸出されています。なお、全輸出のうち85%はエストレモスで採掘されています。


2012年のEternity Diceにも用いられたVesuvian Lava Stoneはヴェスヴィオで採掘される溶岩で、シリカが少なくカリウムを多く含んだ灰色の石。


Alabasterは雪花石膏を指し、滑らかな白色の鉱物の変種。半透明でランプシェードなどにも使用されます。


黒色の大理石で明るい金色のしま模様が入っているのが「Portoro」。


Blue Quartzは文字通り鮮やかな青色をしており、アメシストや煙水晶と似た見た目。もともと青いのではなく、石英に青い鉱物が混ざることによって生まれます。


Travertinoは特に温泉などに付着する石灰石。クリームがかった色をしており、イタリアにある遺跡のいたるところで使用されています。


Basaltoとは玄武岩のこと。火山岩の1種で濃い灰色をしています。古くでは道路に布石するの丸石や建設現場、彫刻などで使用されました。


Eternity Diceは商品化のための出資を募っている最中で、目標額2000ドル(約20万円)のところ、すでに2万7000ドル(約260万円)を集めており、商品化は確実。さらに達成額が3万ドル、4万ドルと増えるごとに作られるサイコロの種類も増える予定です。


実際にサイコロを作っている様子は以下のムービーから見ることができます。

Eternity Dice - Earth Edition Processing - YouTube


出資は1ドルから受け付けられており、額によってもられるサイコロの数や仕様が変化。79ドル(約7600円)の出資によって5種類のサイコロが木製の箱とバッグに入ったセットがゲット可能で、送料は価格に含まれます。


また、349ドル(約3万3000円)の出資を行えば27個のサイコロが1ボックスセットになったものをゲット可能です。


締め切りは日本時間で3月17日(日)午前2時40分です。

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in 動画,   デザイン, Posted by darkhorse_log

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