失明や視力が極端に落ちた人の視覚をサポートする人工網膜デバイス「アーガスII(Argus II)」をアメリカ食品医薬品局が認可


医療機器メーカーのセカンド・サイト社が開発した人工網膜デバイス「アーガスII」が、アメリカの食品医薬品局(FDA)からの認可を2月14日に受けました。すでにヨーロッパでは利用可能でしたが、今回の認可によって、アメリカでも約10万人いるという網膜色素変性症患者で、視力が落ちた人の助けになれる可能性が出てくることになります。

Second Sight
http://2-sight.eu/en/home-en



Second Sight Announces FDA Approval
http://2-sight.eu/landing-fda-l

World's First Bionic Eye Receives FDA Approval | Popular Science
http://www.popsci.com/technology/article/2013-02/worlds-first-bionic-eye-receives-fda-approval

アーガスIIの仕組みはこんな感じ。

Second Sight EN 2012 Argus II Retinal Prosthesis System Artificial Retina Bionic Eye - YouTube


まずは映像がサングラス部分に取り付けられたカメラから入力され、腰のデバイスを経由してサングラス側部についているワイヤレス転送ユニットへ送られます。


これを、眼球に埋め込む形となっている受信機が受け取ります。


映像信号は人工網膜へと送られます。


人工網膜経由のデータが脳へと送られることで「こう見えている」という情報が伝わります。


このようにして、失明していたり視力が極端に落ちている人の視覚をサポートする、というわけ。


ニューヨークタイムスではBarbara Campbellさんへの取材を行っています。Campbellさんは20年前に失明して以来、ずっと光のない生活を送ってきましたが、アーガスIIのおかげで視覚を取り戻しました。失明する前のように「見えている」というわけではなく光のパターンとして捉えられるようになったとのことですが、大きな進歩だととのこと。

The F.D.A. Approves a Bionic Eye: Argus II Device Helps the Blind - YouTube


これがアーガスIIの実物。


取材を受けるCampbellさん。


さらにデバイスの性能が向上すれば、人工網膜システムや「バイオニック・アイ」をつけている人の方が視力がいいという時代も訪れそうです。

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