取材

アメリカのファストフードはマクドナルド以外にもハンバーガーだらけ


日本にはマクドナルドやバーガーキングくらいしか進出していませんが、本国アメリカではたくさんのファーストフードチェーンがハンバーガーを作っています。3億人の胃袋を巡って繰り広げられるハンバーガー競争。人気があるファーストフードチェーンのお昼は凄いことになっていました。アメリカのハンバーガーチェーンでは、日本で見られないポテトの形も。飲み放題のドリンクは滝のように流れます。

こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。アメリカでは1ドルマックを含めて、ひたすらハンバーガーを食べていました。

◆Wendy's(ウェンディーズ)
1969年にオハイオ州の州都であるコロンバスに誕生した「Wendy's」、日本でもダイエーやゼンショーの経営によって広く展開されていましたがフランチャイジー(FC)契約が続かず、一度全店舗が撤収したのち、現在は東京の六本木と表参道に再上陸しています。全米のハンバーガーチェーンとしてはマクドナルド、バーガーキングに続いて第三位の規模。全世界で6560店舗を展開しています。

赤毛、三つ編み、そばかすの女の子が目印。


建物の外観。


シングルハンバーガーのセット(5.99ドル:約556円)、ポテトとドリンクをミディアムサイズ(59セント:約55円)、タックス(39セント:約36円)の合計で6.97ドル(約646円)になりました。


いびつな形のパティですが、家庭で作ったハンバーグのようにしっかり焼けていて美味しかったです。


◆Arctic Circle

1950年にユタ州の州都であるソルトレイクシティに誕生した「Arctic Circle」、ユタ州を中心としたアメリカ西部の7州で73店舗を展開しています。

「Arctic Circle」は北極圏を意味。


建物の外観。


「RANCH BURGER COMBO」のセットメニューで6.14ドル(約569円)。


ウェンディーズの次に食べたので、ハンバーガーが何か物足りなりなく感じてしまいました……。


◆Carl's Jr

1941年にカリフォルニア州のカーピンテリアに誕生した「Carl's Jr.」、アメリカ西部を中心に1349店舗を展開しています。CKE restaurantsが経営権を持っていて、西部を「Carl's Jr.」東部を「Hardee's」といった住み分けが行われているようです。

可愛い☆のマスコットが描かれています。


建物の外観。


ハンバーガーは普通に美味しかったです。


◆Arby's

1964年にオハイオ州のヤングスタウンに誕生した「Arby's」、全米で3400以上の店舗が展開されています。ローストビーフがメインですのでハンバーガーチェーンにはなりませんが、走行中にはよくみかけていました。日本にも進出していた時期があったようです。

看板にはテンガロンハットをかたどったマーク。


建物の外観(ガソリンスタンドに併設の店舗)


セットメニューで7.60ドル(約705円)。ローストビーフを挟んだサンドイッチは、一口食べると肉汁が溢れ出てきます。写真は細長いパンですが、ハンバーガーと同じバンズでローストビーフを挟んだ商品もありました。


らせん状のフライドポテト(カリーフライ)はArby'sの発祥。しっかりと味がついていて、ケチャップなしでも口に進んでいきます。


◆Jack in the Box

1951年にカリフォルニア州のサンディエゴに誕生した「Jack in the Box」、アメリカ西部やアメリカ南部を中心に21州で2200店舗以上を展開しています。

テキストベースの看板。


建物の外観。


ハンバーガーのセット(5.89ドル:約546円)とタックス(55セント:約51円)で合計6.44ドル(約597円)でした。


こちらのハンバーガーも普通。


こちらもらせん状のフライドポテト。


◆Whataburger

1950年にテキサス州のコーパスクリスティに誕生した「Whataburger」、アリゾナ州からフロリダ州にかけたアメリカ南部を中心に740店舗を展開しています。

Wをあしらったトレードマークにテーマカラーはオレンジ。


建物の外観。


ハンバーガーのセット(5.34ドル:約495円)とタックス(50セント:約46円)で合計5.84ドル(約542円)でした。普通に頼んでいるはずなのに量が多い。


出てきたハンバーガーが大きくて笑いました。オフィシャルホームページにも「Since 1950, we've proudly served a bigger,better burger」と書かれていて「より大きく、美味しく」はWhataburgerのテーマのようです。


◆In-N-Out Burger

1948年にカリフォルニア州のボールドウィンパークに誕生した「In-N-Out Burger」、カリフォルニア州を中心に281店舗を展開しています。古くから創業しているのに店舗数が少ないのは、味にこだわっているからかもしれません。

通常はこの矢印の看板が出ているのですが、自分の行った店舗ではありませんでした。


建物の外観。


Double-Doubleのハンバーガー(3.20ドル:約297円)に、フライドポテト(1.50ドル:約139円)、ドリンクのMサイズ(1.45ドル:約134円)、タックス(57セント:約53円)で合計で6.72ドル(約623円)になりました。In-N-Out Burgerは特にセットメニューがあるわけではありません。


メニューはたったこれだけ。


ジューシーな肉汁のパティを焼き立てのバンズと新鮮な野菜ではさんだハンバーガー。アメリカ人が夢中になるのも分かります。生のジャガイモを使ったフライドポテトもあっさりとした味付けで、他のハンバーガーチェーンとは違っていました。


ちょうどランチタイムに行ったのですが、店内はたくさんのお客さんで賑わっていました。


駐車場も満杯。そしてドライブスルーにも行列ができていて、一人の店員さんがマイクよりも先に注文を聞いて捌いていました。


◆Burger King(バーガーキング)

フロリダ州マイアミ・デード郡に本部がある「Burger King」は全世界に店舗を展開しています。全米のハンバーガーチェーンではマクドナルドに続いて第二位の規模。メキシコでもよく見かけ、南北アメリカ大陸では島国を除くとほとんどの国に店舗があります。日本では一度撤退した後に再進出があって、現在はロッテリア(韓国法人)の運営です。

アメリカらしさを感じる看板。


建物の外観。


ワッパー(Whopper)のセットメニュー(5.99ドル:約556円)、タックス(62セント:約58円)で合計6.61ドル(約613円)になりました。1957年のワッパー発売から55周年を記念したキャンペーンが行われていて、ディスカウントショップのレシートについていたクーポン券でワッパーの単品(3.79$)が無料で付いてきました。


比較広告も行われているみたいですが、ビッグマックよりもワッパーの方が自分は好みです。野菜が新鮮で食べ応えもありました。


◆McDonald's(マクドナルド)

全世界での店舗数がサブウェイに抜かれてしまいましたが、それでも「McDonald's」は世界を代表するファーストフードチェーンです。全世界で3万4000店以上、アメリカ国内でも1万4000店以上を展開。アメリカすべてのファーストフードチェーンの売上高で第一位で、第二位のサブウェイとは3倍もの差があります

日本でもお馴染みのMのマーク。


建物の外観。


アメリカ滞在中は何度もマクドナルドを利用したのですが、たまに食べたくはなるけど特に美味しくもないといった感じでジャンクフードですね。


アリゾナ州北部のフラッグストアのビッグマックセットは7.54ドル(約699円)。


グランドキャニオンの隣り街にあるマクドナルドの2チーズバーガーセットは8.37ドル(約776円)。観光地で高い価格設定となっていますが、別の場所だと5.41ドル(約502円)でした。


南北でも東西でも目立つように立てられた2つの看板。


道路上には次のマクドナルドのある街のお知らせがありました。


「チーズバーガー6つが4.99ドル(約462円)(午後4時からオンリー)」というプロモーション。


◆アメリカのファーストフードの利用方法

注文すると、まずカップを渡されます。ハンバーガーが出来上がる前にドリンクを注いでおきましょう。店内にドリンクサーバーがあれば、お代わりは自由です。日本の3倍くらいの勢いで出てきますので戸惑わないように。


Carl's Jr.の場合はこんな感じ。

Carl's Jr.のドリンクサーバー - YouTube


マクドナルドだとこんな感じになります。

マクドナルドのドリンクサーバー - YouTube


ストローも太いんですよね。


ポテトにつけるケチャップも、セルフサービスで小さなカップに。


ケチャップは小さな袋が置いてあることもあります。コーヒーとかに入れる砂糖も甘味料と2種類。


◆アメリカのハンバーガー店はこれだけじゃありません

アメリカの車社会に特化した「Sonic Drive-In」


日本でこんなドライブスルーは見たことがありません。


デザートがメインの「Dairy Queen」でもハンバーガーを販売しています。


アメリカ最後のアリゾナ州で初めて見た「Smashburger」


英語版のWikipediaのハンバーガーチェーンの項目には共通したアメリカ国内のファーストフード一覧のリンクが付いているのですが、

A&W
Arctic Circle
Back Yard Burgers
Big Boy Restaurants
Blake's Lotaburger
Burger King
Burger Time
Burgerville
Carl's Jr.
Checkers / Rally's
Cook Out
Culver's
Fatburger
Five Guys
Freddy's Frozen Custard
Fuddruckers
George Webb
Gino's Hamburgers
Good Times Burgers & Frozen Custard
Hardee's
Hot 'n Now
In-N-Out Burger
Jack in the Box
Jack's
Johnny Rockets
Jollibee
Krystal
Maid-Rite
McDonald's
Nation's Giant Hamburgers
Original Tommy's
Roy Rogers
Runza
Shake Shack
Smashburger
Sonic Drive-In
Spangles
Steak 'n Shake
Swensons
Wendy's
Whataburger
What-A-Burger
White Castle
Winstead's
Zippy's


ハンバーガーチェーンだけで45種類。他にもサンドイッチやホットドッグ、メキシカンフードのチェーンもあるのですから、アメリカのファーストフードは競争が激しすぎます。今回はアメリカ西部だけでしたので、アメリカ東部のハンバーガーチェーンは何も分かりません。

皆様もハンバーガーの聖地アメリカに行く機会があれば、いろいろと試してみてはいかがでしょうか?自分はWendy's、Whataburger、In-N-Out Burger、Burger King、Arby'sのハンバーガーを好きになりました。

(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
)

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in 取材,   動画,   , Posted by logc_nt

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