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Twitter公式が小説企画を角川グループと連携して実施することが明らかに、電子書籍・出版・映像・海外展開も視野に


角川グループがTwitter社と連携してTwitter小説企画を実施することになりました。角川グループは現時点で会員数600万人・月間ページビュー27.5億(2012年12月時点)の「魔法のiらんど」を所有しており、ユーザーの書いたコンテンツを出版するという実績があるため、今回の提携も同じようにしてTwitter上で書かれている小説をとりまとめて出版しようという動きのようです。

【PDFファイル】角川グループ、Twitter社と連携してTwitter小説企画を実施
http://www.kadokawa-hd.co.jp/topics/20130117twitternovel_ver1.pdf


角川グループはファンによって生み出される良質なコンテンツ(UGC=User Generated Content、インターネット上のユーザーが生成したコンテンツ)を利用するために、グループ傘下として「魔法のiらんど」を有しており、実際に「ケータイ小説」という新たなジャンルを生み出し、現時点では日本最大級のUGC小説プラットフォームにして最大級のガールズサイトに成長させたという実績を持っており、毎月数万のUGC小説が生まれ、文庫の定期刊行から映画化・TVドラマ化など、若い才能の発掘と作家としてのデビューを積極的に進めています。

今回のTwitterとの提携の中身は以下のような感じになります。


・Twitter上で小説を執筆すると、角川グループ内で開発中のソーシャルデータ統合解析システム「commucom.jp(コミュコム)」によりそのTweetの取り込みと文章解析・整形を行い、角川グループ側システムへデータを投入、140文字以内のツイートを連続した文章形式にまとめ、購読しやすい環境を実現。

・執筆者はTwitter上で執筆を行い、購読者はTwitterのタイムラインから読み漏らしてしまった場合でも、アーカイブ化された形式で購読することが可能。

・これらのアーカイブされた作品中の優秀作品は出版化、映像化することも可能に。


また、「Twitterで小説を書く」という体験を広めるため、ケータイ小説作家として実績のある作家をモデル作家として起用することも検討しているとのこと。

今回の取り組みはTwitter Japan社が初めて連携して国内で実施する小説企画となり、既にTwitter本社ではTwitterで小説を投稿する企画「Twitter Fiction Festival」の成功実績があり、同様の企画を日本国内で展開するに当たり、UGCを出版化する実績と多くの若年層の女性に利用されている「魔法のiらんど」を持つ角川グループと連携することとなった、という次第です。

なお、角川グループによると「この取り組みにより生み出される小説作品は、電子書籍化、出版化、映像化、翻訳による海外展開なども視野に入れ、日本の若き才能を最大限にサポートしていくことで、日本の出版文化および映像文化の発展に貢献できるよう努めてまいります」とのことです。

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse

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