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起業家はなぜ不幸せなのか?スタートアップでくじけないための4か条

By Jose Martin Garcia

これまでにないアイデアや自分なりの手法でゼロから始めるスタートアップは非常にやりがいがあり、興味のある人も多いはず。輝かしい成功例を聞くこともありますが、スタートアップ企業Polyvoreの創立者でありCEOのJess Leeさんは「スタートアップの創立者は不幸である」と思っており、その不幸がどのようなことを起因としているのか、そして負の感情に負けてしまわないためにはどのようなことをすべきか、ということをまとめています。

Why Startup Founders are Always Unhappy — jessblog
http://www.jessyoko.com/blog/2012/11/07/why-startup-founders-are-always-unhappy/

スタートアップは本当にストレスが多く、Jess Leeさんの知っている素晴らしい会社の創立者の多くはストレスを感じていて不幸だ、とのこと。Leeさんの起業したPolyvore社も素晴らしい業務を行い、十分に収益を上げています。それでもやはり彼女には非常にみじめな気分になる瞬間があるらしく、彼女は「なぜスタートアップは不幸なのか?」という理論を構築しました。

まず、スタートアップが成功している場合、その成功の仕方は以下のように右肩上がりに見えます。


グラフは上下を繰り返しており、スムーズに上昇しているとは言えません。この上がり下がりの要因は、季節による客足の増減だったり、一時的な成功だったり、イマイチな広告、社員が辞めたり、新しく入社したりなどさまざまです。しかし単純に考えて、グラフにあるA地点からB地点まで十分に行けたら創立者は幸福なはず。結局のところ、BはAよりもグラフ上の高い位置にあるからです。

しかしそれは間違いだ、と彼女は語ります。残念なことに人間は絶対的評価を苦手とし、加速したり減速したり、速度が変わることによって最も物事を理解するからです。例えば、時速300マイル(約480km)や時速500マイル(約800km)がどのような距離であるか伝えることは困難ですが、時速300マイルが時速500マイルになるのがどういうことかは簡単に説明できます。

つまり「創立者はみじめだ」という彼女の理論はスタートアップの成功が変化する「速度」に結びつけられるということです。言い換えると、「幸福感のグラフ」は「成功グラフ」の変化から以下のように派生するものなのです。


成功という見地から見ると、成功グラフにおけるB地点はA地点よりも2倍は高い位置にあり、2倍いいように見えます。しかし、B地点はグラフ上において下り坂の途中であり、それまでの瞬間から成長が減速しています。幸福感は、成長が加速している時がもっとも大きく、減速するとだんだん少なくなってきます。そのため、B地点は成功グラフにおいて高い位置にありますが、幸福感はわずかなもの。そして成長がなくなった時、人は不幸の領域にいると言えます。

このことから言えるのは、スタートアップが例え右肩上がりに成長したとしても、会社が存続する限りアップダウンからは逃れられず、創立者には不幸な瞬間が訪れるということです。そこで、もし幸福感のグラフにおける底辺を這う瞬間がきても、苦しみに溺れないようにする、いくつかのポイントをLeeさんは挙げています。

◆01:自分たちがどこから来たのかを思い出して下さい


勝利を祝い、社員たちに自分たちがどのくらい遠くにやって来たのかを思い出させて下さい。LeeさんたちがPolyvore社のニューヨーク・オフィスを開いたとき、彼女は社員たちに、かつてバイクショップやスタッフの家のリビングでどのように働いていたかを思い出せました。そうすることで、オフィスや家具から大きな質の向上を見ることができるのです。

◆02:すばらしい文化とすばらしい人々があなたの助けとなる


仕事で知り合った人々はあなたのスタートアップ企業が減速している時、つぶれてしまわないようにしてくれます。ばかげていると思っても慣例に従い、人と知り合うイベントを楽しんで下さい。人と働くことを楽しんで。

◆03:スタートアップによってあなたの自身の価値を決めつけないで下さい


例えPolyvore社でどんなにいいことや悪いことがあっても、Leeさんの友人たちはいつも彼女に対して同じように振る舞い、舞い上がってしまわないよう地にとどめてくれるとのこと。彼らは悪いことが起こった時はセーフネットとなってくれ、素晴らしいことが起こった時は、からかいながらも祝ってくれるそうです。

◆04:外に出て、他の起業家たちと話しをして下さい
Leeさんは内向的で、人とのネットワークを嫌い、パーティーなども苦手です。Polyvore社を設立して初めの3年間は、彼女はずっと頭を低くして、がんばって働き、他の起業家たちにはめったに話しかけませんでした。後から考えると、これは最も大きな間違いだったそうです。他の起業家たちから情報を得なかったため、彼女のスタートアップに対する情報はTechCrunchによるものだったのですが、TechCrunchには一夜にして成功した起業家の話やポジティブな話でいっぱいなのです。そのため、彼女にはPolyvore社で起こる問題すべてが世界の終わりのように感じられました。他の起業家たちと話すようになってから、彼らから知恵や激励、そして問題に対する解決策を教えてもらうことによって、彼女は解放され、精神的にすごく楽になったとのこと。もしあなたがLeeさん同じ内向的なタイプなら、スタートアップのイベントに行くのではなく、他の起業家と1対1で会ってお茶をするのがオススメです。

By AnnuskA - AnnA Theodora

シリコンバレーには「ペイ・フォワード」の精神があって、そのような情報を喜んで共有する人々が多くいます。そしてもし起業家のイベントに行かねばならない時は、その場で最も居心地悪そうで気まずそうな人を探して、彼らに話しかけるのです。

By Sion Fullana's photography

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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