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全世界で全人類がゾンビと戦うスケールでかすぎのゾンビ世界大戦映画「WORLD WAR Z」予告編ムービー公開、ゾンビの量が尋常でないレベルに


「中国奥地で発生した謎の疫病。それがすべてのはじまりだった。高熱を発し、死亡したのちに甦る死者たち。中央アジア、ブラジル、南アフリカ…疫病は拡散し、やがてアウトブレイクする。アメリカ、ロシア、ドイツ、日本…死者の群れに世界は覆われてゆく。パニックが陸を覆い、海にあふれる。兵士、政治家、実業家、主婦、オタク、スパイ。文明が崩壊し、街が炎に包まれるなか、彼らはこの未曾有の危機をいかに戦ったのか?」というわけで、全世界にゾンビがあふれ、全人類がゾンビと戦い、人類絶滅の危機に瀕するほど次第に追い詰められていくが勝利した後の世界で、一体あの戦いは何だったのか?というのをレポートの形で振り返ることで妙にリアルなゾンビ世界大戦の姿を描ききった原作をもとにして題名もそのまま同じの「WORLD WAR Z」予告編ムービーが公開されました。

WORLD WAR Z - Official Teaser Trailer - United Kingdom - YouTube


渋滞するいつもの街


車内で談笑する家族のヒトコマ


パパはブラッド・ピット、国連職員です


と、何か音がするので見上げると……


ヘリコプターが。


なんだか不穏な空気が流れ初め、ドアを開けて外へ。


爆発


さらに突っ込んでくる自動車


街はあっという間に人々が逃げ惑うパニック状態に突入


軍隊の姿が。


惨事が広がり始めます


全力ダッシュで逃げる人々


ただならぬ事態


炎上し始める都市


そしてこの事態は全世界で起きていることが判明


崩壊し始める世界


瞬く間に広がるゾンビ


普段はこういうゾンビ映画では舞台にならないようなところも大炎上


全世界人口のうち約44億人が失われるという人類史上最大規模の災害に発展


ものすごい勢いで爆発的に増殖していくゾンビ


橋の上での攻防


脱出を図るブラッド・ピット


ヘリによる救援


人口が過密な都市は既にゾンビの手によって廃墟へとまっしぐら


アメリカ本土はもはや手が付けられないので船の上へ


世界中が大パニックに


ドドドドド


ウワァァァァァアアア


キャアアアア


ヘリコプターにしがみつくゾンビたち


撃って撃って撃ちまくり


普通の映画であれば「ゾンビが発生、みんな大変、協力して何とかなったよ!」で終わるところが、この原作の場合はその「終末の始まり」を越えたさらにその向こう側まで描いたのがポイント、ものすごい勢いで追い詰められていく人類。


全世界で未曾有の大災害と化したゾンビに対して、何ができるのか?


壁を築いて隔離してもゾンビが死んだゾンビを踏み台にしてやってくる恐ろしすぎるシーン


「WORLD WAR Z」


2013年6月21日公開予定、日本での公開は現時点ではまだ不明


なお、Amazonには原作についていくつも非常に秀逸なレビューが投稿されており、以下のような感じとなっています。

国民の一部を、ゾンビを誘引するための生餌とすることで、軍を再編成するための時間を稼ぐ「レデカー・プラン」。マンデラ元大統領の許可の下、南アフリカが実施し一定の効果を上げたことで、世界各国が模倣し始める。大量の避難民の中からまだ発病していないゾンビ感染者を効率的に「分離」するため、ロシア軍は自国民に対して神経ガスを使用する……等々。ゾンビが人間を喰い殺すグロ描写もさることながら、極限状況下で国家が自国民をいとも簡単に切り捨てていくところに恐怖を感じる。だから逆に、極限状況下で勇気と知恵を振り絞った人々の姿や行動が際立って美しく見えた。人工衛星のメンテナンスのため、肉体の限界を超えて宇宙にとどまり続けた宇宙飛行士。命と引き換えに峠路を爆破し、ゾンビの侵入を食い止めたインド人将校。国民を見捨てて自分だけ逃げる訳にはいかないと、最後までイギリスに止まり続けた英国女王……等々。ロメロ作品は人間社会に対する痛烈な批判や皮肉でできているが、この作品には社会批判だけでなく、人間讃歌も込められている。

よくあるゾンビものホラーのように、町中にゾンビが溢れて主人公と仲間たちがゾンビから逃げるとか、ショッピングモールで立て篭もるという感じのお話とは違って、地球規模でゾンビが発生した後の後日談を取材形式で生き残った人々から話を聞いていくという作品です。

出てくるゾンビは世間一般的に言われる動きが遅く人を襲い肉を喰らう基本に忠実なゾンビなんですが、水中での行動が可能であるというだけでもかなり厄介なゾンビです。

人類がいかに地球規模の災害を乗り越えたのかという話は読んでいて、ああなるほどねと思いました。
生き残った人々の体験談は、各国の生存者例えば政治家・軍人・主婦・ニート・医者等色々な人々の災害からどのように逃れたのか、そして今何を思うのかという話がリアルに書かれております。

ゾンビもののストーリー定形、「終末映画」「逃げ場の無いサバイバル」「コミュニティの崩壊」をすべてひっくり返し、「終末を越えたストーリー」「全地球的」「人類の団結」の話であるのに王道のゾンビものというのがすごい。
加えてゾンビものになかった、賢愚/利己と博愛/勇気と臆病/憎しみと愛情などが、充ち溢れてくる。

ちなみに日本人としてはオタクと盲目の被爆者が登場する。
SFファンとしては絶対に見逃せないのは、日本人の列島脱出計画を算定した小松博士という人物。「過密国家で、人口が一部都市に集中し、警官が軽武装の日本はゾンビ渦には無力。ゆえに直ちに日本脱出せねばならない」というプランを発表するのが小松博士……。

本書の手法は、さまざまな人物の証言から、ある出来事の総体を描き出すという「オーラル・ヒストリー」。

ジャーナリストが種々の「ゾンビレポート」を集めて、報告書として上に提出します。
しかし、その核心まで踏み込み過ぎたが故に、却下。
闇に消えそうになった、歴史の、生の声を出版にこぎつけた、という体裁です。

アジアの臓器市場
イスラムの聖地至上主義
アメリカの新薬開発事情
戦争ごとに冬将軍に苦しみ、冬将軍に救われるロシアの地の利
北朝鮮の隠密
銃器の出回っていない日本 etc.

種々のお国事情を絡めて展開される「世界Z大戦」回顧録。

今の味方が、一撃喰らうと敵に変貌する恐怖…
1ミスも許されない臨場感には、緊張しました。

このすさまじい原作が一体どのような映像になっているのか、期待大です。

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in 動画,   映画, Posted by darkhorse

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