取材

スマホが充電できて20年間性能を落とさず保存可能な小型の水素燃料電池


半導体メーカーのロームが京都大学、アクアフェアリーと協力し、スマートフォン向けの携帯用電源として使用できる小型、軽量、高出力の個体型水素燃料電池を開発。シート状に固形化した水素化カルシウムを使用し、体積3ccに満たない38mm四方、厚さ2ミリのシートと水から約4.5ℓ の水素を作り5Whrの電力を発生させることに成功しました。

高効率と安全性を同時に実現した軽量な固体型水素燃料電池を開発

そして、この技術を応用してスマートフォン向けのモバイルバッテリーや災害時に利用する非常用電源などとして使用できるようにした製品のデモがCEATEC JAPAN 2012で行われていたので現場に行って撮影してきました。

ロームのブースはこんな感じ。


燃料電池の展示コーナーに到着。


デモ製品のラインナップは「スマートフォン充電マルチ電源」から「ポータブル200W級 レジャー、動力源、緊急電源用」など。


アウトドアや災害時の利用を想定しているとのこと。


量販店で販売されていてもおかしくないようなデザインのデモ機が並んでいます。


USBケーブルで接続してスマートフォンなどを充電するためのモデルのサイズは横65×縦137×厚さ20mmで重量は約87グラム。


成人男性の手に持つとこれくらいの大きさ。


厚さも現在市販されている一般的なモバイルバッテリーと大差ありません。


大型モデルのサイズは幅320×高さ330×厚さ160mmで重量は約7kg。定格電力は200Wでマイナス5度から40度までの環境で使用できます。


斜め横から見るとこんな感じ。


なお、ロームによれば200Wが出力できる高出力タイプをまず製品化し2013年春に販売する予定とのこと。しかし、会場で実際に触ってみたデモ用のスマホ向け充電器も既に日常的に持ち歩くのに問題ないサイズになっており、実際にiPhoneなどを充電することもできるようなので、そう遠くない時期に一般向け販売が始まることが期待できそうです。

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in 取材,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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