2040年までに車の75%は自動運転カーになり道路交通システムは変化すると専門家集団が予測

By epSos.de

Googleの自律運転カーがネバダ州に続いてカリフォルニア州でも走行OKの方針になるなど、新時代の運転システムがもう目の前に迫っていますが、情報工学などの技術家集団IEEEのメンバーは、2040年には自動運転カー(自律型自動車)が主流になるという予測を立てました。

IEEE - The world's largest professional association for the advancement of technology
http://www.ieee.org/index.html



VTC2012-Fall in Québec City: Home

イタリアのパルマ大学でコンピュータ工学教授を務め、高度道路交通システムの分野の第一人者であるアルベルト・ブロッギ博士は、高度道路交通システムの導入が普及しないのは基盤整備が必要なためで、既存の道路ネットワークをそのまま利用できる自律型自動車こそが道路交通に変化をもたらす存在だと語りました。

ブロッギ博士は自律型自動車走行プロジェクトのディレクターも務めており、2台の自律型自動車にパルマから中国の上海まで8000マイル(約1万3000km)の道のりを完走させたこともあります。

自律型自動車は高度通信センサーを通じて操作されるので、走行の安全性と効率性が確保されます。「交通を監視して車の流れを制御するセンサーやカメラ、レーダーが交差点に設置されれば、衝突事故は無くなり、より効率的な交通が可能になります。車が自動で制御されれば、当然信号機を設置する必要もなくなるでしょう。」とブロッギ博士は述べています。

By stephenhanafin

自律型自動車が増えると車が効率的に流れるようになり、燃料効率も上がると語ったのはジョージ・ワシントン大学のアジム・エスカンダリアン博士。高速道路に専用レーンを設けることで車の流れは効率的になり、燃料効率も上昇。自動運転の車が増えると、従来より車間距離を詰めても安全に走行できるようになります。ブロッギ博士は、2040年までに制限速度が時速100マイル(160km)まで上がると確信しているとのこと。

By teresaphillips1965

エスカンダリアン博士は、自動運転によって年齢や運転能力にかかわらずあらゆる人が自動車を運転できるようになるので、免許も必要なくなるだろうと述べています。また、車でどこにでも行けるようになるので、カーシェアリングが普及し、目的地に着くとすぐに次の人が使う……という形が確立されることで、車両の運転効率・燃費向上にもつながります。

自動運転の普及を妨げている最大の要因は、運転者や同乗者だそうです。アンカレッジ大学コンピュータシステム工学部のジェフリー・ミラー准教授は、運転者や同乗者はまだ自動運転にすべてを委ねられるほどに技術を信頼できていないと指摘。メーカーは並列駐車の補助システムや自動制御ブレーキ、居眠り運転防止装置など、自動運転につながる機能を取り入れ始めているので、この利用範囲が広がっていくことで、今後だんだんと自動運転技術が拡大。2040年には主流になっているだろうと期待しているとのこと。

・関連記事
2018年に完全自動運転で運転手不要の自動車が販売予定 - GIGAZINE

Googleの全自動運転カーが無事故で50万km弱を走行することに成功 - GIGAZINE

Googleの自動運転カーほぼ完成、最初のドライバーを乗せて手ぶら走行中のムービー公開 - GIGAZINE

全自動運転で海上の指定したポイントを調査してデータを送信してくるボート「Robotboat Mark VI」 - GIGAZINE

52

in 乗り物,   サイエンス, Posted by logc_nt