スウェーデンの老舗ハッセルブラッドがソニーとコラボして作った超高級カメラ「Lunar」フォトレビュー

第2次世界大戦時にスウェーデン軍のためにカメラを作ったことがきっかけで、後に世界的に名をはせる高級カメラメーカーとなったハッセルブラッド(Hasselblad)が同社初となるAPC-Cサイズのセンサーを搭載したカメラ「Lunar」をソニーと共同で製作。そのプロトタイプがフォトキナで展示されていたので実物を触りながら「最高級ミラーレス」とも言うべきその姿を写真に納めてきました。
現地のブースはこんな感じ。


内部にはスーパーカーの姿も。

モデル撮影会も行われており華やかな雰囲気。

今回のフォトキナで初お披露目となった「Lunar」は以下の通り。

説明員の人は手袋着用で操作。

実際に持ってみるとこんな感じ。なお、ハッセルブラッド社が担当するのは外装のデザインのみになる予定で、内部の機械部品は全てソニーの「NEX-7」のものを使用。2430万画素のCMOSセンサーや映像処理エンジン「BIONZ」を備え秒間10コマの連続撮影ができる、といったスペックはそのままです。

外観は以下の通り。


シャッターボタンには「H」の文字が刻まれ、コントロールダイヤルもレトロな雰囲気のオリジナルデザインになっています。

グリップ部分には本革を使用しており滑りづらく快適な握り心地。

正面から見た右上にも「H」のロゴがあしらわれています。

スワロフスキーのクリスタル・ガラス付き。

上部の外装にはチタンを採用。

こうした同社の徹底したデザインや素材へのこだわりが垣間見える公式映像は以下で見られます。
HASSELBLAD - Lunar on Vimeo
スピードライト(ストロボ)はポップアップ式。

側面。

背面。

底面。

可動式のディスプレイを搭載し、ハイアングルやローアングルでの撮影が楽に行えます。


ソニーのEマウントに対応するレンズ全般が使用可能。

コンバーターを使用すればAマウント用のレンズも装着できます。


1つ1つ削り出しで製作されている木製のグリップ。

なお、発売予定は2013年初頭で価格は5000ユーロ(50万円前後)とのこと。また、今回撮影をしたカメラはプロトタイプで、実際に発売される際には変更が加えられる可能性があり、グリップもカーボンとレザーがセットになるのか別売りになるのか、といったような商品構成の詳細も今後決定されるそうです。
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