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人が乗れる巨大ロボ「クラタス」を作った倉田光吾郎らに迫るドキュメンタリーがYouTubeで公開中


全高4m、重量約4.5トンの実際に人が乗って操縦できるロボット「クラタス」を製作した鉄の造形作家、倉田光吾郎さんとエンジニアの吉崎航さんがどのような思いで巨大ロボットを作ったか、という内容のドキュメンタリーを映像制作会社のログフィルムが撮ってYouTube上で公開しています。

Kogoro Kurata - YouTube


ムービーの冒頭では鍛冶屋だった父親の影響で鉄の造形を始めた、という倉田さんのルーツが語られています。


最初に鉄を使った物作りを始めたのは高校の夏休み頃。


そんな過去があって、鍛冶屋と言っても刀剣などを作る和鍛冶ではなく西洋の門扉などを作る仕事を始めた倉田さん。


最近はロボットなどの変わった造形に取り組んでいるので今は「自分が何屋なのかサッパリわからない」そうです。


前に1/1スコープドッグを作って、次は実際に人が乗れるものを作りたいと思ったのが、今回のクラタスを作るに至った理由。


4mのロボットが動くという怖いのかおもしろいのかわからない、そういう感覚をとにかく味わってみたかったと言う倉田さん。


そんな彼も、専門的な勉強をしてきたわけではなく鍛冶屋だった父親の見よう見まねでこの世界に入ったとのこと。


自分がやりたいことがまず始めにあって、それに向かって勉強しながら進んで行くというスタイルで物作りをしているそうです。


ガンダムではなく、ボトムズだったというのは「パイロットではなく、誰でも乗れる」ものを作りたかったからなのだとか。


クラタスの初の大々的な一般公開となったワンダーフェスティバル 2012[夏] でのクラタスのお目見えシーンは以下の通り。


なお、倉田さんは今後は複数台のクラタスを使ったサバイバルゲームや格闘戦などもやってみたいと語っています。


吉崎さんのインタビューは以下の通り。

Wataru Yoshizaki - YouTube


いつか自分で巨大ロボットを作ろうと思っていたけれども、こんなに早くここまでのレベルのロボットと触れ合える機会に恵まれたことがうれしい、と語る吉崎さん。


もともとはヒューマノイドロボットのための演算指導ソフト「V-Sido(ブシドー)」の開発者です。


また、今回のプロジェクトでは「V-Sido」専用のシミュレーターの開発も行ったそうです。


ロボットのシリンダーが動く所や、回路が光る所にかっこよさを感じるという吉崎さん。


ハイレベルな人工物の組み合わせが人間に近い形状になっていく、というロボットの成り立ちにロマンを感じるそうです。


実際に作業をしている風景はこんな感じ。


ワンフェスの会場でも直前まで調整が行われていました。


操縦桿は以下の通り。


吉崎さんにとって重要なのはロボットたちが生活空間に入ってこられるようなブレイクスルーを生み出すことで、「V-Shido」というソフトウェアを使って誰もが簡単に操れるロボットが普及することを目指しているとのこと。


ウィンドウズの様に、「V-Shido」がロボットの標準OS的な存在になりロボットが生活に浸透するような状態になればすごくいい、とのこと。


二人の天才の野望はまだまだこれからが本番です

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in 動画, Posted by darkhorse_log

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