試食

焼きたての「豚の丸焼き」は一体どんな味なのか実際に食べに行ってきました


以前に豚の丸焼きを注文し編集部内で食べたことはあったのですが、「焼きたての豚の丸焼きを食べてみたい」と思っていたところ、焼きたてをその場で食べさせてくれる「金城畜産」というお店が沖縄にあるということで、豚が焼かれる工程の見学も兼ねて、実際に焼きたてを食べに行ってみることにしました。

沖縄 豚の丸焼き 金城畜産
http://www.butanomaruyaki.com/index.html

場所は「沖縄県那覇市山下町29-1」。

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お店の正面はこんな感じ。


豚の絵と「豚の丸焼き」の文字が見える車もありました。近場ならば配達もしてくれるそうです。


早速店に入ってみます。


事前に予約をしていたので、既に豚の方は準備万端でした。こちらのお店の息子さんが養豚場を経営されており、そこの豚が使用されています。


大体この豚で10キログラム(税込3万2000円)ほどです。


これでも一番小さいサイズだそうですが、10~15人前とのこと。


まずはキレイに血などを洗い流し……


洗い終われば豚を抱えてダッシュ。向かった先は……


この丸焼きに使う釜。


豚を釜にセットしている様子を撮影してみました。

豚の丸焼きのために、豚を釜にセットしているところを撮影してみた - YouTube


豚をセットする際には全体に火が通るように以下のように立たせた状態でセットします。また、途中で倒れてしまわないよう、足先を網にしっかりと固定。


釜は非常に大きく、同時に何匹も焼くことも可能だそうです。


フタを閉めて約170度の温度で、サイズによりますが約5時間ほどかけて焼き上げます。なお、注文する際に焼き上がりの時間を指定することができるので、予約の際に伝えておくと希望の時間に仕上がるようにしてもらえます。


約5時間ほど経過し豚が焼き上がったので、釜から出す瞬間を撮影してみました。

豚の丸焼きを釜から出す瞬間を撮影してみた - YouTube


仕上がった豚がこちら。小麦色にこんがりと焼けた香ばしい豚の匂いが部屋の中に広がっていきます。


外見には切れ目を入れるなどの手が加えられていないため、丸々一匹の豚がそのまま焼き上がった状態を見ることができるという貴重な体験をすることができました。なお、焼く前は10キログラムほどですが焼かれる工程の中で余分な脂が落ち、5~6キログラムほどになるそうです。


そのまま隣の部屋に運び、念願の焼きたての味を食べさせてもらうことに。


豚の丸焼きを実際に切り分けていく様子は以下から。焼きたてで皮がパリパリと音を立てている様子がよくわかります。

豚の丸焼きを切り分けるところを撮影してみた - YouTube


お店の方が身を切り分けてくれるので、包丁などの調理器具は不要です。


大きなフォークと包丁が大活躍。


店員の方の話によると焼きたてで一番美味しいのはこの皮だそうです。


皮を切り分けていく様子もムービーで撮影してみました。

豚の丸焼きの焼きたての皮のパリパリ具合を撮影してみた - YouTube


冷めないうちに早速いただきます。皮の部分は非常に分厚く、歯応えはパリパリとしていてまるでせんべいを食べているような感触。味は濃厚で香ばしい皮の風味が味わえるのですが、臭みも全くなくウマウマ。


味付けに、焼肉用のタレや塩コショウなどが用意してもらえるのですが、それらが不要なほどに味は濃厚。皮に肉の脂がくっついていたりするのですが、皮の香ばしさに濃厚な肉のうま味が合わさるとこれまた深い味わいに。


おなかもすいていたうえ、あまりにも味わい深いので、どんどん切り分けてもらうことに。


次はモモの部分にチャレンジしてみることに。

豚の丸焼きのももの部分を切り分ける様子を撮影してみた - YouTube


モモの部分はややスジが多いのが特徴です。焼き上げる過程で余分な脂が落とされているため、凝縮された肉のうま味がありつつもそれほどコッテリとしていない感じ。なので、これほど大きな肉に一気にくらいついても、脂っこさを感じることなく存分に肉の味を楽しむこともできるのです。


味に変化が欲しくなったときは、タレをつけて食べることもできます。


ただタレの味は濃く肉の味を全部タレの味に染めてしまうほどなので、シンプルに肉のうま味を堪能したいという人には塩コショウがオススメ。


次は三枚肉やロースの部分を切り分けてもらいます。

豚の丸焼きの三枚肉とロース部分を切り分けるところを撮影してみた - YouTube


三枚肉とはいわゆるバラ肉。モモの部分よりも柔らかめで、脂分はこちらの方が多めです。肉と脂肪が入り交じったような味で、味の濃厚さもこちらが上。脂身が好きな人にはこちらの方が合いそうです。


ロースの部分は非常に柔らかくジューシーな味わい。そのぶんコッテリとした食べ応えになっているので、とにかく濃厚さを味わいたいという人はこちらが合ってそうです。おなかにもグッとたまります。


肩の部分も独特の味わいがあるとのことで、こちらも切ってもらうことに。

豚の丸焼きの肩の部分を切り分けるところを撮影してみた - YouTube


皮と一緒に食べてみました。筋肉の部分が多く、三枚肉の部分と比べると硬めですが、その分比較的さっぱりとした味。「脂がキツイのは苦手だ」という人にはこの部位がオススメです。


分量的にはおなかがパンパンになるほどに食べていないのですが、とにかくどこを食べても濃厚な味で、この時点でかなりの満腹感。


お店の方によると、「焼きたてはやっぱり皮が一番おいしい」とのことで、皮のパリパリ感や香ばしい匂いを堪能できるのは焼きたてのみ。ということで、機会があれば、ぜひまずは皮を一番に味わってみることをオススメします。


よくよく見てみると器には脂が染み出していました。


残った部分については冷凍させてから郵送(要送料)してもらうことができます。顔の部分や骨の部分はスープなどにも利用でき、全ての部位を余すことなく利用できるので、残すところは一つもありません。

なお、豚は10キログラム~60キログラムまであり、場合によっては100キログラム近い豚を用意することもあるそうです。


丸焼きなので今自分が全体の部位のうちのどこを食べているのかが非常によくわかるうえ、焼きたてということで本来の味をかみしめることができ、さらには分量も多いので大勢で楽しむこともできるので、機会があれば試してみるといいかも。

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in 試食,   動画, Posted by darkhorse_log

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