あのレバ刺しの味を自分の手で再現できる「レバ刺しこんにゃく 手作りキット」を使ってみた

牛のレバーを生食用に販売、提供することが7月1日から禁止され、あの牛のレバ刺し特有の味や食感を楽しむことができなくなりました。「何とかあの味をもう一度」と考えていたところ、見つけたのがぜいたく庵の「レバ刺しこんにゃく手作りキット」(税込1050円)。見た目も味もレバーにそっくりなうえ、自分でこんにゃくを作るのと同じ要領で調理を楽しめるということで、実際に試してみることにしました。
見た目も味もそっくり度87点 レバ刺しこんにゃく手作りキット
http://www.zeitaku.jp/connyaku/make/rebasashi.htm
注文するとこのようなパッケージで送られてきました。

開封すると「作ってみレバ!!」と、いきなりシャレと対面することに。

内容物はこんな感じ。

こちらは「レバ刺しこんにゃくの素」であるこんにゃく粉ですが、酸化鉄やイカ墨などが含まれており、レバーに近い赤色に。

この白い粉は「貝殻焼成カルシウム」で、凝固剤として使います。

作り方はシンプルに言うと、練って、固めて、ゆでるだけ。この時点では「なんだ簡単だ」くらいに考えていたのです。

まずはボウルに40度程度の450CCのお湯を入れかきまぜながら、「レバ刺しこんにゃくの素」を少しずつ投入していきます。

粘りが出てくるまでかき混ぜればOK。説明書によると、この後1時間ほど放置するとのこと。

ということで、しばし待ちます。

待っている間に水を50CC計り……

ボウルに入れて「貝殻焼成カルシウム」を溶いておきます。

1時間が経過すると、弾力が感じられるほどの硬さとなりました。

次はナイロン製の手袋をはめて

ハンバーグのタネを作る感じで、モミモミしていきます。

説明書には「力強く大胆に練ってください」とあるので、全力でモミモミ。

5分ほど練ると、焼く直前のハンバーグのタネくらいの硬さになりました。

今度は凝固剤を入れて練るのですが、ここが作業の中で一番難しいポイント。投入後に一気に練り上げてしまわないと、こんにゃくがバラバラになって固まらなくなってしまうのです。

失敗するとこんにゃく全体がうまくまとまらず、こんな感じに……。1時間も待った後に失敗するのは非常に残念な気持ちになるので、凝固剤が効き始めるまでが勝負だということをしっかり頭に入れておく必要があります。

なので、凝固剤を溶いたものを入れたら速攻で練り上げることに。

粘りが出てきて全体がのり状になったら、すぐにタッパーなどの容器に移して固まるのを待ちます。全体がうまくまとまり、今回は成功!

20分ほど待つと、このように真っ赤なこんにゃくができあがり。

レバーだと思って見ると、不思議とレバーに見えてくるものです。

次は約90度くらいの沸騰する前のお湯で、30分ほどゆでます。ゆであがると今度はそのままお湯が冷めるまで放置する必要があり、想像以上に手間暇がかかりレバーへの道は遠く険しいことを痛感……。

お湯が冷めると、今度は冷蔵庫で20分ほど寝かせておくと、完成です。これ1つで500グラムほどあります。

レバ刺しっぽく切り分けていきます。我慢しきれずちょっとつまんでみたのですが、この時点ではこんにゃくの味しかしませんでした。

左がレバ刺し風こんにゃく、右が加熱用として売られている牛のレバーです。比較してみると、割と本物に近いように見えます。

盛りつけてみると、パッと見た感じかなりレバ刺しに近い仕上がりに。恐らく何も知らないままこれを出されると、レバ刺しと勘違いしてしまうレベルです。

ごま油+塩というタレで、まずはいただきます。タレの味が消えたあとはこんにゃくの風味が強く感じられるのですが、食べた瞬間は見た目とタレの味でレバ刺しに非常に近いものを感じることが可能。食感はコリコリ感がちょっと強いかなと感じますが、それでもレバ刺しに似てはいます。

次はにんにく醤油で食べてみることに。タレの味と食感によって以前に食べたレバ刺しの味が思い出させられ、それが一層こんにゃくをレバ刺しっぽく感じさせます。

見た目、食感、タレの味によってレバ刺しっぽいものを感じることができるのは確か。ただ、非常に手間暇がかかるうえ、うまく作るにはちょっとしたコツも必要であり、作る楽しみも一緒に味わいたいという人向けになっています。
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