取材

テキストを入力すると瞬時に手話CGに変換するソフトをNHKが開発中


NHKの番組では耳が不自由な方のために手話が用いられることがありますが、あの画面に出てきて手を動かしながら手話を行っている人をCGで描かれた人間が代行できるようにする、という研究をNHKが行っています。

研究のテーマは「気象情報を対象とした手話CGへの翻訳」となっており、現在は比較的パターン化された内容が多い天気予報の手話に対象を絞ってプログラムが組まれています。


一般的なWindows PC上で動くようになっており、テキストで入力した文章を手話に翻訳してCG形式でアウトプットします。


「あすは全国的に晴れて気温が上がるでしょう」という天気予報ではおなじみの表現を打ち込むと……。


ほとんどタイムラグなしで手話のCGが動き始めます。


実際にCGの女性が手話を行っている様子は以下で見られます。

NHKが研究中のテキストデータから手話CGへの翻訳はこんな感じ - YouTube


9万近い日本語に対応する手話が用意されており、将来的には天気以外のニュースやバラエティなどへの対応も目指すとのこと。また、音声入力に対応して発話に合わせて自動的に手話を行うようにすることも検討しているそうです。


手話の例は以下の通り。


なお、このCGの手話を行うモデルには旧バージョンがあり、それが画面右側の白シャツの男性です。


親しみやすい風貌ですが、新バージョンに比べると表情のバリエーションや洋服のテクスチャが少ないとのこと。


新しいバージョンでは、かなりキリッとした印象になっています。


なお、この技術のデモンストレーションは5月27日(日)まで東京都世田谷区にある「技研公開2012」見ることができるので、興味のある人はぜひ足を運んでみてください。

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in 取材,   動画, Posted by darkhorse_log

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