シャープが人工知能搭載・音声認識・スマホ連携で自走式のロボット家電「COCOROBO(ココロボ)」新発売

シャープが「人工知能」「音声認識」「センサー」「スマートフォン連携」などの先進機能により、快適で安心感のある暮らしを提供する「ロボット家電」を提案するとして、その第1弾であるロボット家電「COCOROBO(ココロボ)」を発表しました。

6月上旬に発売されることになっており、掃除機能と「高濃度プラズマクラスター7000」を搭載、人工知能「ココロエンジン」によって充電量や掃除の状況に応じた多彩な反応が可能となっており、音声認識「ボイスコミュニケーション」機能による対話操作も可能、無線LAN（IEEE802.11b/g）接続によって内蔵カメラ（約130万画素で動画解像度は640×480ドット）で撮影した画像をスマートフォンで出先などから確認できるそうです。対応しているスマートフォンはAndroid OS 2.3/4.0以降、iOS 5以降のiPhone4・iPhone4S・iPad2・iPad(第3世代)・iPod touch(第4世代)となっています。

ロボット家電「COCOROBO」を発売 | ニュースリリース：シャープ
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/120508-a.html
http://www.sharp.co.jp/corporate/news/120508-a-2.html

また、シャープ独自の「強力吸じんシステム」により、フローリングの目地に詰まった細かなゴミまで吸い込むほか、超音波センサーで障害物を検知して賢く自由に動き回り、プラズマクラスターイオンを部屋に放出してくれます……。

放出中のイメージ

上位版の「RX-V100」

廉価版の「RX-V80」

また、充電量や掃除の状況によって「気分」が変化する人工知能「ココロエンジン」は同じ指示に対し、状況に応じて言葉やアクション、光などを組み合わせた多彩な反応を以下の画像のようにしてくれるそうです。上位機種の「RX-V100」は音声認識「ボイスコミュニケーション」機能により、付属リモコンやボタン操作以外に、ユーザーの呼びかけに反応して運転でき、簡単なあいさつもできるので「COCOROBO」とのコミュニケーションができる……らしいです。

上位機種の「RX-V100」は本体の内蔵カメラが連続撮影した部屋の画像をスマートフォンから確認可能となっているわけですが、手順は以下のような感じです。

「COCOROBO」に撮影指示をアプリから出します。「かんさつ」と呼ぶらしいです。

90度ずつ回転しながら4方向の写真を撮影。よく見ると部屋の温度も記録中。

1枚ずつ拡大して確認することも可能

スマートフォンと無線LANを接続しておけば本体の内蔵カメラが写すリアルタイムな映像を「おうちでカメラ」機能によって確認可能で、「おしまい」「おやすみ」「マニュアル」「モード」などのボタンがあることから、何かいろいろできるようです。

ユーザーの声を録音し指定した時刻に再生する「伝言」機能も。一体何に使うのでしょうか……。

さらに定型文を指定した時刻に「COCOROBO」の音声で発声する「読み上げ」機能もあり、「おつかれさま」「愛してる」「ごめんね」「いつもありがとう」「はやく寝なさい」などと言ってくれるようですが、どのような声で話してくれるのかが気になるところ。

高速回転ターボファン(約1万4000回/分)を搭載したシャープ独自の「強力吸じんシステム」

ゴミを集めるサイドブラシ

回転ブラシ

高速回転ターボファン

本体前方3か所の超音波センサーで障害物を回避する「エコロケーションテクノロジー(Echolocation Technology)」を採用しており、赤外線では検知しにくい透明なガラスや黒い家具もしっかり検知して、回避可能。また、衝撃を抑えるバンパーを採用しており、障害物などにぶつかった際の衝撃を軽減。段差は15mm程度なら乗り越えて掃除可能で、運転中に充電残量が20％未満になると、自動で充電台へ戻るそうです。

なお、「RX-V100」は日本語、英語、中国語に対応しており、日本語については関西弁の設定もなぜか可能だそうです。

製品の仕様は以下の通り。

本体外形寸法：幅346mm×奥行346mm×高さ96mm
本体質量：3.3kg(バッテリー含む)
充電時間：約4時間
最長運転時間：約1時間
付属品：リモコン、充電台、クリーニングブラシ、交換用サイドブラシ1セット(2個)

……どこからどう見ても、どこかの全自動掃除機にそっくりなのですが、これはまだロボット家電「第1弾」であって、さらにシャープがどのようなびっくりどっきりメカを出してくるのか、ある意味、期待大です。