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北極海を横断する海底光ファイバーケーブル敷設で東京ロンドン間の通信速度改善へ

by neptunecanada

これまで230ミリ秒かかっていた東京~ロンドン間の通信速度が168ミリ秒に改善するとのこと。利用される光ファイバーは単一のものとしては世界最長のケーブルになるとみられています。

Fibre optics to connect Japan to the UK – via the Arctic - tech - 20 March 2012 - New Scientist



Arctic Cable Companyが敷設予定のケーブルは3本あり、2本は北アメリカ北岸をまわる北西航路を、1本はロシアの海岸線に沿う北極海航路を経由するとのこと。

北西航路経由のケーブルはこんな感じで設置される予定


北極海でのケーブル敷設作業は海氷と氷山による難工事が予想されますが、ロシア側のケーブル敷設責任者のDenis Tsesarenkoさんは、それでもケーブルの敷設は大きな利点があると語っています。

台湾とフィリピンの間にあるルソン海峡やインドネシアとマレーシアの間にあるマラッカ海峡のような交通の要衝であったり、政治的に不安定な中東地域では、地滑りや船がいかりを引っかけることでケーブルが切断され、インターネットが一時不通になったことがありますが、北極海にトロール漁船がやって来たり船がいかりを降ろしたりすることはまれなので、一度設置さえしてしまえば安全だからです。

カナダのトロントから北極海を貫くこの1万5600kmのケーブルが繋がれば、東京~ロンドン間の通信速度は現在の230ミリ秒から168ミリ秒へと改善します。1ミリ秒は1000分の1秒のことなので、短縮される転送時間はごくわずかなものですが、トレーダーにとっては重大な利益をもたらすものとなるはずだと、Doug Cunningham社長は語っています。ケーブルには信号強度を保つため、50kmから100kmごとに増幅器が設置されます。

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in メモ, Posted by logc_nt

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