レビュー

1万円台で買えるLEDシーリングライトの明るさを実際に買って比較してみた


約4万時間の使用にも耐えられるように設計され、消費電力も蛍光灯より少ない上に電源を入れた直後に最大の輝度が得られるなど、メリットが多いLEDの室内照明。しかし、「値段が高い!」ということで購入に二の足を踏んでいた人も多いのではないでしょうか?ところが実際には、6畳用のシーリングライトでは1万円を切る製品も登場しているので、そろそろ買い時がきているのかもしれません。そこでGIGAZINE編集部では、一体どの製品が優れているのか実際に購入して確かめてみることにしました。

とはいえ、膨大な数があるLEDシーリングライトの全てを買うことは不可能なので、以下の3つ条件で製品を絞りこんでいきます。

・1万円台で買えるモデルであること
・6畳前後の部屋で使うことを想定していること
・家電量販店やネット通販で購入できること


さらに、その中からカタログのスペックを見て、特に明るさや消費電力の少なさなどに優れる製品を厳選し、以下の5つを実際に購入しました。

◆1:消費電力32ワットの省エネモデル
NEC「LIFELED'S HLDC90601」(税込み1万7491円)


◆2:1万円切りで十分な明るさをもつお手頃モデル
ドウシシャ「Luminous WY-CL46」(税込み9700円)


◆3:明るさと消費電力のバランスが良い堅実な1台
パナソニック「EVERLEDS LGBZ1150」(税込み1万8795円)


◆4:消費電力60ワットのハイパワーを約6センチの薄型ボディーに搭載
ツインバード工業「CE-H783W」(1万9980円)


◆5:照度4000ルーメン超えの高輝度モデル
コイズミ「BH11703C」(税込み1万8500円)


なお、上記の値段は編集部が購入した時点のものであり、メーカー小売り希望価格や現在の販売価格ではありません。従って、リンク先の値段とは異なる場合があります。また、送料などは含まれていません。

◆各製品の詳細
まずは、消費電力の少なさで選んだNECの「LIFELED'S HLDC90601(税込み1万7491円)」。照度2300ルーメン、消費電力32ワットと暗めだけれど省エネに優れる、という仕様です。


カバーを外すと、さらに半透明の覆いがありその中にLEDが納められています。


横からみたところ。厚さ8.6センチですが、カバーの中央がくぼんでいるので、下から見ると少し平たく感じられました。


リモコンはこんな感じ。明るさや色味の調整に加え、指定時間になったら消灯する「おやすみタイマー」や防犯などのために外出中に電気を付けたり消したりする「留守タイマー」などを設定できます。


2番目はドウシシャの「Luminous WY-CL46(税込み9700円)」。照度3000ルーメン、消費電力46ワットと、スペックはまずまずですが1万円切りの価格が魅力。今回選んだ5つの中で最安です。


カバーを開けるとLEDがむき出しで同心円状に並んでいました。


横から見たところ。サイズは11.5センチとやや厚め。


シンプルなリモコン。ボタンを押すごとに輝度最大→半分→常夜灯→消灯と切り替えられます。


3番目のパナソニックの「EVERLEDS LGBZ1150(税込み1万8795円)」は照度3500ルーメン、消費電力53ワット。今回選んだ5つの中ではちょうど真ん中にあたるスペックですが値段は最も高かった製品です。


カバーを開けると、さらに半透明の覆いがありその中にLEDが並んでいました。


横からみたところ。厚さは13.1センチとなかなかボリュームがあります。


リモコンは明るさの調節や白からオレンジの間で色味を調整する機能を搭載し、「るすばんモード」と「おやすみタイマー」の設定も可能。


4番目はツインバード工業の「CE-H783W(1万9980円)」。照度3600ルーメンで消費電力60ワットというハイパワーモデルです。


横から見たところ。厚さ約0.6センチととてもスリム。カバーを外すことができなかったので、LED部分の撮影できませんでした。


リモコンでは10段階の明るさ調節と9段階の色味調節、おやすみタイマーの設定などが行えます。


コイズミの「BH11703C(税込み1万8500円)」。照度4100ルーメン、消費電力56ワットと6畳用の1万円台モデルの中では最も明るいモデル。


横から見たところ。厚さ約6.3センチと上記の「CE-H783W」に匹敵するスリムさ。こちらもカバーが外れずLED部分の撮影できませんでした。


リモコンは明るさの調節に加え、30分と60分でオフタイマーを設定できます。


◆ここからは、実際に明るさ比較していきます。

NECの「LIFELED'S HLDC90601」は暗めで光が届く角度も狭い印象。しかし、消費電力は32ワットと低いので、とくに強い明かりは必要なければ省エネモデルとして割り切れるレベル。


ドウシシャの「Luminous WY-CL46(税込み9700円)」は3000ルーメンというスペックの割に光が強く明るさは十分。カバーの中にLEDを同心円状に配置しているためか、下方向には均質に光が照射されています。しかし、点灯中は「ジー」という音が小さく鳴り続けていたのが気になるところ。


パナソニックの「EVERLEDS LGBZ1150(税込み1万8795円)」は天井側に回る光も十分で部屋全体が明るくなっています。下方向への照射角度も広く、バランス良く照らせるモデル。


ツインバード工業の「CE-H783W(1万9980円)」は薄型に特化したためか、明るさはやや劣る印象。


コイズミの「BH11703C(税込み1万8500円)」はスペック通りにぶっちぎりの明るさ。蛍光灯に近い白色の光が隅々まで行き渡っています。


明るさの比較を横一列に並べてみました。左から順番にNECの「LIFELED'S HLDC90601」、ドウシシャ「Luminous WY-CL46」、パナソニック「EVERLEDS LGBZ1150」、ツインバード工業「CE-H783W」、コイズミ「BH11703C」です。


◆まとめ
今回の比較では、消費電力とルーメン値で勝るツインバード工業の「CE-H783W」がドウシシャの「Luminous WY-CL46」やパナソニックの「EVERLEDS LGBZ1150」より暗いなど、必ずしもカタログスペックが実物の明るさに対応しているということではないということがわかりました。

輝度を最大したときの色味に関しては、パナソニックの「EVERLEDS LGBZ1150」がごくごくわずかにオレンジがかった暖かみのある光であった以外は蛍光灯と変わらない白っぽい光でした。


また、温度に関しては、10分ほど点灯させた後に、天井から取り外す作業を行なっても特に熱を感じることはなく特に強く発熱してるモデルはありませんでした。

最後に5つを実際に使ってみた経験から、求める機能とおすすめできる機種の組み合わせを考えると以下のようになります。


・明るさ重視、消費エネルギーにはあまりこだわらない人向け→コイズミ「BH11703C」
・省エネ重視、明るさは気にしない人向け→NECの「LIFELED'S HLDC90601」
・価格重視、作動音がまったく気にならない人向け→ドウシシャ「Luminous WY-CL46」


使う場面や求める機能によってベストな選択肢は変わるはずなので、購入を予定している人はこの記事などを参考に用途にあった1台を探してみてください。

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in レビュー,   ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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