試食

ティーバッグでいつもより美味しい紅茶をいれるためのゴールデン・ルール


「ティーバッグでいれた紅茶はおいしくない」と思っている人に試してほしい、ティーバッグで紅茶をいれるコツです。

紅茶通からすれば、ティーバッグで紅茶をいれること自体が手抜きに見えるかもしれません。しかしたった一手間を加えるだけで、紅茶の味は見違えるもの。ポットで紅茶を入れる時に守るべき基本を「ゴールデン・ルール」と言うのですが、ティーバッグも同じようにいれることで、おいしさを引き出すことができます。

ティーバッグ|紅茶のおいしいいれ方|日東紅茶

今回は「デイリークラブ」の25袋入りを使います。日東紅茶はティーバッグを中心に扱っていて、スーパーにもデイリークラブをはじめとした商品がよく置かれています。高貴でエレガント、逆に言えば近づきがたいイメージで売り出しがちな紅茶メーカーの中では珍しく、大衆向けに紅茶を売っているメーカーです。


日東紅茶のティーバッグはこんな感じ。さっそくいれてみます。


1:カップを温める
最初に少しだけお湯をカップに入れ、円を描くように回してから捨てます。


2:沸騰したお湯にティーバッグをそっと入れる
沸騰させたお湯をカップに入れてから、ティーバッグをそっと入れます。


3:フタをしてむらす
ここではティーカップの受け皿であるソーサーがあったのでそれを使ってフタをしました。マグカップの場合はラップをかけるのでもよいので、とにかく熱や湿気が逃げないようにすればOK。マグカップ専用のフタは「マグキャップ」などいろいろと売られています。


ティーバッグのパッケージには蒸らし時間が書いてあることが多いので、普段気に留めていなかった人もこの機会に確認してみてください。蒸らし時間は1分と設定されているので、その時間通りに待ちます。


4:ティーバッグを引き上げる
ティーバッグを少しだけ揺らしてから取り出します。蒸らしたことで紅茶の色はしっかり出ているはずなので、ティーバッグを絞ったりしなくても十分味が出ています。軽く水を切ったら取り出して捨てましょう。しっかり蒸らした場合は1度でおいしい成分が出尽くしてしまうので、2、3回同じティーバッグを使い回しても決して同じ味は出ません。繰り返し使っても特に害はありませんが、同じおいしさは二度と出せないことだけは覚えておいてください。


完成した紅茶は、お湯に2~3秒つけてすぐ出してしまった時の紅茶とは比べものにならないくらいの強い香りに仕上がりました。砂糖は入れていないのですが、後味に強い甘みを感じます。ミルクティーにしても十分紅茶の香りが残るレベルです。そのため、薄めのストレートティーが好きな人は、もう少し蒸らし時間を減らしてもいいかもしれません。


◆ティーバッグ紅茶の豆知識

・紅茶の産地
色々と茶葉の種類はありますが、ひとまず日東紅茶に使われている「スリランカのハイグロウン」と「インドのアッサム」の違いについて説明します。


1:スリランカのハイグロウン
スリランカの標高1200~2500メートルの農園で育てられた茶葉のことを、高地で育てることに由来して「ハイグロウン」と呼びます。ただし、スリランカは紅茶の一大産地で、「スリランカのハイグロウン」では厳密な生産地は分かりません。地名がそのまま茶葉の名前に採用されているウバ、ディンブラ、ヌワラエリアといった地方の標高が高く、「ハイグロウン」の産地にあたるので、その辺りからやってきた茶葉だと考えられます

紅茶を作っている国(スリランカの紅茶) << 紅茶辞典



2:インドのアッサム
スリランカと同じく紅茶がさかんに栽培されているインドの紅茶生産量の半数を占めるのが、アッサム地方で作られた紅茶。地名がそのまま茶葉の種類の名前になっています。クセが少なく、風味と香りが濃厚で、いれると深い赤色の茶が出ます。紅茶を代表する銘柄として、世界中で飲まれているそうです。

User:Planemad

・ティーバッグの形状
日東紅茶のティーバッグは平たい形状でしたが、最近は三角形の物も出ています。これは「リプトン イエローラベル」のティーバッグで、公式ページでは「ピラミッド型ティーバッグ」と呼ばれているものです。


左が「リプトン イエローラベル」、右が日東紅茶の「デイリークラブ」。「リプトン イエローラベル」はすべての面が三角形で作られています。一方、「デイリークラブ」は既存のティーバッグの形に近いもので、長方形をしています。


三角形のティーバッグの利点は、お湯に入れた時に茶葉が舞い上がる「ジャンピング」という現象が起こるためだと言われています。ガラス製のティーポットでいれているところを見ると、「ジャンピング」がどういう状態を指すのかよく分かります。

紅茶のおいしい入れ方(レシピ)-ためしてガッテン流 - YouTube


ジャンピング」は紅茶をおいしくいれるための秘けつと言われていますが、海外では「ジャンピング」という用語は使われておらず、「ジャンピング」によって紅茶がおいしくなるのではなく、おいしくなるようにいれた紅茶で「ジャンピング」が見られるという実験結果もあります。上記のいれ方を守るのであれば、ティーバッグの形よりは、茶葉の味の好みで選んでいいようです。


・フレーバーティーの秘密
紅茶に果物や花の香りをつけた「フレーバーティー」は、リンゴやマスカットなどのよい香りがするので、好んで飲む人もいるかもしれません。これは日東紅茶の「フレバリーティー 6バラエティパック」です。


原材料名を見れば分かりますが、すべての種類のフレーバーティーに香料が使われています。一口に香料と言っても、大きく素材から香りを抽出した天然香料と人工香料の2種類があり、乾燥した果物や花びらを混ぜることもあります。一番メジャーなフレーバーティーは、ベルガモットという柑橘類の香りをつけたアールグレイ

香料や原料の種類にかかわらず、元の茶葉の香りの上ににおいをつけるので、品質の良くない茶葉に商品価値をつけるために着香することが少なくないそうです。


・ティーバッグは「高級品」
日本のスーパーで購入できるような手軽な価格帯の紅茶を、紅茶の産地であるインドやスリランカの人が飲むことはまずありません。高級な茶葉は収入源とするためにほぼすべて国外に輸出されてしまい、一般市民が口にできるお茶は粉状の低クラスのお茶だからです。

ただし、自国で生産された紅茶は生活に密着していて、日常にかかせない飲み物であることは確かです。粉状の「ダスト」と呼ばれる茶葉は、等級は低いものの、産地で取れたてのお茶は日本のティーバッグに使われている物よりずっとおいしいとのこと。最近カフェなどでオシャレ飲料という風に提供されることもあるチャイも、インドでダスト級の紅茶をおいしく飲むために開発された生活の知恵です。

インドでチャイを作っている様子。日本で飲まれている「紅茶」のイメージとは異なりますが、本場では下記のように鍋で煮出し、スパイスを加えた濃いミルクティーが飲まれています。

by natsu

これがインドでいれられた本場のチャイ。ガラスの小さなコップに注いで飲むのが一般的で、インド経験者いわく「かなりパンチの効いた味で、日本で出されている物とは別物」とのことでした。

by kawanet

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in 試食, Posted by darkhorse_log