Galaxyシリーズの訴訟問題でAppleに押され続けるSamsungに強力な援軍が相次ぐ

「GalaxyシリーズはiPhoneやiPadの模倣」としてAppleに提訴され、実際にヨーロッパなどでGalaxy Tabが販売差し止めになるなど、不利な立場に立たされているSamsungですが、強力な援軍が相次いで登場していることが明らかになりました。
T-Mobile lines up against Apple in Samsung lawsuit | Reuters

ロイター通信社の報道によると、アメリカ第4位の携帯電話会社「T-Mobile」がAppleによるGalaxyシリーズ販売差し止め要求について、法廷に異議を提出したそうです。
10月13日にアメリカで販売差し止め命令に関するヒヤリングが実施される予定ですが、T-Mobileはこの時期にAndroidプラットフォームにおいて主要な位置付けとなっているGalaxyシリーズが販売差し止めされた場合、一大商戦である休暇シーズン向けの製品を用意できず、ユーザーならびにT-Mobileを不必要に害するとしています。
また、T-MobileはすでにSamsungに対してLTE対応スマートフォン「Galaxy S 4G」や「Galaxy Tab 10.1」を発注していることも明かした上で、「これらの投資は容易に取り戻すことができない」とコメント。知的財産権は尊重するものの、販売差し止め命令はやりすぎの施策であるという立場を示しています。
なお、アメリカ第1位の携帯電話会社でCDMA2000版iPhoneを販売している「Verizon Wireless」も今回の法廷闘争について、「知的財産に関わる法廷闘争が最も新しい4G(同社が推進するLTEサービスのこと)対応端末が発売される流れを妨げるべきではない」という立場を表明しているため、Samsungに携帯電話会社という強力な援軍が相次いでいる形となっています。
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