放射能測定器を導入した野菜売り場「福島さんの野菜」が東京にオープン予定


福島県の野菜生産者グループである株式会社ジェイラップとカタログ雑誌「通販生活」を発行している株式会社カタログハウスが新橋・銀座エリアの直営店舗「カタログハウスの店(東京店)」の1階に本格的な放射能測定器を導入した野菜売り場「福島さんの野菜」を2011年8月26日(金)より新設するそうです。

(PDFファイル)放射能測定器を導入した野菜売り場 『福島さんの野菜』を新橋・銀座エリアの直営店舗「カタログハウスの店」に新設
http://www.cataloghouse.co.jp/company/press/files/NewsReleaseVol.39_2011.08.17.pdf

「カタログハウスの店(東京店)」内で店頭販売! - プロジェクトBLOG|株式会社ジェイラップ
http://www.j-rap.co.jp/project/2011/08/post-9.html


取扱い品目はブルームきゅうり・みにきゅうり・トマト・ベビーリーフ・ミニトマト・茄子・じゃがいも・ピーマン・玉ねぎ・つるむらさき・かぼちゃ・枝豆・いんげん・長ネギ・桃・トウモロコシといった16品目で開始予定となっており、コンセプトは「福島の野菜を食べよう」ということで、「生産現場と販売店双方で放射能測定器を導入し国の定める暫定基準値およびウクライナ保険省が採用する基準値に基づいた自主的な検査を実施することで産地直送の野菜を消費者にとって安心・安全な状態で販売できるように努めてまいります」とのこと。

陳列してある野菜の説明


野菜売り場のイメージ


福島県内の生産地マップ


放射能測定器


また、以下のような2つの特徴をあげています。

○特徴1 放射能測定器の導入
生産者と販売店が双方で放射能測定器を導入し、国の定める暫定基準値およびウクライナ保険省が採用する規制値に基づいた検査を行います。株式会社ジェイラップが使用するのはEMFジャパン社製「ガンマ線スペクトロメーター」。「カタログハウスの店」で使用するのは応用光研工業株式会社製「微量放射能測定装置」。いずれも外部機関「放射能汚染食品測定室」と同レベルの高精度放射能測定器です。

○特徴2 生産者による店頭販売の実演
週末には定期的に福島県から野菜生産者が来場し、店頭販売の実演を行います。顔を見せることで販売している野菜の安全性をアピールするとともに、生産者自らが旬の野菜の説明やおすすめの調理法の紹介を行うことで、消費者とのコミュニケーションを図ります。


なお、株式会社ジェイラップの代表取締役である伊藤俊彦氏(1957年福島県須賀川生まれ、79年地元農協に就職、95年退社、株式会社ジェイラップ設立)による代表者メッセージは以下のようになっています。


震災直後に発生した原発事故のニュースを横目に被災した自宅や職場の復旧作業を続ける中、農産物の風評被害の懸念もあって先行きの見えない日々を過ごしていました。そのような状況の下、15年来のお付き合いを続けてきたカタログハウスさんから「福島県の農産物を売り続けることで本当の復興支援に繋げたい」というお声掛けをいただき、私どもとしても「半生をかけて築いてきた農産地を原発事故で崩壊させられてたまるか」という想いが強く、この度の取り組みが実現しました。

いま、福島県産の農産物は放射能汚染による風評被害から苦境に立たされていますが、放射能汚染された農産物を口にすることをためらうのは私たち生産者も同様であり、危険なものを食べてくださいと言うわけにはいきません。だからこそ、安全基準や測定方法の再整備が必須であると考えています。その一環として、生産地と販売店が双方に放射能測定器を設置し、実態を数値化して示すこの度の取り組みが、消費者のみなさんに安心して福島県の農産物を食べていただく足掛かりになればと思っています。

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in , Posted by darkhorse

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