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「死の天使」ナチスSSの医師ヨーゼフ・メンゲレの手記がオークションに


ナチス親衛隊の将校で、医師でもあったヨーゼフ・メンゲレは、淘汰による人種改良を掲げる強烈な民族浄化論の信奉者で、第二次大戦中にアウシュビッツの収容所で、囚人におよそ学術的価値の認められない人体実験を行ったとされる人物です。アウシュビッツに到着した捕虜の中から人体実験の対象者を選別する姿から、「死の天使」と恐れられたと言われているメンゲレですが、彼の直筆の手紙や短編小説、詩などがオークションにかけられる予定となっており、その中には、第二次大戦後、南アメリカへの逃亡中のものと見られる3000ページ以上にも及ぶ自叙伝も含まれるとのこと。

Nazi 'Angel of Death' Josef Mengele's handwritten notes by to be auctioned off | Mail Online

メンゲレ医師の写真。彼は人体実験の中でも特に双子のメカニズムに強い関心を抱いており、2つの同じ臓器が1つの体の中で正常に動作するかを調べるため、双子の被験者を使って人工的な「シャム双生児」を作り出すというおぞましい実験を行ったとも言われています。


出品される手記の中の1ページ。ページの中央下部には、6人の座っている人々と、前に立つひとりの男が描かれており、ドイツ語で「Wer lange arbeitet lebt lang(長く働く者は長く生きる)」と、アウシュビッツでの犠牲者選別を思わせる文字が書き込まれています。


落書きやメモなど。


手記からは彼の極端な人種差別主義が読み取ることができ、黒人に対する偏見を思わせるフレーズも書き込まれているとのこと。


オークションのスポークスマンによれば、手記には、短編小説やロマンチックな詩、旅行記などのほかに、人種の混交やニュルンベルク裁判に関する彼の意見や、強制収容所のシステムを正当化する理論なども見られるそうです。


昨年出品されたメンゲレの手記は、4万ポンド(約500万円)でホロコーストから生存した人物の孫によって落札されており、今回出品される大量の手記は、少なくともそれ以上の値段がつくものと見られているとのこと。

オークション主催者のBill Panagopulos氏は「これらの手記は、世界史の恐ろしい時代の思い出として保存されるのではなく、未来の世代のために、同じような虐殺が繰り返されないよう、ホロコーストを扇動した人間の精神状態を分析する材料として扱われるべきでしょう」と語っています。

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