メモ

大西洋に墜落したエールフランス機のフライトレコーダーが発見される


2009年に大西洋上に墜落し、乗客乗員228名全員が消息不明となったエールフランス447便のフライトレコーダーが、大西洋の海底にて発見されたそうです。

この事故の原因はおそらく落雷による電気系統の故障ではないかと見られているものの、今のところ明確には断定されておらず、フライトレコーダーの回収によって事故の詳細が明かされることになりそうです。

詳細は以下から。
1st May 2011 briefing

ブラジル沖墜落のエールフランス機、フライトレコーダー回収:日本経済新聞

エールフランス447便事故

2009年5月31日現地時間19時3分(UTC 22時3分)、リオデジャネイロのアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港からパリのシャルル・ド・ゴール国際空港へ向けてエールフランス447便が飛び立ちました。乗員は12名、乗客は216名で、機体はエアバスA330-200を使用。

by Quentin Douchet

同機は6月1日1時33分(UTC、以降も同じ)ごろにフェルナンド・デ・ノロニャあたりを通過。同日1時48分にはブラジルの大西洋監視レーダー圏内から抜けました。このあと、エールフランス447便は強い乱気流に突入。2時10分から2時14分にかけて「電気系統に問題が発生した」という自動メッセージと6本のエラーリポート、19の警告を送信した後、消息を絶ちました。

ブラジル軍などの捜索活動によって、翌6月2日から墜落の痕跡である燃料や機体の残骸が発見され、セントピーター・セントポール群島付近へ墜落したことが確認されました。フランス海軍なども加わった捜索の結果、6月26日までに垂直尾翼などを含めて600点ほどの残骸と51人の遺体が回収されました。この事故では生存者が確認されておらず、エールフランス史上最悪の事故となっています。


2009年6月26日に捜索が打ち切られたのち、ブラックボックス(フライトレコーダー)回収のために2010年2月から作業が再開され2011年4月3日にエンジンと主翼の一部が発見され、このたびフライトレコーダーも回収されたことが発表されました。

発見されたフライトレコーダー。


事故は「電気系統の故障」という連絡があったことから、乱気流内で機体に落雷があったのが原因ではないかとみられていますが、飛行機は落雷があっても機体外に放電する機構があり、また電流が流れても電気機器が損傷しないようサージ防護機器もつけられていることから、他の原因も考えられており、今回のフライトレコーダー回収によって原因が解明されることが望まれます。

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in メモ, Posted by logc_nt

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