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ソニーが10年以上の長寿命を実現する大容量蓄電モジュール「LIM1001」を出荷へ、レアメタルが不要に


3月11日に発生した東日本大震災の影響で計画停電などが行われたことを受けて、停電中でも利用できる携帯電話向け充電池などを購入するユーザーが増えていますが、ソニーがデータサーバーや携帯電話の無線基地局、住宅用蓄電システムなどにも利用できる大容量の蓄電モジュール「LIM1001」の出荷を開始しました。

10年以上という長寿命に加えて急速充電にも対応し、モジュール同士の直列や並列の複数接続によって、用途にあわせた電圧や容量のカスタマイズが可能なほか、材料にレアメタルを使う必要が無いというメリットがあります。

詳細は以下から。
Sony Japan | ニュースリリース | オリビン型リン酸鉄を用いたリチウムイオン二次電池で1.2kWh蓄電モジュールの量産出荷を開始 ~10年以上※1の長寿命で、バックアップ電源や電力ピーク時の負荷平準化など幅広い用途に対応~

ソニーのプレスリリースによると、同社は新たに蓄電モジュール「LIM1001」を量産し、4月下旬から出荷を開始するそうです。「LIM1001」は室温(23度)で1日1回の充電・放電を行った場合に10年以上の長寿命や1時間で90%を充電できる急速充電性能などを備えたモジュールで、消費電力1200Wの機器を1時間利用可能になる1.2kWhの大容量を実現。

これが「LIM1001」です。容量1.2kWh、公称電圧51.2V、最大出力2.5kWで標準充電条件は57.6V・24Aで2.5時間。本体サイズは432×421×80mm、重量は約17kgとなっています。


また、モジュールを多直多並列接続することで、高電圧・高容量化への拡張が可能となるため、制御機器を併用することでデータサーバーや携帯電話の無線基地局、住宅用蓄電システム、電気自動車用の充電ステーションなどの用途にも対応可能。

主なユーザーは集合住宅やオフィス、学校などに向けて電源システムを組むシステムインテグレーターや業務用の電源装置を設置する業者などを想定しています。

「LIM1001」を複数台組み合わせたところ。蓄電モジュールの内部電池の状態(電圧・電流・温度)をモニターし、外部のバッテリーマネージメントシステムと通信で連係することで、内部電池の利用状態を安全に制御することも可能です。


なお、通常のリチウムイオン充電池は正極材料に高コストな希少金属(レアメタル)のコバルトを用いる必要がありますが、「LIM1001」は材料が豊富で安価な「オリビン型リン酸鉄リチウム」を正極材料に用いることで、レアメタルを使用したリチウムイオン二次電池と比べて環境負荷の低減が可能になるとされています。

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in ハードウェア, Posted by darkhorse_log

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