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オーダーメイドで木製アーケードスティックを作ってくれる「Soujistiks」


格闘ゲームをプレイする人にとって、自分用のアーケードスティックは無くてはならないものかも知れません。国内で販売されている既製品の中にも3万円近い価格のものまであり、驚くほど奥の深い市場となっていますが、なんとオーダーメイドでアーケードスティックを作ってくれるサービスを展開している会社まで存在するとのこと。

スティックの種類やボタン配置のレイアウト、バネの強さまでオーダーメイドでカスタマイズ可能で、さらには木製ケースまで作ってくれるという究極のカスタマイズスティックを提供しているのが「Soujistik」。このニッチすぎるサービスを展開するAaron Wright氏が、そのビジネスについてインタビューに答えています。


「Soujistik」の恐るべき製品とWright氏へのインタビューは以下から。Home Page-SoujiStiks

Interview with Custom Fightstick Guru Aaron Wright of SoujiStiks - DeviceMAG

「Soujistiks」はAaron Wright氏によって南カリフォルニアで2007年に設立。アーケードでの体験を家庭用ユーザーにも届けたいというWright氏の強い思いが、彼に自作のアーケードスティックを作らせ、いくつかの実験の後、世界中のユーザーにカスタマイズしたアーケードスティックを提供することになったとのこと。

パーツには三和電子セイミツ工業Happ製のものを使用しており、レイアウトなどは「Slagcoin.com」を参照に希望を伝えてくれれば対応するとのこと。

スティックにも様々な種類があります。


スティックを動かすための穴もいろいろ。これらはその中のごく一部。


穴の構造によって、入力するキーの占める面積の割合が変わります。


これは面積を均一にしたタイプ。


ボタンレイアウトも様々。これはもっともシンプルな6ボタンタイプのもの。ストリートファイターシリーズなどに対応しています。


8ボタンで、配列に角度がついているタイプ。


ここまで来ると、もうどのボタンにどの機能が対応しているのか覚えるのも至難の業。


Soujistiks製のアーケードスティック。6ボタンタイプのストリートファイター用。


通常ではあり得ないこんなカスタマイズスティックも製作可能。


仕様によっては裏面にアートを挿入することができます。


豪鬼の瞬獄殺バージョン。自分の持ちキャラでスティックを作ってみるのも面白いかも知れません。


Soujistiksを運営するAaron Wright氏が、現地メディアのインタビューに答えています。

Q:
Soujistiksの大きな特徴のひとつとして、木でできていることが挙げられますが、木材のコストによって価格が高くなるのではないですか?

Aaron Wright氏(以下、Wright):
場合によっては、たしかに費用がかかります。でも、そんなに高額にはなりません。木材の購入は卸売店を介して可能な限りコストを下げています。カスタムする際に使用する木材の種類によっては、多少費用がかかってしまうこともありますね。しかし、重さや耐久性の面で、コスト以上の実質的な効果が見込めるのです。

Q:
どんな種類の木材を使っているのですか?

Wright:
お客さんのリクエスト次第ですね。私の夢は、すべての木材に挑戦することです。すべての木材にはそれぞれに特徴があり、それぞれ異なった美しさがあります。それが天然の木材に引かれる理由でもあります。

Q:
どのくらいの割合で、木製のケースが希望されますか?

Wright:
90%から95%くらいの割合で、自然木や染色木材を希望されますね。

Q:
設計の工程はどのように進むのですか?

Wright:
忙しいけど、とても楽しい作業ですよ。普通、私に連絡してくる時点でお客さんが持っているカスタムスティックについてのアイデアは、ごく大ざっぱなものです。そこから、木材を選別して、ボタンのレイアウトを選んで、ケースのサイズやデザインを決めます。それが決まったら、木材屋さんに行ってベストな木材をハントしてきて、お店に戻って組み上げるんです。

鏡面仕上げの工程には数週間かかります。その間、私はスティックアートの細部についてお客さんと連絡を取ります。ケースが乾いたら、あとは内部装置を組み込んで、写真を貼り付けて、お客さんのところに送り出し、お気に入りのゲームで遊んでもらうことになります。

Q:
カスタムスティックは一人で作っているのですか?

Wright:
最初から最後まで一人でやっています。アウトソースできるタイプの仕事じゃないんですよ。他にも1人か2人で同じようにカスタムスティックを作っている人たちと同じように、私独自の感覚を出していけたらと思っています。でも妻には出荷を手伝ってもらっていますね。

Q:
お気に入りのパーツはありますか?

Wright:
Sanwa Flash1ですね。

Q:
今まで作った中で一番贅沢なスティックはなんですか?

Wright:
小売価格500ドルの新しい「ゴッドハンドスティック」ですね。ケースには非常に高価なカエデ材を使って、コントロールパネルの穴はアーケード仕様とまったく同じになるように正確に計算して開けています。外部との接続には、Xbox 360、PC、PS1、PS2、PS3、Wii、ゲームキューブ、その他もろもろのハードと互換性を持たせています。ケースの底面には強化プラスチックの底板を使って、底面にもアートを挿入し、足になるネジも組み込んであります。

最初のモデルは今年の夏に3個限定で販売する予定なので、目を光らせておいてください。

Q:
好きな格闘ゲームは?

Wright:
「ストリートファイター 3rd STRIKE」が大好きで、再リリースを楽しみに待っています。その他では、「スーパーストリートファイターIV」「マーヴル VS. カプコン3 フェイト オブ トゥー ワールド」「ネオジオバトルコロシアム」が我が家のお気に入りです。

Q:
Soujistiksという会社名にはどんな意味があるんですか?

Wright:
私は大のアニメファンで、歴史ファンでもあるんです。「Souji」は新撰組に関するアニメやマンガの沖田総司から来ていて、「stiks」はなんとなくキャッチーな響きだったので。

Q:
あなたにとっての「夢のアーケードスティック」はどんなものでしょうか。

Wright:
スティックは黒檀とSanwa Flash1で、ボタンにはOBSF-30RGを埋め込みます。底にはスライド式のトレイを取り付けて、食べかけのピザを置いておけるようにします。

Q:
Soujistikのアーケードスティックはどのくらいの価格で買えるんでしょうか。

Wright:
275ドルのモデルから、500ドルのものまであります。ケースのみなら75ドルから200ドルですね。

Q:
ファンやお客さんに言っておきたいことはありますか?

Wright:
ファンのみんなには、ずっと支え続けてくれてありがとうと言いたいですね。Soujistiksは最高のカスタムスティックをお届けするために、一層努力していきます。

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in ハードウェア,   ゲーム, Posted by darkhorse_log

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