アート

1年を2分間に凝縮、移り変わる森の四季がマッハで体感できるタイムラプス映像


自宅のリビングの窓から見える森を毎日カメラで自動的に撮影するようにセッティングし、1年間の四季をたった2分に凝縮したムービーです。

作者はこれまで四季の移り変わりを撮影したムービーで何度もヒットを飛ばしているのですが、編集なしで、正真正銘定点撮影した写真のみを使ったムービーを作りたいというストイックな思いから、専用の棚を窓辺に設置してカメラを固定し、システムを組んだとのこと。その手作り感あふれるメイキングは、努力の跡がありありと見えてなかなか真似できるものではないと感心してしまいます。


1年間の移り変わりをたった2分で楽しめるムービーと、タイムラプス撮影の解説は以下から。eirikso.com >> One year in 2 minutes

2010年1月に、作者のEirik Solheim氏は、自宅の窓辺から見える景色を1年間まるごと記録するためのシステムを構築しました。その構造は物理的には単純で、手作りの棚に一眼レフを置いて定点撮影を可能にしたというもの。

ちなみにカメラはCanon派のようで、素材撮影に使ったのはCanon 400D。現在彼がメインで使っている5D Mark IIよりも型は古いですが、ずっと使っていた分信頼できるものだという理由で選ばれたのだとか。

ちなみにレンズはEF-S 10-22を装着したとのこと。いろいろと試し撮りした結果、ISO感度は400、F値は6.3で固定、露光とホワイトバランスはオート、画像データはRAWとJPEGの両方で保存するように設定したそうです。


カメラは1年間絶対に位置がずれることのないように接着されました。


黒い布で棚を覆って、窓ガラスの移りこみをなくしたらカメラのセッティングは完了。


Macを一台撮影用に稼働させ、ソフトを使って一眼レフを自動コントロールし、30分ごとに1回シャッターを切るように設定したそうです。また、MacとカメラをUPS(無停電電源装置)につないで、多少の停電に見舞われても撮影が中断しないように対策されています。

カメラからサーバへの画像転送が何度か失敗し、いくらかデータが失われてしまうというアクシデントに見舞われつつもおおむねシステムは正常に稼働、1万6000枚もの写真を撮影することに成功したそうです。


12ヶ月の様子をざっと並べてみるとこんな感じ。確かに同じ位置で四季が移り変わっているのがよく分かります。


実際のムービーには膨大な数の写真が使われているだけあって、雪が積もり溶けていく様まで事細かに、かつ超高速でとらえられていて、かつ音楽とシンクロしているのでかなりの見応えがあります。

ムービーの再生は下記リンク先で行えます。

One year in 2 minutes on Vimeo


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in 動画,   アート, Posted by darkhorse_log

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