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完全オフライン・匿名・P2Pでファイルを共有するプロジェクト「Dead Drops(デッド・ドロップス)」

By agoasi

ファイル共有ソフトを使わず、インターネットを経由せず、完全なオフラインでありながら匿名性を保持し、なおかつP2Pでパソコンの中のファイルを共有しようという恐るべきプロジェクト「Dead Drops」が稼働し始めたことが明らかになりました。

一体どういう仕組みで実現しているのかという恐るべきシステムの詳細は以下から。
“Dead Drops” preview at Aram Bartholl - Blog
http://datenform.de/blog/dead-drops-preview/

Dead Drops
http://deaddrops.com/

これが「デッド・ドロップス」です。壁にUSBメモリが埋め込んであるように見えますが、その通りです。


「デッド・ドロップス」は公共の空間を使った匿名でP2Pなファイル共有プロジェクトとなっており、数週間前からニューヨークで稼働し始めています。

このあたりのどこかにあります。


例としては、このレンガの壁の場合。


ノートパソコンを持参し、「デッド・ドロップス」を発見したらすかさず近寄ります。


ノートパソコンのUSBスロットに挿入、中にある「readme.txt」を読み、計画の概要を把握したら、このUSBメモリの中に共有したいファイルを残します。


そして何事もなかったかのように立ち去りましょう。


ちなみにこれが「readme.txt」の中身。


別の壁の場合。


こういう感じになります。


壁だけでなく、階段という場合もあります。


接近してみると確かにUSBメモリが埋め込まれています。


こういう感じでファイル交換を実行。どきどきですね。


壁や階段だけでなく、地下の公衆電話みたいな場所にも設置してあります。


ここ。


こういう感じで差し込んでファイル共有を実行します。完全に挙動不審です。


ちなみに、デッド・ドロップスのアイディアの元になった「デッド・ドロップ」というのはスパイ同士が直接顔を合わさずに機密文書・金銭・地図・マイクロフィルムを受け渡ししたりするのに使われた手段で、公共の人目のある場所、例えば人通りのある場所の壁であるとか、岩の下であるとか、鉢植えの下とかに機密情報の入った「スパイク」を隠し、隠したことを何らかのシグナルで伝えて受け渡しするというもの。

これがそのスパイク。公園の動かせる岩の下とかにこれを差し込んだり、あるいは壁の隙間に差し込んだりして隠します。


現代ではスパイのデッド・ドロップはもっと巧妙になっており、このスパイク内にあるデータへ無線LANや携帯電話を使ってアクセスし、スパイクを直接拾わなくても中のデータの受け渡しが可能なようになっているそうです。

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in メモ, Posted by darkhorse

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