チョコレートに関する知られざるほろ苦い真実いろいろ


チョコレートは体に悪いといったイメージから一転、最近ではポリフェノールなどによる健康効果が注目され、減量中の人や血圧を気にする人などにとっても罪悪感なく食べられるおやつの一つとなっているかもしれません。特に甘い物が好きでなくとも、嫌なことがあった時や疲れているときなど、時々無性にチョコレートが食べたくなるという人も多いのではないでしょうか?

チョコレートの健康効果からチョコレート産業のダークな一面まで、意外と知られていないチョコレートの豆知識を紹介します。

詳細は以下から。The Bitter Truth about Chocolate


世界の10大チョコレートメーカーはこんな感じ。1位マーズ(アメリカ)、2位キャドバリー(イギリス)、3位ネスレ(スイス)、4位フェレロ(イタリア)、5位ハーシーズ(アメリカ)、6位クラフト(アメリカ)、7位明治製菓(日本)、8位Lindt & Sprüngli(スイス)、9位バリーカレボー(スイス)、10位江崎グリコ(日本)。ちなみにアメリカではハーシーズブランドとM&M・マーズブランドが市場の2/3を占めるそうです。


チョコレートの消費量世界一のアメリカでは、チョコレート産業は2011年には180億ドル(約1兆4500億円)規模になると予測されています。


世界の6大カカオ生産国は、コートジボワールガーナインドネシアナイジェリアブラジルカメルーンとなっていて、すべて北緯20度から南緯20度までのカカオベルト内。IITAの報告によると28万4000人の子どもが刃物や農薬を使うカカオ農園で働いています。そのうち1万2500人は、近隣地域にまったく親せきがいない子どもとのことで、人身売買の存在が示唆されています。


チョコレートメーカーは仲買の商社・流通業者を通してカカオを購入しています。そのため、「カカオ農園での奴隷労働や児童労働には関与していない」と言うことができるわけです。最近よく見かけるようになったフェアトレードのチョコレートは、この仲買を排除して製菓会社が生産者から直接カカオを購入することで、農園の労働者が搾取される状況を変えようという取り組みによるものです。


チョコレートには、健康によい面もあります。チョコレートで悪玉コレステロールが増えるということはなく、血圧を下げる効果も確認されています。抗酸化物質が豊富で、40グラムのチョコレートには約400mgの抗酸化物質(赤ワイン1杯相当)が含まれることがわかっています。


ただし、グラス1杯の赤ワインの熱量が120~125kcal程度なのに対し、同じ量の抗酸化物質をチョコレートで摂取しようとすると、例えばハーシーズのミルクチョコレートの場合210kcalの熱量と13グラムの脂肪、24グラムの砂糖を摂取することになります。24グラムの砂糖というのは、ティースプーンに6杯分以上。


チョコレートは人々が最も「無性に食べたくなる」ことがある食品と言われています。チョコレートにはセロトニントリプトファンフェニルエチルアミンカンナビノイドなどの向精神作用のある成分が含まれるものの、それらの成分をもっと高濃度で含む食品はほかにも多く存在するため、チョコレートの「依存性」は、人々がチョコレートに対し抱く「誘惑的でデカダンな食べ物」というイメージに負うところが大きいと考えられます。


平均的なアメリカ人は年間12ポンド(約5.4kg)のチョコレートを口にするそうですが、これをすべてミルクチョコレートで計算すると、チョコレートによる熱量は年間2万6500kcal以上。チョコレートは高エネルギー食品なのです。


チョコレートに含まれるテオブロミンは犬にとっては有害で、中枢神経や心筋に作用し、中毒死する場合もあるそうです。


減量情報サイトWeightLoss.orgの編集したデータなので、ちょっとチョコレートを悪者扱いしている感がありますが、製菓会社がチョコレートの健康効果を声高にうたうなか、ダークサイドを知っておくことも有益かもしれません。

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in , Posted by darkhorse_log

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