メモ

検索するとネット犯罪のターゲットに、2010年版「最も危険な有名人」ランキング


「パソコンのスリープ時はキャメロン・ディアスのキュートな笑顔に癒されたい」「ジュリア・ロバーツの映画の予告編が見たい」などと思い検索する人が多いのか、人気ハリウッド女優の名前と「スクリーンセーバー」や「画像」「動画」などの語句を組み合わせたフレーズは、常に人気検索フレーズになっているようです。人気のある有名人の動画や画像はダウンロードする人も多く、ネット犯罪者にとっては、そこへウィルスを潜ませれば多くの人へ効率的にばらまくことができる、ということになります。

その人気を反映してか、セキュリティソフト大手のマカフィーが発表したランキングでは、最新作「ナイト&デイ」で共演したトム・クルーズなども抑え、キャメロン・ディアスが「検索すると危険な有名人」のトップとなっています。

危険な有名人ランキングは以下から。McAfee Newsroom: Cameron Diaz Named Most Dangerous Celebrity in Cyberspace by McAfee, Inc.

マカフィーが3年前から発表している「McAfee Most Dangerous Celebrities」は、俳優やミュージシャンやモデル、スポーツ選手や政治家など、さまざまな分野の有名人の中で、「名前をネットで検索した際に悪意のあるサイトやコンテンツにたどり着くリスクが高い」のは誰なのかを調査しランキングしたもの。


今回の調査で4回目で、2007年の1位はパリス・ヒルトン、2008年はブラッド・ピット、2009年はジェシカ・ビールだったそうです。

「今年の調査では、セレブの名前の検索結果は去年までよりは安全になっていましたが、それでもネット上での検索には危険がつきまといます」とマカフィーの研究員のDave Marcus氏。

「消費者のセキュリティ意識や、危険を避ける能力は高まっていますが、ネット犯罪者はそれに対抗してますますずる賢くもなっています。例えば、サイトにあるダウンロードコンテンツに罠を仕掛けるかわりに、SNSやTwitterで広げることができる短縮URLなどに悪意を潜ませるようになってきています。ネット犯罪者は、消費者と同じトレンドをたどり、ターゲットとするのです。スマートフォンでネットサーフィンを楽しむときも、Twitterで好きな芸能人についてのリンクをクリックする際も、常に安全を心がけること、使っているセキュリティソフトは最新のものか確認しておくことが重要です」とのこと。

今年のランキングでは、検索結果の10件に1件は「危険なサイト」にたどりつくというキャメロン・ディアスが、「危険な有名人」1位になったほか、2位は検索結果の9%が危険というジュリア・ロバーツ、3位は「特攻野郎Aチーム」も楽しみなジェシカ・ビール(昨年1位)と、全体的にセクシーな女性モデルや美人女優などの方が、男性の俳優やアスリートなどより「危険」な傾向が見られます。

また、「Cameron Diaz downloads」「Cameron Diaz screensavers」「Cameron Diaz wallpaper」「Cameron Diaz photos」「Cameron Diaz videos」などと画像や動画のダウンロード目的で検索語句を組み合わせるとリスクは高まり、例えば「Cameron Diaz screensavers」で検索すると、マルウェアやウィルスを潜ませたダウンロードリンクを含むサイトは検索結果の19%、「Julia Roberts downloads」では20%となっているそうです。

というわけで、「ネットで検索すると危険な有名人」のランキングは以下のようになっています。

1位:キャメロン・ディアス


2位:ジュリア・ロバーツ


3位:ジェシカ・ビール


4位:ジゼル・ブンチェン


5位:ブラッド・ピット


6位:アドリアナ・リマ


7位:ジェニファー・ラブ・ヒューイットニコール・キッドマン


8位:トム・クルーズ


9位:ハイディ・クルムペネロペ・クルス


10位:アンナ・パキン


11位~50位を見てみると、スポーツ選手ではマリア・シャラポワ(13位)・アンディ・ロディック(14位)というテニス選手が上位につけたのに対し、デビッド・ベッカム(29位)やタイガー・ウッズ(33位)は比較的安心して検索できるようです。若いアイドルでは、ジャスティン・ビーバーが46位、マイリー・サイラスが44位、ザック・エフロンが40位となっていて、比較的安全。あくまで推測ですが、これらのスターのファン層である小中学生のパソコンにクレジットカード番号などのデータが入っている可能性は低いため、ネット犯罪のターゲットとされにくいのでしょうか。

また、政治家ではオバマ大統領が49位、サラ・ペイリンが50位と、「ネット上で検索してもあまり危険でない」有名人となっています。政治家の画像や動画をダウンロードしようとする人が少ないためターゲットとされないのか、何か別の理由でネット犯罪者たちに避けられているのかはわかりませんが、政治家の名前は比較的安心して検索できるようです。

この記事のタイトルとURLをコピーする

・関連記事
全然安全じゃない恐怖のブラウザ「Safety Browser」 - GIGAZINE

悪意あるソフトの80%はアンチウイルスソフトが効かない - GIGAZINE

セキュリティソフトの押し売りに注意 - GIGAZINE

コンピュータウイルスを持っているだけで刑務所行きになります - GIGAZINE

経済産業省、ニューアイドル「セキュリーナ」を起用してパソコンのセキュリティ対策を呼びかけ - GIGAZINE

in メモ, Posted by darkhorse_log

You can read the machine translated English article here.