2010年07月17日 18時30分広告

Photoshop CS5の力で「日本一のブサイク芸人」を絶世の美男子にしてしまう超絶技巧フォトレタッチ

モデルの肌を滑らかにしたり、陰影をつけて骨格や筋肉を強調するなどといったフォトレタッチは広告業界ではすでに常識となっていますが、もともと肉眼で見ても美男美女なモデルは写真にも美しく映るもので、修整前と修整後を比べてみても「劇的」というほどの違いは見られない場合がほとんどです。

スゴ腕のPhotoshop職人たちが思う存分レタッチの腕を発揮するにはやはり素材が重要。というわけで、Adobe Photoshopのチュートリアルマガジン「DEKIMAGA」では、マンスリーよしもとPLUSとコラボレーションし“日本一のブサイク芸人”との誉れ高いカリカ・家城啓之に超絶技巧のレタッチを施しまくり、それぞれ個性の異なる4人のイケメンからなる韓流アイドルユニット「モザイク」を作り出したとのこと。「日本一のブサイク芸人を超イケメンにする方法」としてそのプロセスが公開されています。

日本一のブサイク芸人からイケメン韓流アイドルへと大変身をとげるビフォー・アフター写真やメイキング動画はDEKIMAGAサイトから。できた！をかなえるチュートリアルマガジン DEKIMAGA（デキマガ）

YouTube - 吉本からイケメン韓流アイドルユニットが登場！

6月28日、都内某所のスタジオにて撮影に挑むカリカ家城啓之。本当にイケメンアイドルのグラビア撮影風景のようです。

今回は家城の顔をベースにそれぞれ個性の異なる4人のイケメンから成る韓流アイドルユニットを作り出すということで、撮影は1人4役、4パターンの衣装で行われた模様。ちょっと時代を感じるアイドル風のこんな衣装も。

大胆な肌見せのセクシー系。遠目に見るとすでにイケメン風です……が、やっぱり家城で間違いありません。

というわけで無事撮影を終え、ここからは敏腕レタッチ職人の仕事です。今回レタッチを手がけたのは株式会社デジモの宮本准氏。博報堂プロダクツ出身で数々の国際的な広告賞も受賞している画像修整の第一人者です。

アップで見るとかなり「来る」ものがある分厚い唇ですが、大丈夫なのでしょうか……。

言われなければ家城とわからないようなイケメンになっている模様。宮本氏も会心の笑顔です。

これが加工前の写真。死んだ魚のような表情と、耽美調のウェービーな髪型やはだけた胸元との違和感が得も言われぬ気持ち悪さを醸しだし、「日本一のブサイク芸人」の名に恥じぬ強烈なインパクト。ここから「本人の面影を残しつつ韓流アイドル」をテーマに、肌の質感や口元の表情を保ったまま、目元やあご、瞳の大きさをバランスよく変形させて、イケメン韓流アイドルに変えていきます。

そしてプロの手で15時間かかったというレタッチ後の家城は、美容整形を通り越して顔面移植かというような衝撃の別人っぷり。ちなみにこの方は4人組アイドルユニットのメンバーでリーダー的存在の「カリミン（26歳）」、「好きな食べ物はトッポギ」といった細かい設定があるようです。スターの輝きを放つ奇跡のイケメン画像はDEKIMAGAのサイトで確かめてみてください。

力なく薄笑いを浮かべる家城×4人の集合写真。衣装だけは男前なものの、このままではアイドルデビューはかなり遠い感じですが……

神業レタッチでイケメン韓流アイドルユニットに変身。ちなみにメンバーは左から順に「ヤシジュン（24歳）」「ミョンロ（23）」「カリミン（26）」「シチョン（25）」。特に左下の彫りの深い男前「ヤシジュン」などは原形をとどめていないような劇的な変身っぷりですが、メンバー4人とも別人のパーツを差し替えることはなく、家城のパーツをベースにここまでのイケメン化に成功したとのこと。

変化した個所を少しだけアップで見てみましょう。何もかもあきらめたかのように力なく笑う家城から、メンバーの中で「やんちゃ」担当の「ミョンロ」を作り出すには、目が何よりも重要なポイント。若干眠たそうな目にPhotoshop CS5の「フィルタ」メニューの［ゆがみ］や［ブラシツール］を使って、二重のパッチリ瞳に。

［色調補正］で髪を茶髪にしたら、「乗算」で背景となじませます。

［コピースタンプツール］で顔のしわを取り、［混合ブラシツール］でツヤツヤした皮膚感に整えたら、さわやか笑顔を振りまくイケメン韓流アイドルの誕生です。さらに詳しい解説や、ほかのメンバーのレタッチプロセスの詳細、「日本一のブサイク芸人」カリカ家城のインタビュー、韓流アイドルユニットのデビューまでの道のりを追ったドキュメンタリー風メイキング映像などは、DEKIMAGAのサイトから見ることができます。