身長約74cm、世界で最も背が低い男性・何平平氏が心疾患により21歳で死去

身長わずか29インチ（約74cm）で、世界で一番背の低い人物としてギネスブックにも認定されていた何平平（ホー・ピンピン）氏が、先日2010年3月13日に21歳という若さで亡くなったそうです。死因は心臓病の合併症とのこと。

詳細は以下から。BBC News - The world's shortest man, He Pingping, dies aged 21

World's shortest man dies of heart complications at age of 21 | Mail Online

内モンゴルのウランチャブ市で1988年に生まれた何平平氏はPrimordial dwarfism（原発性小人症）で、2008年に「自立歩行できる成人男性で世界一身長が低い人物」としてギネスに認定されました。

世界一脚が長い女性とともに昨年撮影されたこの写真を見たことがある人も多いのではないでしょうか？

「Lo Show Dei Record」というイタリアのテレビ番組の撮影のため義理の兄弟と共にローマを訪れていた何平平氏は、2週間前に心臓の痛みを訴え入院し、3月13日（土）に死亡したそうです。死因は心臓病の合併症と見られています。

テレビ番組制作会社のEuroproduzione社によると、何平平氏が体調不良を訴えたのは番組の2回分の収録を終えた後で、制作会社はすぐに何平平氏を病院へ連れていくよう手配したとのことです。「2週間前に病院へ行き、あらゆる検査を受けることになりました。彼の非常に特殊な体質を考慮すると、ありとあらゆる検査をする必要があったのです。入院後3日目に集中治療室へ入ることになり、土曜日の午後に亡くなりました。ご家族の願いにより、遺体は中国へ帰り、埋葬されることになります」とEuroproduzione社の広報Marco Fernandez de Araoz氏は語っています。

世界一背が高い男性Sultan Kosen氏と並ぶ何平平氏。

ギネス・ワールド・レコーズ編集長で、世界記録認定のため内モンゴルで何平平氏の身長を測定したCraig Glenday氏は、「一目見た瞬間に、彼がとても特別な人だとわかりました。いたずらっ子のような笑顔とちゃめっ気のある人柄で、誰からも愛される人物でした。会った人みんなを幸せにし、『人と違う』とか『普通でない』ということに苦しむ人々に勇気を与え、体は小さくても、世界に非常に大きな足跡を残しました」と語っています。

新たに「世界一背が低い男性」となる人物は後日発表されるとのことです。