取材

料理人が道を極めすぎたがために膨大な種類が生まれてしまった「変わり胡麻豆腐」てんこもり


胡麻豆腐は普通の豆腐よりちょっと高級で、和食料理のお店の前菜などによく使われているものですが、料理人の探求心がゆえにとんでもない数のバリエーションが生まれてしまった「変わり胡麻豆腐」が紹介されていました。

製造元の日乃本食産株式会社は、卸先の料理人の要望を聞いたり自社でアイデアを出すなどして、四季折々の食材を使った胡麻豆腐を次々に開発していったとのこと。しかしその種類展開はかなり膨大な量に至っていて、クルミ味にいたっては生のものとローストしたものを使ったものとの2パターンを用意するなど、素人には到底理解できない、オタクレベルのこだわりを発揮しています。


詳細は以下から。丹波松茸大卸元 日乃本食産(株)丹波松茸・三田松茸を扱う松茸問屋。

ブースはごま豆腐一色だったのですが、バリエーションが豊かすぎるため一見すると何がなんだかわかりません。


整然としすぎていて食品かどうかも怪しいですが、決して石屋などではありません。


業務用なので当たり前ではありますが、一つひとつが結構大きい。


精進料理用の雲龍胡麻豆腐。白胡麻と黒胡麻を混ぜてマーブル模様を作り、狩野探幽の雲龍図を表現しています。


銀杏の実は真っ黄色ですが、「銀杏胡麻豆腐」にすると意外と緑がかった色になるようです。ベースの胡麻豆腐の色に影響されているのかもしれません。


ミックスナッツなどのくるみとは違い、生のままのものを使った「生くるみ豆腐」


揚げたくるみを使用することで香ばしさを出した「揚げくるみ豆腐」。こちらもやはり原材料に「胡麻」がないのですが、香ばしければオールオーケーということなんでしょうか。


「ゆず胡麻豆腐」も十分珍しいはずなのですが、種類が多すぎるのと和食の香りづけの定番だという安心感からまるで普通のラインナップのように思えてしまいます。


かぼちゃの黄色がそのまま発色している「南京胡麻豆腐」


「えだまめ胡麻豆腐」はうっすら緑色。


主に京都で食べられている水無月(みなずき)という和菓子をイメージした「水無月胡麻豆腐」。6月30日に行われる「夏越しの払え(なつごしのはらえ)」に使われる和菓子ということなので、この時期に懐石料理などに使うのかもしれません。


真っ黄色の「とうもろこし胡麻豆腐」。胡麻のまったり具合と相まって、ポタージュのような味わいがするのだろうかと期待してしまいます。


ぷるぷると涼しげな見た目の「いちじく葛寄せ胡麻豆腐」。


完膚無きまでに真っ青な色になった「春菊胡麻豆腐」。深い緑色がちょっと青汁を思い出させます。


丹波産の黒豆を使った「黒豆胡麻豆腐」


「道明寺胡麻豆腐」。道明寺という桜餅に使われているつぶつぶが配合されていますが、桜の香りはついていません。


ぷるんとした見た目の「茄子くず寄せ」。冷やし鉢や揚げ煮用のものだということで、そのまま食べるものではないようです。


「生落花生豆腐」というとおつまみに出てくるゆで落花生が想像されます。くるみには胡麻が入っていなかったようなのですが、こちらには胡麻がちゃんと入っています。


フライドピーナッツを用いた「揚げ落花生胡麻豆腐」。ナッツ類は生と揚げ2パターン作られているなど需要があるようですが、実際にこれらの商品にお目にかかったことはないので、ある程度形式にのっとった日本料理店に行かないと出てこないということなのかもしれません。


茄子の固まりが入った「茄子胡麻豆腐」。


「豆乳胡麻豆腐」というネーミングに一瞬おや?と思ったのですが、よく考えたら胡麻豆腐は豆腐とはまったく違う食べ物なので、豆乳が入っているこの商品がイレギュラーなのでした。


磯の香りがしそうな「あおさ胡麻豆腐」。


きざんだカボチャが混ぜ込まれている「黒皮南京胡麻豆腐」


和の料理道にふさわしい淡い色合いの中に、突如現れた「トマト胡麻豆腐」。かなり鮮やかな色は料理の彩りに便利そうですが、トマトと胡麻豆腐の相性はどうなのでしょう。


デザートとして食卓に上るために生まれた「くず餅風胡麻豆腐」。


ノーマルな白胡麻豆腐もアレンジ対象となるようです。焙煎した胡麻を使った「焙煎白胡麻豆腐」。より一層香ばしさが増しているようです。


黒胡麻版の「焙煎黒胡麻豆腐」。白胡麻の方は普通のものより少し色が濃くなっていましたが、黒胡麻の方は特に変化なし。


梅干しのすっぱさがさわやかさをプラスする「梅肉胡麻豆腐」。


「三色胡麻豆腐」。ぱっと見何が三色なのか、正面からではよく分かりません。


しかし側面から見るときっちり3色になっているのが分かります。ひな祭の時期にはひし形に切って菱餅風の演出をし、それが過ぎたら四角や丸などに切って三色団子風の一品に流用できるというちゃっかり仕様。


「松の実入り蓮根胡麻豆腐」。蒸し物に使うために特化されているようです。


春先の季節にはついひかれてしまう「さくら胡麻豆腐」


ただでさえミルキーな胡麻豆腐に牛乳を加えた「牛乳胡麻豆腐」


「特注濃厚胡麻豆腐」という名前の真意はよく分かりませんが何やらすごい感じがします。


精進料理用の「二色胡麻豆腐」


ばっちり2色に分かれています。


草もちみたいな見た目の「よもぎ胡麻豆腐」


関西で春先の豆ご飯によく使われるうすい豆を使った「うすい胡麻豆腐」。やはり和食の本場が京都だからか、西日本や京都でよく使われる食材がかなり多く使われています。


見た目は一緒ですが、こちらは二色豆腐の「うすい胡麻豆腐」です。


意外にもあまり緑色に発色していない「抹茶胡麻豆腐」


沖縄の紫芋を使っているので紫芋胡麻豆腐なのかと思いきや、「紫陽花胡麻豆腐」と大変風流な名前がつけられていました。胡麻豆腐というジャンルがあまりにも壮大な広がりを見せていることに驚きました。残念なことにインターネットでの通販は行っていないようなのですが、ギフト用のものはあるようなので気になる人はチェックしてみることをおすすめします。

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in 取材,   , Posted by darkhorse_log

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