取材

補助席まで満席、ラピュタ阿佐ヶ谷で上映が始まった「マイマイ新子と千年の魔法」レイトショーレポート


マイマイ新子と千年の魔法」というタイトルを聞いても、ピンと来ない人が多いかもしれません。11月21日(土)から全国の劇場で上映が始まった映画ですが、初週の興行結果があまり芳しくなかったためどんどんスケジュールを削られてしまい、今は上映している劇場を探す方が難しいほど。上映期間中も、多くの劇場で午前中の1回上映などに押し込められてしまい、観たい人も好きに観に行けないという残念な状態が続いていました。

これを打開すべく、監督らが必死で活動した結果、ラピュタ阿佐ヶ谷で12月19日(土)から12月26日(土)までの8日間限定レイトショーが行われることになりました。毎日日替わりで関係者挨拶があるとのことだったので、何か面白い話が飛び出すかもしれないと思い、阿佐ヶ谷まで行ってきました。

詳細は以下から。
映画の原作になっているのは、山口県防府市出身の小説家・髙樹のぶ子さんが自身の少女時代をモデルにして書いた小説「マイマイ新子」。「クロワッサン」に2003年から2004年にかけて連載された作品で、2008年ごろから映画の作成が始まり、2009年の東京国際アニメフェアではパネル展示が行われました。

2009年にアニメ映画が予定されている「マイマイ新子と千年の魔法」、avexブースでパネル展示



おでこにつむじ(マイマイ)を持つ少女、青木新子は自分の住む国衙(こくが)が千年前からの歴史を持っていることをおじいちゃんから聞かされ、当時の様子をありありと頭に思い浮かべる。ある日、東京からの転校生・島津貴伊子がやってくる。目抜き通りを過ぎると麦畑が広がる田舎に、都会育ちの貴伊子はなかなか馴染めないが、新子との交流を通じてだんだん仲良くなっていく。


新子と貴伊子は同級生のシゲルやヒトシ、上級生のタツヨシ、ノボル、新子の妹・光子らと共に遊ぶようになり、あちこちを冒険する。


あるとき、”夕焼けよりも真っ赤”な尾ひれを持つ金魚を見つけた一同は、その金魚を学校の憧れの先生の名前から「ひづる」と名付け、他の友達もひづるのところに集まるようになっていったのだが……。


青木新子役を演じたのはドラマ「女王の教室」や映画で活躍する若手女優の福田麻由子さん。片渕監督によると最初から福田さんに演じてもらうつもりだったようです。また、貴伊子役は2007年にヤングジャンプの「制コレGP」グランプリを受賞した水沢奈子さん。新子の母親で、子持ちながらどこか女学生のような雰囲気の抜けない長子役は女優の本上まなみさん。新子が空想の中で思い描く1000年前の周防国にやってきたお姫様・諾子役は実写版「ちびまる子ちゃん」まる子役(初代)でブレイクし、12月23日公開の映画「よなよなペンギン」では主役のココを演じる森迫永依さん。

今回、監督らからの熱意に応える形でレイトショー上映を実施したラピュタ阿佐ヶ谷はこんなところ。


阿佐ヶ谷駅から徒歩5分ぐらいのところにある、まるで秘密基地のような映画館です。映画館の他に、演劇用の劇場「ザムザ」、レストラン「山猫軒」が併設されています。


この映画宣伝チラシすら、今や貴重です。


これはラピュタ阿佐ヶ谷用のもの。


10時15分から整理番号付きのチケットが販売されていました。なんと、朝から並んで購入した人もいたとのことで、だいたい夕方ぐらいには補助席含め全66席分が完売したそうです。


入場者プレゼントは特製アートカード。当初はカードのみ配布予定だったのでメイキングブログにて「できるならクリアファイルのようなものをご持参いただけると、お持ち帰りに便利かもしれません」と書かれていたのですが、防府市文化財郷土資料館から防府市でのみ配っているクリアファイルを送ってもらえたとのこと。


これが特製クリアファイル。20日からはポスターと同じ新子と貴伊子柄のクリアファイルをつけることができるとのことです。


アートカードはマッドハウスのプリンターをフル回転させて製作されたもの。デザインは日替わりだそうです。


上映後あいさつにて、片渕監督は「自分が子どものころに読んでいた児童文学は何か不思議なお話が多く、そういったものを作りたいと思った」と作った理由を説明。上映事情については「前売券を購入した知人から、観に行こうとしても午前中しかやっていないから観られないじゃないかと怒られた」「平日の劇場に(マイマイ新子を観るため)スーツ姿のサラリーマンが来ていて、大人の非行化を促進していてこれはいけないなと思った」とのことで、上映初週の興行があまり芳しくなかったため、どんどんとスケジュールが削られたと語りました。今回のラピュタのレイトショーでは前述の通り劇場が満席になったほか、チケットが買えずに帰ったお客さんも50名ほどいたとのことで、ラピュタでの上映をはずみに作品が再スタートを切れるよう、プロデューサーら共々頑張っていきたいとのことでした。
プロデューサーからは「自分の住んでいる地方では上映がないという言葉も真摯に受け止めています」とのことだったので、「阿佐ヶ谷のレイトショーには行けないけれど、なんとか近く映画館で観たい!」という人は声を挙げると届くかもしれません。

上映存続の署名も続けられているので、こちらもどうぞ。


『マイマイ新子と千年の魔法』上映存続を! - 署名活動するなら『署名TV』

ラピュタのほか、現在上映されている映画館はMOVIX周南ワーナー・マイカル・シネマズ防府山口スカラ座(22日終了)。12月26日(土)からはフォーラム那須塩原山形フォーラム岩国ニューセントラル下関スカラ座 シアター・ゼロ萩ツインシネマでの上映が開始。さらに、年明けの1月9日(金)からはMOVIX清水MOVIX利府福島フォーラムMOVIX倉敷MOVIX日吉津シネマサンシャイン大街道で上映が始まるので、近くに当該映画館のある人は足を運んでみて下さい。

©2009 髙樹のぶ子・マガジンハウス/「マイマイ新子」製作委員会

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in 取材,   映画,   アニメ, Posted by logc_nt

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