レビュー

飛躍的にパワーアップした「HYBRID W-ZERO3」の性能をムービー付きでチェック


前の記事ではウィルコムの最新ハイエンドスマートフォン「HYBRID W-ZERO3」のフォトレビューをお届けしましたが、今度はその性能をムービー付きで解説します。

ハイブリッド通信機能による通信速度の向上だけでなく、日本人のことを考えて作られたユーザーインターフェースや笑顔検出機能をサポートした500万画素手ブレ補正対応カメラ、シリーズ初となる内蔵GPS、無線LANルータ化することで無線LAN搭載パソコンやiPod touchなどを用いて通信できるようになるインターネット接続共有機能などを備えた国産スマートフォン「HYBRID W-ZERO3」ですが、はたしてどれだけパワーアップしたのでしょうか。なお、今回チェックしたのは試作機なので、製品版とは仕様が異なる場合もあるとのこと。


また、QWERTYキーボードではなくテンキーを備えた理由や月額利用料金、USB接続での通信時に本体を充電できるのかどうかといったことについて、ウィルコムの開発担当スタッフに直接質問してみました。

詳細は以下から。
「HYBRID W-ZERO3」に採用されたウィルコム独自のメニューランチャー。従来の使いづらいUI(ユーザーインターフェース)への反省から、より携帯電話ライクに使えるUIとなっています。


Windows Mobile 6.5標準のメニューも利用可能です


「HYBRID W-ZERO3」ではワンタッチで「Windows Live」へアクセスできる専用キーが搭載されていますが、サービスの利用に必要なIDの取得も手軽に行えるようになっています。なお、開発中であるため、この画面のレイアウトは変更される可能性があります


各種設定メニューも分かりやすくなっています


電話の着信履歴などはXcrawlキーの左右を押すだけですぐにアクセスできるように。文字も大きくなって見やすくなりました


Xcrawlキーの設定画面


Xcrawlキーで操作すると周囲のリングが光るようになっています
YouTube - 「HYBRID W-ZERO3」のXcrawl(エクスクロール)キー


無料情報配信サービス「W+info」もスタイル刷新。見やすさを考慮しています


カメラ設定画面。新たに笑顔撮影やパノラマ撮影、手ぶれ防止機能に対応しました


撮影画面も一新。カメラのフォーカス機能も悪くありません


無線LANツール設定画面


「WiFiSnap」のIDとパスを購入すると、「HYBRID W-ZERO3」を無線LANルータとして利用できるようになります。なお、ルータとして利用した場合でも月額料金は変わらないとのこと。


モバイル版YouTubeを視聴可能です


実際に視聴してみたところ。他社とは異なり、現時点では3Gの通信速度に制限がかけられていないため、快適に視聴できます。
YouTube - ウィルコムの「HYBRID W-ZERO3」でモバイル版YouTubeを視聴してみた


モーションセンサーを利用して画面を回転させた時のレスポンスはこんな感じ。まずは画像ビューアでプリセットの画像を回転させてみました。なお、製品版ではさらなるブラッシュアップが施されるとしています。
YouTube - 「HYBRID W-ZERO3」のモーションセンサーで画面回転 画像ビューア編


全画面表示をInternet Explorer Mobileを回転させたところ。
YouTube - 「HYBRID W-ZERO3」のモーションセンサーで画面回転 ブラウザ編


Xcrawlキーの下を押し続けてカーソルを移動させた時のレスポンス。サクサクと動作している印象です。開発スタッフは2010年1月に予定されている発売に向けて、さらなるレスポンスの向上を目指して年末年始返上でブラッシュアップ作業に取りかかっているとのこと。
YouTube - 「HYBRID W-ZERO3」のカーソル移動


ウィルコムの開発担当スタッフによると、QWERTYキーボードへの要望がある中、あえてテンキーを採用した背景には、従来の横スライドタイプが満員電車で両手で使いづらく、携帯電話を使い慣れた新規ユーザーに受け入れられづらいことや、スマートフォンの今後のトレンドが縦型になっていることへの配慮があるそうです。

そして前モデルとなる「WILLCOM 03」にはワンセグ放送受信機能が搭載されていましたが、実際には利用率がかなり低かったことから、「HYBRID W-ZERO3」ではワンセグを搭載するコストをGPSやモーションセンサー、3Gとのハイブリッド通信機能といった、ユーザーからの要望が多かった機能の搭載に振り分けたとのこと。

また、従来のW-ZERO3シリーズにはパソコンとUSB接続して通信した場合、本体を充電することはできず、あくまで「給電」扱いとなるモデルがありましたが、「HYBRID W-ZERO3」の場合は充電することが可能であるとされています。

ちなみに気になる月額料金ですが、PHSとWILLCOM CORE 3Gを合算した料金よりも安くなる予定である上に、回線をシェアできるため、スマートフォンと通信カードを別個に持ち歩いているようなユーザーにとってはリーズナブルとなるそうです。

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in レビュー,   取材,   モバイル,   ハードウェア,   動画, Posted by darkhorse_log

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