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テクノロジーの進化によって捨てられた旧製品たちが大量のゴミの山となって処分されている衝撃的な光景


携帯電話・パソコン・家電など、次から次へと新しい新製品が登場し、旧製品は陳腐化していき、捨てられたり処分されたりしていくわけですが、結局あれらのゴミはどこに行くのでしょうか?その最終到着地として有名なのが、中国の広東省にあるGuiyu(貴嶼鎮)という場所。ゴミの山からレアメタルや銀、金などを取り出して処分していくわけですが、その光景はあまりにも衝撃的です。このめちゃくちゃな処分の仕方がここに住んでいる子どもたちの血中鉛濃度を隣の村の子どもたちよりも高くさせている原因ではないか、とも言われています。

また、ここには「三菱、東芝など日本製パソコン廃棄物の部品も搬入されている」とのこと。

詳細は以下から。
E-waste in Guiyu - Artsy Spot
http://artsyspot.com/e-waste-in-guiyu/

携帯電話をバラバラに分解中


これはキーボード


基板を分解しているところ


酸で洗浄中、発生したガスは目の前にある換気扇から外へ。屋内での作業なのに加えて換気扇が小さいので危険極まりない。


チップなどにばらしている最中


付近の河川はすっかり汚染されています


ゴミだらけ


適切ではない方法で行われるリサイクルの弊害は大きい


ブロードバンドルーターやLANハブを分解中


大量の基板


MP3プレーヤーなどを分解しているのは子どもです


またしても基板


限りある資源の国際循環に関する意見」(PDFファイル)によると、これら電気・電子廃棄物は「E-waste」と呼ばれており、リサイクル作業が適正な方法で行われていないため、有害物質がそのまま路地や川に捨てられ、プラスチック部品は野焼きされてダイオキシンなどが発生、基板から部品を外す際に鉛も発生、回路基板の焼却やプラスチックの酸洗浄を行うことで皮膚にダメージが与えられ、頭痛・めまい・尿結石・慢性的胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍などにかかっていきます。

その衝撃の実態が以下のページでレポートされています。

http://todakiyosi.web.fc2.com/lecture/waste.html

 広東省の東、練江の北岸に位置する貴嶼鎮は、毎年100万トンを超える電子廃棄物の回収・処理を行っており、世界最大の電子廃棄物分解基地といわれている。貴嶼鎮では、20の村落、300社以上の企業が電子廃棄物分解・加工にたずさわっている。そのうち、年処理量が2万トン以上の企業は10社、1000トン以上の企業は40社で、中にはピーク時の一日当たりの処理量が200トンに達するというところもある。

 貴嶼には、プラスチック・銅・鉄などの再生資源の加工・生産量が年間2万トンを超える大企業が4社ある。また5500戸近くの農家が、不定期にではあるが、手工業の工場を経営している。貴嶼鎮では80%以上の住民が電子廃棄物分解にたずさわっており、一人あたりの平均年収は1万5千元。これは全国鎮農民の平均年収の5倍にあたる。

一体なぜココがこんな場所になってしまったのか?という点についても詳しく以下のように解説されています。

   ある商店の店主によると、町ではほとんどの家が「電子ごみ」分解の仕事を行っていて、多くは仕入れ、分解、加工から販売までの一貫経営であり、細かく分業し、安く大量生産しているらしい。

 川にも、道路にも面しておらず、地理的には非常に辺鄙なところにある貴嶼鎮がなぜ「世界から注目」の「電子ごみの町」になり得たのだろう?事情を調べたところ、次のようなことがわかった。貴嶼鎮は古くは農業を営んでいたのだが、くぼ地の中央に位置する深刻な冠水地区であったため、たびたび洪水や冠水に見舞われた。農作物も大きな影響を受け、農業生産にまったく保障がなかった。このためすでに解放前には、現地の大部分の農民は家族を養うために、周辺地区や遠い村落まで出て、ガチョウやアヒルの毛、豚の骨、不用になった銅やすず、プラスチック製品を仕入れてはそれぞれ転売し、手数料を得ていた。このようにして少しずつ不用物資回収の「専門集団」が作られていったのだ。

 80年代末から90年代初めになると、貴嶼は不用プラスチックや不用金属などの回収から不用電子機器の回収を行うようになり、規模は年々拡大、就労人数も増えていった。貴嶼はまたたく間に国内最大の電子廃棄物分解販売センターへと発展し、電子廃棄物回収の初歩的な産業チェーンが完成された。90年代初めには外地から不用電子機器を買い入れ、分解・加工を行うようになり、1997年から1999年には、分解量がピークに達し、「国内最大の不要電子機器分解基地」と呼ばれるようになったのである。

では、なぜこのように汚染されて危険であるにもかかわらずこのような仕事をしているのか?理由は簡単で、「儲かる」というだけの話。

 貴嶼には、河南省、四川省、湖北省などから10万人近くの労働者が集まっている。ある調査では、一年以上働くこれら労働者の80%が、さまざまな病気にかかっているという。これら出稼ぎ労働者たちは、農村での過酷な生活から逃れるため、電子廃棄物のもたらす危害を承知の上で、健康を犠牲にしてでもリスクの高い仕事をするのだという。

 「ここには、若い女性は長い間いられません。特に燃焼炉にはね。長い間いると、子供を産めなくなってしまうから。」-河南の労働者は言う。「何人か女の子がやめていって、今は広州で別な仕事をしている。女の子たちはここでは一番出入りが激しくて、普通は短期間でやめていきます。」見ると、町に貼られている多くの求人広告には、「女子工員求む」の文字が書かれていた。

発展途上国を危険にさらす米国の電子機器廃棄物 | WIRED VISION

 そういった廃棄物は、中国のコイユのゴミの山や、インドやパキスタンの同様な場所に送られることが多い。労働力が非常に安いため、ネジや銀を残らず取り出すことがビジネスになるのだ。

最後に、アメリカCBSテレビが放送するドキュメンタリー番組「60 Minutes」がこの件を取り上げ、実際に現地で撮影することに成功していますが、現地で働いている人々から撮影をやめろと言われて追い出されています。

CBS「60MINUTES - The Electric Wasteland」

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in メモ,   動画, Posted by darkhorse

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