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放送から10年の時を経て超合金になった「ビッグオー」や破損部を再現したROBOT魂の「ガンダムエクシアリペア」など、バンダイの新製品インタビュー


日々新しいアイテムを立体化して送り出しているバンダイコレクターズ事業部、そして魂ウェブ商店。6300円の拡張パーツセットも出る超合金魂の「ビッグオー」やマントをまとったボロボロの姿が印象的だった「ROBOT魂<SIDE MS> ガンダムエクシアリペア」、原型師独自の解釈でデザインをリファインして立体化しているS.I.C.シリーズの「仮面ライダーキバ エンペラーフォーム」など魂ウェブ商店限定で発売する新商品を中心に見させてもらい、企画開発者たちがこめた想いなどを聞いてみました。

詳細は以下から。
まず見せてもらったのは、9月下旬に超合金魂で登場するビッグオー。1万3440円。


重厚さたっぷりでメガデウスの雰囲気を見事に再現。


GIGAZINE:(以下Gと略)
ビッグオーのイメージに合った威圧感のある造形ですね。

バンダイ:(以下バと略)
アニメ本編のメカデザイナーだったさとうけいいちさんの完全監修で、立体化に当たってCAD設計段階から監修してもらっています。バンダイのスタッフがサンライズさんに出向していた時にビッグオーの企画に携わっていたのでさとうさんとは縁があり、快くご協力頂けるようになりました。シリンダーを表現するためにメッキを使用するなど細部までこだわっているんですよ。

ビッグオーの最大の特徴とも言える腕部のシリンダー。


バ:
アニメ本編の方は最初に出たのが10年前で、WOWOWさんで放送されました。当時はコレクターズ市場があまり大きくなかったのでバンダイからの商品化はプラモデル止まりだったんですけど、元々ビッグオーが「超合金」も出せるようなロボットを作ろうという企画だった事や、最近「スーパーロボット大戦」にも登場したことで知名度が上がったということもあり、今回の商品化が可能になりました。来年の3月あたりには廉価版のDVD-BOXも出る予定になっています。

アニメが大きく前後編に分かれて製作されたことや、ビッグオー自体がケレン味たっぷりの動きをするロボットだったので、解釈の仕方がいろいろあるのですが、今回はメカデザイナーのさとうさん本人にプロポーションの画稿などを描いてもらって形にしました。通常のアイテムだとアニメの設定に忠実に作ったりするのですが、さとうさんから色や構造的な部分を含めていろいろと意見をもらって、理想のビッグオーを実現させるという感じになりました。可動部を塗装すると動きによる摩耗で色がはげてくるので実際にはNGになることが多いのですが、肩の辺りの光沢を出すために素材の成形色ではなく、あえて塗装して質感を表現しています。ディテールなどはアニメ後期の設定で起こしているので、お手元にある線画設定などと見比べてもらうのも楽しいかも知れません。

関節あたりのディテール。


頭部。


開閉してコクピットが見えるようになっています。


G:
本体のほかにも魂ウェブ商店限定の商品として追加のパーツを別に発売するそうですが。

バ:
ビッグオーは既存のアニメの枠に捕らわれないという感じで作られていました。武装関係も体の中からモリモリと出てくる武器が多いので、それを可能な限り再現するということになったのですが、全部盛り込むとあまりにも高額化するため、本体はお買い求めやすい値段に押さえることになりました。パーツだけだと単品では遊べないなど、いろいろなハードルがあって商品化しにくいのですが、超合金魂を買う人には全ての装備が欲しいという人も多くいるので、拡張パーツは別売りにしました。

右腕に拡張パーツ、左腕に本体付属のアームを付けているビッグオー。拡張パーツの価格は6300円


こちらがノーマルバージョンの腕。


本体付属の腕ではシリンダーを引いて手を押し込むことで、サドンインパクトが再現できるようになっています。


そしてこちらが拡張パーツの腕。


拡張パーツの方は銃が内蔵され展開可能となっています。


シリンダーを押し込むと内部の銃身が前に出てきます。


さらにパーツを装着していくと…。


ハレーションがアルファベットの「O(オー)」の形に見えるOサンダーを再現。


どの位置からでもカッコイイ姿が見られます。


G:
さすがに派手な見た目になっていますね。

バ:
Oサンダーについてはサドンインパクトのギミックを同じパーツに盛り込むのは無理だったのでこういう形になりました。次に、グーと手刀の手首パーツがS.I.C.シリーズの安藤賢司さんに作ってもらっています。安藤さんが作品を好きということもあって、さとうさんの呼びかけに応じてくださり、強力なクリエーターを招くことができました。

ビッグオーの手、3種。手前にある手刀タイプの手首パーツが拡張パーツに付いています。


手刀タイプのパーツを使うとクロムバスターの発射シーンなどでとっていた往年のロボットのような特徴的なポーズを再現可能。


さらに両目からレーザーを放つ「アークライン」射出ポーズもとれます。


バ:
安藤さんにはプロポーション重視のエクストラヘッドも作ってもらっていて、こちらも拡張パーツに含まれています。

左がプロポーション重視のエクストラヘッドで、右が本体付属のヘッド。


エクストラヘッド装着。



プロポーション重視なだけあって見栄えします。



バ:
さとうさんが特に良いと言ってくださったのは、肩から首のところの曲面再現です。段差が無くなめらかで、可動するとはわからないぐらいきれいにつながっています。立体化すると背中側に回るにつれて曲面の角度が変わってくるのでとても難しいのですが、これは設計者のこだわりと3DCADがあってこそのもので、放送当時の10年前にはできなかったものです。



バ:
また、内部構造を再現したアーキタイプヘッドについては、さとうさんがこだわって是非付けたいということで、劇中では黒つぶしになっていた部分の設定画をわざわざ描き起こしてくださいました。そして、その画稿をもとにS.I.C. HERO SAGAの山口泰弘さんによって立体化されました。

ヘッド内部がむき出しになったアーキタイプヘッド。


アーキタイプヘッド装着。




アーキタイプヘッド(左)やエクストラヘッド(中央)はプロポーション重視で通常のヘッド(右)よりも耳の部分のサイズが大きいため、コクピットを見せる可動機構は使えなくなります。可動機構のために本体付属のヘッド(一番右)はサイズ制限がある中で作られています。


バ:
他には主人公が乗り込む車も山口さんによる造形となっています。足の部分に収納できるようになっているんですが、今まで商品化された中でこのギミックを再現したものはないと思います。

ロジャーの愛車「グリフォン」。


グリフォンはビッグオーの足に収納可能となっています。


バ:
腰から打ち出す「モビーディックアンカー」というチェーンがあるんですけど、これは劇中や設定で先端が3パターンあったので全部再現しました。アニメでは8本~12本のモビーディックアンカーを打ち出すシーンもあるのですが、今回立体化したものでは4本打ち出せるようにしています。

モビーディックアンカーのパーツ。


手に持たせるとこんな感じ。



G:
拡張パーツとしてはこれで全部になりますか?

バ:
ええ、ビッグオーの拡張パーツは数えてみると、細々したものを含めると40点以上あります。体を全部入れ替える必要のあるプラズマギミックとファイナルステージだけは再現できませんが、腕と足の可動域も広く劇中のシーンをかなり再現できるようになっています。企画当初から1年ほどでの商品化となりますが、様々なクリエイターさんと濃密なやりとりをしたのですごいことになりました。

ディスプレイスタンドに乗せたビッグオー。


追加スタンドには拡張パーツが全て飾れるようになっています。


次に登場したのは8月29日に発売されたS.I.C.シリーズの「仮面ライダーキバ」。これは店舗でも買える通常版です。価格は4725円。




ベルトに装着されたキバットバットIII世。フエッスルも6種類付属しています。



右足にある封印の鎖「カテナ」を解いてヘルズゲートを開放できるようになっています。


開放後の羽のようになっている部分は拘束具を外した後に別のパーツを差し込む方式。


必殺技のダークネスムーンブレイクも再現可能。


ダイキャストの金属っぽい質感とヘルズゲートの生々しい質感が良いコントラストを生み出しています。


さらに、魂ウェブ商店限定販売の「仮面ライダーキバ エンペラーフォーム」も登場。価格は5250円。



まだ試作段階のため派手なポーズは取れませんが、緻密なディテールは確認できます。




タツロットやザンバットソードが付属。


ザンバットバットは可動可能で、刀身を研磨する様子を再現できます。



G:
ダイキャストが多用されていることもあって、すごく豪華な感じに仕上がっていますね。

バ:
東京おもちゃショーでキバとエンペラーフォームを一緒に展示した時も良い反応が得られました。ポテンシャルが高いキャラクターなので、ディケイドで盛り上がっている今のタイミングで出せるというのがいいですね。需要が高いS.I.C.シリーズですが、キバが買えるタイミングでエンペラーフォームも予約申し込みできるということになります。

電王でもダイキャスト製のモモタロスォードを特典として付けるキャンペーンをしたのですが、通常販売されるキバはシリーズ50作目ということで、ダイキャスト製のベルトパーツが初回限定特典として入れられています。

初回生産限定特典として付属するダイキャスト製キバットバットIII世。


バ:
エンペラーフォームの受注は通常よりも約3倍のペースで、非常に良い出だしとなっています。製品版では可動式のマントを逆さにして劇中でのシーンを再現可能。エンペラーフォームの発送は12月予定となっています。

最後に登場したのはバンダイの誇るガンダムシリーズ。ROBOT魂の「ガンダムエクシア リペア」。「機動戦士ガンダム00」セカンドシーズンの第1話で登場した破損箇所が目立つエクシアです。


すでに予約受付されていますが発送予定は12月で、製品はきちんと彩色されているものとなります。価格は2625円。


損傷した頭部にはティエレンのカメラアイを使っているという設定。


左腕は根本からなくマントで覆われています。


装備しているGNソードもダメージバージョンとなっています。


こちらはROBOT魂のエクシア用「ガンダムエクシア リペアII 換装パーツ」の箱。


中には各部のパーツと新型GNソード(ブレード部)が入っています。価格は840円。


新型GNソードにはクリアパーツを使用。


パーツを取り付ける本体となるROBOT魂の「ガンダムエクシア」。


こちらはすでに店頭で発売中となっています。価格は2940円。


「ガンダムエクシア リペアII 換装パーツ」を装着したエクシア。


アニメ最終回でリボンズの乗った0(オー)ガンダムと対決をした最終決戦バージョンです。


00(ダブルオー)ガンダムに移された太陽炉は最終回で再びエクシアの背に。


左からリペア・リペアII・ノーマルのエクシア3体そろい踏み。


……?


G:
「ガンダムエクシア リペアII 換装パーツ」については今回第2次受注になっていますが、ユーザーさんからの要望が多かったのでしょうか。

バ:
そうですね、僕ら的にも反響がすごかったのでびっくりしているところです。もともとリペアIIのパーツを出すという情報は出していたのですが、第1次の受注終了がエクシア本体の発売前だったんです。本体に触ってみて「やっぱり換装パーツも欲しい」という方にお届けできるように、第2次受注を現在受付中でございます(8月末日時点)。

熟成の理論じゃないですけど、エクシアの人気がここに来てまた高まっているのかなとは感じます。アニメ放送中は関連アイテムを希望する人が増えるので、それに応えるものをできるだけ早く出していくのですが、作品終了後だと名シーンなどを再現できるアイテムの需要も高まるので、そういう方たちが満足できるようにフィードバックをかけたアイテムを出すようにしています。

G:
確かに、アニメが放送されないと重要なシーンなどは分かりませんよね。

バ:
アニメ作品は生き物なので、造形の部分に関しても顔の周りであるとかボディのバランスであるとかが設定画と劇中で変わったりするんです。8月に発売したエクシア本体もその辺りはしっかり反映させて、視聴者のイメージに合うものを作りました。

「機動戦士ガンダム00」でルイス・ハレヴィが搭乗したレグナントも見せてもらいました。


G:
曲がるビームなどで驚かされた敵の機体ですが、「何故レグナントなんだ」という疑問もあるのですが。

バ:
魂ウェブ商店限定販売ならではのラインナップの妙で、「ここまでやってくれるのか」という所を見せたいと思ったアイテムです。常にお客さんをビックリさせるというところに重きを置いているので。アニメでは作画の関係で細かいラインの描写が少なくなっていますが、立体にした時に間延びしないように新規設定をエクシアやダブルオーのデザインもしている海老川兼武さんに追加してもらって、オフィシャルディテールから作られるという感じになっています。アニメでは塗りつぶしてしまう所もちゃんと見えるというのは立体ならではというポイントです。

細かいディテールの追加されたレグナント。価格は9450円。


レグナントを飾るための台座。これもメカデザイナーの海老川さんによる描き起こしデザイン。


MA(モビルアーマー)形態のレグナントを置くとこんな感じ。


サイズが大きいので見栄えします。


サイズだけで見るとモビルスーツで立ち向かうのは絶望的。


もちろん可変機構も搭載されていて、モビルアーマーからモビルスーツに完全変形できます。


MS(モビルスーツ)形態。


爪が印象的なレグナントの手。


頭部。


頭部を開放するとこんな姿になります。


劇中ではあまり見ることのできなかった顔の部分。



モビルスーツ形態でも圧倒的なサイズ差。


超合金魂のビッグオーと比べてもサイズが大きい。


頭部にクリアパーツが使われていて、顔がうっすらと透けて見える仕様になっています。


背後。


下から見上げると、格納庫に置かれたレグナントを眺めているような気分に。


バ:
ROBOT魂シリーズについてはラインナップとコレクションしやすいサイズで支持をいただいており、めでたく丸1年を迎えます。ガンダムだけでなく、「フルメタル・パニック!」であるとか、「交響詩篇エウレカセブン」であるとか、全てのロボットを商品化の対象にできたらと考えているので、今後のラインナップは、リアル頭身や戦うロボットに限らない驚きのあるラインナップを予定しています。

ROBOT魂の幅の広さはユーザーさんも感じているようで、商品化アンケートを採ったところ、「こんなにたくさん票が来るんだ」というような作品もあったりしています。

G:
これからも新規作品のキャラクターはどんどん追加していく感じになるんですかね。

バ:
そうですね。ROBOT魂はゲームから入ってくる若い世代の購入も多いので、そのあたりのキャラクターも可能性はあるのかなと考えています。

G:
なるほど。本日はお忙しいところありがとうございました。

今回紹介した商品は以下。試作品を撮影したもので、実際の商品とは異なる場合があります。
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超合金魂 GX-48 ビッグオー(C)サンライズ
超合金魂 GX-48 ビッグオー専用 拡張パーツセット(C)サンライズ
S.I.C.仮面ライダーキバ(C)2008 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
S.I.C.仮面ライダーキバ エンペラーフォーム(C)2008 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
ROBOT魂 ガンダムエクシアリペア(C)創通・サンライズ・毎日放送
ROBOT魂 ガンダムエクシア対応 ガンダムエクシアリペアII換装パーツ(C)創通・サンライズ・毎日放送
ROBOT魂 レグナント(C)創通・サンライズ・毎日放送
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魂ウェブ商店公式サイトは以下から。
魂ウェブ商店|こどもから大人まで楽しめるバンダイ公式ショッピングサイト

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in メモ,   取材,   動画,   広告, Posted by darkhorse_log

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