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総務省、繰り返されるソフトバンクモバイルの大規模な通信障害に対して「対策が十分になされていない」として行政指導


先日GIGAZINEでソフトバンクモバイルが全ユーザーの約80%におよぶ大規模なパケット通信障害の原因を発表したことをお伝えしましたが、総務省がソフトバンクモバイルに対して「対策が十分になされていない」として行政指導を行いました。

なお、ソフトバンクモバイルは度重なる通信障害を発生させたことで、昨年行政指導を受けていますが、その後も通信障害が続いているとのこと。また、4月19日に発生した通信障害ですが、パケット接続サービスを利用しているユーザーのほぼ全員が影響を受けたと考えても差し支えないようです。

詳細は以下の通り。
総務省|電気通信設備の適切な管理の徹底等に関する ソフトバンクモバイル株式会社に対する指導

総務省の発表資料によると、4月19日に発生したソフトバンクモバイルの通信障害について、同日ソフトバンクモバイルから報告を受けたそうです。


そしてこの通信障害について、総務省はシステムの信頼性向上対策や障害の極小化対策といった設備管理のために必要かつ適切な措置が十分になされていなかったとしたほか、通信障害の内容に関する利用者などへの周知についても、ホームページなどにおいて十分な説明が行われていなかったことで利用者に不安を与えたとしています。

また、昨年昨年5月に度重なる通信障害事故を起こしたことでソフトバンクモバイルは行政指導を受けていますが、その後も今回の事故以外に重大な事故が2008年10月15日と2009年1月20日、2009年2月9日に発生しています。

これを受けて総務省は4月19日に発生したような事故が再発しないように厳重注意するとともに、再発防止の観点から、以下について平成21年5月25日(月)までに報告することを求めています。

1 平成21年4月19日に発生した重大な事故についての再発防止策
2 今般の事故に係る電気通信設備以外の電気通信設備が適切に機能することの点検結果及び当該点検において問題が確認された場合にはその対策
3 ホームページ等における利用者等への事故情報の周知方法の改善策


ちなみに4月19日に発生した通信障害において、ソフトバンクモバイルは最大約1576万契約に影響したと発表していますが、これはパケット通信契約をしているソフトバンクモバイルユーザー約1646万5000人(2009年3月末現在)のうちの約96%にあたる数字となっています。

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in メモ,   モバイル, Posted by darkhorse_log

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