レビュー

向きをリモートで変え自動追跡できるReolinkの4Kセキュリティ監視カメラ「TrackMix PoE」レビュー、双方向通話・赤外線ナイトビジョン・カラーナイトビジョンなど超多機能


香港に拠点を置くReolinkの「TrackMix PoE」は、対象を自動追跡して広範囲を撮影可能な4Kセキュリティカメラです。双方向通話、人体・車両検知、赤外線ナイトビジョンにカラーナイトビジョンと多機能さがウリ。今回はReolinkから直接提供してもらったので、前回レビューした「RLC-833A」と同じように性能や使い勝手をいろいろ確認してみることにしました。

TrackMix PoE | 自動ズーム追跡付4Kデュアルレンズ防犯カメラ-Reolink | Reolink Official
https://reolink.com/product/reolink-trackmix-poe/

これが「TrackMix PoE」のパッケージ。


内容物はカメラ本体と説明書類、LANケーブル、防水フタ、ネジ類です。


TrackMix PoE本体の大きさは幅約110mm×高さ約228mm、重さは実測で1228g。


TrackMix PoEは壁に取り付けて使用するカメラです。


カメラのレンズ・センサーは以下のように並んでいて、上2つが赤外線LED、真ん中2つがレンズ、下2つがスポットライトとなっています。


レンズ・センサーの反対側にはスピーカーがあります。


側面にあるのはmicroSDカードスロット。


プラスドライバーでカバーを開けるとmicroSDカードスロットが現れます。microSDカードは別売りで、今回は市販のmicroSDカードを入れておきました。


TrackMix PoE本体には約60cmのケーブルがつながっています。


先端はネットワークポートと電源ポートです。


TrackMix PoEを使うためには別途PoEスイッチが必要なので、LogitecのPoEインジェクタを用意しました。TrackMix PoEはIEEE 802.3af、48V対応で、DC 12.0V・1A、<12Wで動作します。


まずはTrackMix PoEから伸びたネットワークポートに付属のLANケーブルを接続し、防水フタでカバーします。


TrackMix PoEをPoEインジェクタにつなぎ、PoEインジェクタをルーターと電源につないだらセット完了。カメラが起動します。


カメラの映像を確認するにはWindows・Mac用クライアントソフトまたはiOS・Android用アプリが必要。今回はWindows用ソフトを用いますが、導入手順と初期設定はRLC-833Aのレビュー記事で解説したものと全く手順でOK。

TrackMix PoEの映像をReolinkクライアントソフトで確認するとこんな感じ。カメラが捉えた映像と音声をリアルタイムで確認できます。


前回レビューしたRLC-833Aと違い、「チャンネル」という項目が追加されているのがTrackMix PoEの特徴。2つのチャンネルのうち1つは遠景カメラが捉えた上記の通常映像で、もう1つをクリックすると近景カメラが捉える映像に切り替わります。


画面右下のレイアウト変更ボタンを押すと2種類の映像を1つの画面に映すことができます。今回は2つの映像を縦に表示するものを選択。


上が遠景、下が近景という感じに並びました。位置はドラッグして入れ替えることができます。


「再生」を押すと過去の録画を振り返ることが可能。初期設定では「任意の動き」「人」「車」「ペット」を検知するようになっており、「検知前の3~8秒から検知終了後15秒まで」が自動的に切り取られてmicroSDカードに保存され、あとからReolinkクライアントで動作を再生して映像を確認するという流れがスムーズに実現できます。


録画した映像の例が以下。解像度は4Kでブロックノイズなども特になく、カクカクしたコマ落ちもありません。

4K撮影&対象の自動追尾撮影が可能なReolinkのセキュリティカメラ「TrackMix PoE」レビュー、撮影した映像はこんな感じ - YouTube


録画の解像度は3840×2160で、映像のビットレートは約6400kbps、フレームレートは25.02FPS。音声の方はモノラルで36kbps・16kHzです。


TrackMix PoEの特徴の一つが、カメラの向きを自動的に変えつつ被写体を追尾して撮影する「自動追跡」です。TrackMix PoEの視野角は通常で垂直方向21度~60度、水平方向38度~104度ですが、カメラそのものが水平方向にほぼ360度、真下~正面の垂直方向に90度回転するため、上方以外のほとんどを撮影範囲に収めることが可能になります。

自動追跡は設定画面から「モーション検知」を選択し「自動追跡」のチェックをオンにすることで起動可能。


追跡対象や追跡方式、追跡時間を設定します。


追跡方式を「デジタル方式」から「PT首振り追跡優先」に切り替えるとカメラの首振りが有効化されます。


実際に追尾させてみた映像が以下の通り。

被写体を追跡してカメラの向きを変えるセキュリティカメラ「TrackMix PoE」で動く被写体を撮影 - YouTube


TrackMix PoE本体は対象を追跡してぐりぐりと回転します。

被写体を追跡してカメラの向きを変えるセキュリティカメラ「TrackMix PoE」が動く様子 - YouTube


「デジタル方式」は首を振らずに被写体を追跡する方式で、近景を映すカメラが自動的にズームし、対象を捉えます。

自動追跡&ズームが可能なセキュリティカメラ「TrackMix PoE」で被写体を追跡 - YouTube


ライブ映像にカーソルを合わせると「トーク」「タイムラプス」「警報音」「スポットライト」「動画クロップ」「PTZ」「録画」「スナップショット」「ストリーム(画質変更)」のボタンが表示されます。これら機能はRLC-833Aとほぼ同じ使い方ができますが、唯一違うのは「PTZ」。この「PTZ」からカメラの向きを手動で変えることが可能となっています。


特定の向きを「ガードポイント」として設定しておくと、カメラがどんな方向を向いていても、手動または自動でガードポイントの方向に戻すことが可能。


「プリセットポイント」も同じくカメラの向きを保存しておける機能です。追加するには+ボタンをタップ。


カメラが現在向いている方角がプリセットとして登録されるので、名前を付けて「続行」をタップ。


プリセットをクリックすることで、カメラを特定の方角に素早く向けることが可能です。


最後に、カメラから声を出してみました。

Reolinkのセキュリティカメラ「TrackMix PoE」からスマホアプリ経由で声を出す様子 - YouTube


声はスマートフォンアプリから入力していて、マイク音量は10段階中の1に設定しています。2以降になると数メートル離れていても余裕で聞こえる音量になり、10になると音割れ必至。


動作中の温度は室温約25度の環境下で約46度でした。


この後の記事で、RLC-833AとTrackMix PoEの比較と、両機種をSynologyのNASにつないで録画を常時保存する機能をレビュー予定。乞うご期待。

TrackMix PoEはAliExpressで購入可能で、定価は税込5万318円です。

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https://ja.aliexpress.com/item/1005004816219920.html

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in レビュー,   ハードウェア,   動画, Posted by log1p_kr

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