メモ

著者とのトラブルが報告される大手自費出版業者の新風舎が倒産手続


アサヒ・コムによると自社で設けた賞に落選した人間に対して共同出版を持ちかけ多額の資金を要請したり、出版後に本が書店に並ばないなどのトラブルが報告される自費出版業者の新風舎が民事再生法の適用を本日申請するそうです。

詳細は以下から。asahi.com:自費出版大手「新風舎」、再生法申請へ - 文化・芸能

新風舎は営業方法を批判されたことなどの影響で、債務支払いが滞り負債額が約25億円になるとして、東京地裁に民事再生法の適用を申請するそうです。すでに印刷会社など2社が支援を表明していて、事業を継続しながら再建方法などを調整すると新風舎は述べているとのこと。


新風舎は契約を行った著者とのトラブルも多く報告されています。新風舎主催のコンクールに応募した後、落選通知とともに共同出版をもちかけられた男性に関する記事が以下。

メディア・「新風舎」にだまされた 自費出版の巧妙手口

私にはお金がありませんでしたが、全国800以上の書店に必ず並ぶのならと、予算135万円で商談が成立しました。

 しかし、問題はこれからでした。当初135万円で手を打ったはずでしたが、135万円を口座に振り込んでまもなく、同じ担当者から手紙で「よりクオリティーの高い作品づくりを検討した結果、あと10万円必要となりました。デザイナーもこの作品にかなり興奮しております。至急、送金ください」と申し入れがありました。その結果、145万円を支払うこととなりました

商談が成立した後に追加予算を要請したりと、ちょっと怪しい商法を展開していたようです。

フリーのジャーナリストである有田芳生氏は新風舎のこうした商法を「希望商法」と評しています。

有田芳生の『酔醒漫録』 「新風舎」のあくどい商法

「週刊文春」でも小さな記事になったが、「霊感商法」ならぬ「希望商法」とでもいえるようなやり口だ。エッセイや写真の賞を設け、そこに応募し、落選した人たちに「共同出版」を持ちかける。会社として制作や流通に責任を持つから、費用の半分を出さないかというわけである。

こうした批判などに関して新風舎は公式サイトにて見解を公表。著者との対話を重視するとしています。

新風舎 | 表現する人のための出版社

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in メモ, Posted by darkhorse_log

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