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アニメ制作者がネットラジオでニ○○○動画を痛烈に批判


アニメ制作会社「Geneon Entertainment」と映画、DVD、アニメなどのコンテンツ紹介を手がける「Showgate」という会社が行っている業界人によるネットラジオ「偽・うpのギョーカイ時事放談SUPER!」で先日、YouTubeやニ○○○動画をはじめとした動画共有サービスなどにアニメがアップロードされている現状について、痛烈に批判がありました。

どのような発言があったのかなどの詳細は以下の通り。
ネットラジオ本編を聞くには以下のリンクの「第4回放送」をクリック。第4回のゲストはアニメ「サムライチャンプルー」などのプロデュースを手がけた里見哲朗氏です。

偽・うpのギョーカイ時事放談SUPER!

放送開始19分30秒ごろから、ネットで無料で提供されているメディアについての言及が始まり、そこからYouTubeやニ○○○動画などにアニメがアップロードされていることについて話が展開されています。主な発言を要約すると以下の通り。


「YouTubeのシステムは僕は認めるけど、お前らが権利(著作権)を持っていないものをアップすることがいいとは一言も言っていないから。最近○○○○(注:放送ではこの部分にさまざまな雑音が入って聞こえなくなっています)動画でもそうなんだけどさ。ちょっと問題にはなっているわけですよ」

「技術的には来るべくして来た感がある」

「お金を出さなくなっちゃった。人が汗かいて作ったものに対して」

「僕たちがレコードを借りてカセットテープに録音し、好きな女の子にあげたのとイコールに近いものがあるけれども、生産性や手間暇が爆発的に違う」

「YouTubeはおもしろい。自分の作った創作物をみんなに見てもらうというシステムはアリかなと思っている。ただ、俺達が作った物をお前が上げる権利はどこにも無い。表現の場としてはあり」

「ぶっちゃけテレビで放送された物に対しては目くじらは立てない。局に納品した時点で局の判断を仰ぐんだから」

「この前作ったドクロちゃんの映像特典が平気で○○○○動画に上がっているわけですよ」

「発売日翌日とかには上がっている」

「上げた奴に言いたいんだけど、お前犯罪者だからな、それ。君が買ったものに対して、個人で持つ権利は渡したけれども、それを不特定多数の人間に見せる権利はこれっぽっちも渡していないので」

「それは言ってあげないとお客さんは分からないんじゃないかな」

「つるし上げて誰か捕まえないといけないんだよ。で、1億円とかの損害賠償を払わせるとか、それくらいしないとダメなのかと最近思う」

「コピーされてバラ撒かれたら売れないわな。このままだとアニメの値段がバンバン上がる」

「お前一人の歪んだ善意によって(コピーする事で)食えなくなる人間がいるんだよ。フリーのクリエイターなんかは飯を食えなくなっちゃう」

「そして某○○○○動画の『権利侵害対応プログラム』のために、ド○○○の子会社のニ○○○が権利者であることを登録する用紙を会社に持ってきて、登録するとニ○○○が専用ツールを提供してくれるらしいんだわ。そのツールを使うと、申し立てしなくても(○○○○動画に)上がっている動画を削除できると」

「僕らが自己で防衛しろと」

「そういうこと。てめえらのサイトで違法アップされているのに対して」

「権利侵害に対応するのが我々だってのは面白いね。夜中もやれと」

「面白いよこれ。『SMILEVIDEOは利用規約および動画のアップロード等における権利者から動画削除の申し立てに対する対応等を通じて、知的財産権の保護に取り組んでおります』って、取り組んでる結果がこれかよって」

「回りに取り組んでくださいという結論になったわけですね」

「バカかと。それでうちのチーフの宣伝プロモーターに、どのツラ下げて来たのか知らないけど、広告を貰いに来たらしいよ。盗人猛々しいというか、恥も憶面もないんだねアンタたち。すごく気分が悪くなった」

「ニ○○○動画さんは『勝手に(動画を)アップしていいですよ。勝手に消す人たちがいますよ。ただ場を提供してるだけです』という言い逃れができる画期的なシステムです」

「駐車場で事故を起こしてもお店はかかわらない、みたいな世界?」

「でも駐車場の横にはスプレー缶持ったヤンキーたちが座ってるんだぜ。大量に。事件も起こるわな。そのヤンキーが問題なんだろ?と」

「個人で言いたいところはあるけれども、違法アップをできる場所を提供している会社の過失責任を問うべきだと思うけどね。平気なツラして「広告だしませんか?」なんて言える厚顔無恥。人間としての質を問いたい」

「広告の場としてオフィシャルに認めて欲しいなら、もうちょっと対応を考えないといけない。無料で流すことがNGというわけではなくて、流し方があるでしょという」

「アニメが売れなくなってきているのは事実。もちろんクオリティや本数が多すぎる問題もあるけれど、この原因も理由の1つであることは確か。DVDを買ったお客さんのために作った灼眼のシャナの映像特典が1つにまとめられてアップロードされていたのにはビックリした。無料で見せるためにやっているわけではない。買った人に対するお礼」

「視聴者側の立場からだと、また言いたいこともあるだろうけれど、権利者の立場からすると『ふざけんなよ』という感じ。システム自体は悪くない。ただ、違法アップをされることに対応ができないのであれば、そういうシステムはやめた方がいいという気はします。あまつさえ権利者に(削除を)自分でやれというのは、気が狂っているとしか思えない」

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse_log

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