ムービー

官能的なナメクジの交尾ムービーの真相


「攻殻機動隊」の原作第1巻において「ナメクジの交尾と聞いてゲーと思う方もいると思うが、その官能的な美しさは尋常ではないから調べてみるのも一興」というようなことが書いてあったので、調べてみました。

YouTubeに実際にナメクジが交尾している貴重なムービーがアップされています。以前に写真では見たことがあったのですが、さすがに実際に動いていると美しいというよりも「すごい」としか言いようがありません。

再生は以下から。
※ナメクジが嫌いな人は確実にトラウマになるので見るときは自己責任

YouTube - Slug Sex

もっとくっきりはっきり写っている写真が以下にあります。


Leopard Slug Aerial mating

で、このムービー、前半はなんてことのない、ナメクジがヌメヌメと音を立てて歩き回っている行為の延長線上なのですが、上記ムービーの後半に「官能的」と評されるシーンがあります。予備知識ゼロで見ると、一体何がどうなったのかさっぱり分かりません。最後に出てくるのは「陰茎」と呼ばれるもので、相手に挿入して精子を注入しているわけです。つまり、ナメクジの生殖器は頭部側面にあるというわけです。

また、ナメクジは雌雄同体であり、雌も雄もいっしょです。上記ムービーではお互いに精子の交換を行って、このあと両方とも産卵します。片一方が地面に落ちていますが、これがどういう理由かは不明です。とにかく、ナメクジは生殖器を2種類持っている、ということです。正常な交尾中のナメクジと産卵後の卵の写真などは以下にあります。

ナメクジの自家受精

なお、雌雄同体には2種類あり、1つはナメクジのように同時に生殖器が2種類付いている「同時的雌雄同体」と呼ばれるもの。もう一つは「機能的雌雄同体」というもので、最初はオスで後からメスになるのが「雄性先熟」、その逆で最初はメスで後からオスになるのが「雌性先熟」です。

なぜナメクジが「同時的雌雄同体」なのかというと、これは「同時的雌雄同体」全般に見られる共通の特徴として移動する機能が低いためだと言われています。ナメクジは夜行性で一日の行動半径はおよそ数メートル程度。この狭い移動を繰り返していくわけですが、この中でせっかく出会った別のナメクジが同性だった場合、ただでさえ低い繁殖の確率がさらに下がるわけです。そのため、両方の生殖器を持つことになったと考えられています。

また、両方の生殖器を持つのであればいわゆる自家生殖も可能なのではないか?と考えられますが、ナメクジの場合はそのあたりがはっきりしていないようで、遠い過去に出会った相手の精子を体内にためこんで、必要になったら取り出して受精するということも実際に行っているらしく、端から見ていると自家受精なのか、ストックを取り出して使っているのか判別できないようです。

そのほかにも、ナメクジは越冬可能で、年間の産卵数は約300粒。産卵時期は春と秋の2回が一般的らしいです。このあたりは下記サイトがさらに詳しくわかりやすい。

ナメクジ編:愉「貝」な仲間たち!

補足事項として、1匹のナメクジが卵を産み、その子どもがすべて無事に成長し、さらにその子どもも全員同じように無事に一匹も欠けることなく卵を産んでいくと仮定すると、最初のナメクジには9万の孫ができ、そして2700万のひ孫ができる計算になるとのこと。本当なんでしょうかね。

以下のサイトにも交尾の写真があります。

個人的博物館 - Personal Museum of Natural History - 陸産の軟体動物

今回のムービーに出ていたのは腹足綱柄眼目コウラナメクジ科のマダラコウラナメクジ(学名:Limax maximus)という種類のナメクジ。日本にも生息している外来種です。平均して大きさは15cmほどなのでかなり大きい。それだけでなく、普通のナメクジの5倍ぐらいの速度で移動します。共食いもしますし、自分以外のナメクジに追いついて食べたりもします。

なお、ナメクジは食べてはいけないらしい。

X51.ORG : ナメクジは食べないで 豪

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in 生き物,   動画, Posted by darkhorse

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