Firefoxはどうやって約63億円の利益を上げたのか？

Moziila CorporationのCEOであるMitchell Baker氏が自身のブログなどで明らかにしたところによると、2005年度にFirefoxやThunderbirdから得られた利益は5290万ドル、約63億円になるとのこと。オープンソースでこれほどの利益を上げるとは、すごい。

この収益の大半は検索エンジン、具体的にはGoogleから得られたもので、Firefoxの右上にある検索窓に検索エンジンを内蔵することと引き替えに収益を得ていたとのこと。2006年の9月頃にも確かに会見で同様のことを話しており、各方面で記事になっていましたが、やってくれますね……。

2003年度や2004年度などはどうなっていたのかというと、以下の通り。
Mozilla's 2005 revenue: $52.9 million | News.blog | CNET News.com

2003年度の収益は240万ドル（約2億8000万円）、2004年度は580万ドル（約6億9000万円）だったので、2005年度は爆発的に増加したというわけですね。肝心の昨年度、つまり2006年度については触れられていませんが、少なくとも2005年度よりは増加しているのではないかと。

気になるのはFirefoxで具体的にどれぐらいの収益を上げる構造になっているのかという部分。

Firefox - A $50+ Million Cash Cow

上記ブログによると、Firefoxの検索バーから検索すると検索結果にGoogleのAdSenseが表示され、それをFirefoxユーザーがクリックするとそのうちの80％がMozillaの利益になっていると推測されているそうです。また、以下のFirefoxのスタートページからも利益を出しています。

Mozilla Firefox スタートページ

なお、具体的な数値は以下のページにあるPDFファイルに記載されていますので、Mozillaの役員や幹部の給料がどれほどなのか気になる人は読めばある程度わかるかも知れず。

Mozilla Foundation Documents