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Googleストリートビューカーが街中の無線LANをスキャンして記録、2010年末までに表示開始か

by Olaf_S

ドイツ政府のプライバシーデータ保護官が明らかにしたところによると、GoogleはGoogleストリートビューカーで街中を撮影するだけでなく、個人の無線LANネットワークとMACアドレスをスキャンして記録していたとのこと。

詳細は以下から。
Google Street View logs WiFi networks, Mac addresses ・ The Register


Google Street View: Erfasst auch private WLAN - Digital - Bild.de


ドイツ連邦プライバシーデータ保護官であるPeter Schaar氏はこの事実を発見した際に「ぞっとした」としており、現時点ではまだGoogleはこれらの収集したデータをGoogleマップで表示はしていないものの、「無線LANマップを表示するサービスを今年度末までには開始したい」という旨をGoogleは希望しているそうです。

スキャンして記録しているのは撮影中に発見した無線LANアクセスポイント名とMACアドレスで、それを撮影場所とくっつけることによって、Googleマップで調べたときに「この近くにある無線LANアクセスポイントはここ」というように表示するものと予想されており、無線LANを搭載した各種モバイル機器を持って出かけた先で気軽に通信できるようにすることを目的としているらしいのですが、Googleからこのようなデータをスキャンしているという事実も、記録しているということも、何に使うつもりなのかということも不透明なままとなっています。


なお、カナダ、フランス、ドイツ、アイルランド、イスラエル、イタリア、オランダ、ニュージーランド、スペインの10カ国が既にこれよりも前の4月19日に連名で、Google Buzzとストリートビューについて厳格なプライバシー保護を要請する書簡を送っており、ヨーロッパだけでなく、その他の国でも同様のこと(=撮影するついでに無線LANのアクセスポイントをスキャンして記録する)が行われている可能性は否定できません。

ちなみにこれがドイツのGoogleストリートビューカーです。

by LvE

撮影していない間は上部カメラ部分にカバーを付けているようです。

by minimalniemand

このような感じでカメラを倒して駐車している場合もあるようです。

by bodzasfanta

正面から見るとこんな感じ。

by bodzasfanta

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in メモ,   ネットサービス, Posted by darkhorse

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