取材

防塵マスク&ゴーグルを着用しないと作れない激辛唐辛子100本入りの「ギロチン炒飯【ゴッド】」を本当に命がけで食べてきました


「化学兵器レベルの激辛だが、ウマいチャーハンが存在する」という情報を得たので、早速その恐るべきチャーハン「名物 ギロチン炒飯」を出してくれるという「辛いもんやギロチン」に行ってきました。

「激辛・激ウマ日本一決定戦優勝作品」ということで、レベルは「へたれ・並・強・死・鬼・呪・ゴッド」の7段階。特に最上位の「ゴッド」は作る際に店員さんが上記写真を見てもわかるように、わざわざ防塵マスクとゴーグルを着用しなくてはキビシイというレベルで、明らかに危険度MAXです。生きて帰れるかどうかどう考えても不安なのですが、玉砕覚悟で特攻してきました。

というわけで、想像を絶する激辛唐辛子100本入りギロチン炒飯を作っている貴重なムービーや実際の写真、そして食べてみた感想は以下から。
今回行くことになった「辛いもんやギロチン」の場所は大阪市西区新町2-17-3。埋め込みのGoogleマップで表示されている場所とは微妙に異なり、「べつばら」と書かれた店舗の隣です。


そんなわけでやってきました。わいわいがやがやしているのがどうやら「辛いもんやギロチン」らしい。接近してみましょう。


店はこんな感じで非常にオープン。日曜大工を趣味にしているので鉄パイプとかベニヤ板をホームセンターで買ってきて作ったらしく、冬にはこたつが登場するとのことです。


看板発見


「G」の字とギロチンを組み合わせたロゴマーク


入り口にあるメニュー


奥のカウンター席へ


カウンターに陣取りました


棚の上の方を見ると「ギロチン」のラベルが貼られているのを発見。芸が細かい。


壁には初代ギロチン正社員の絵が。今回はこの人に作ってもらいました。


レベルはへたれ・並・強・死・鬼・呪・ゴッドの7段階。


2006年度の完食者は22名、2007年度の完食者は36名、2008年度の完食者は現時点で43名


今回はへたれ(0倍、辛さ無し)・死(3倍、凶暴な唐辛子5本)・ゴッド(10倍、100本入りで心臓の弱い方はご遠慮くださいレベル)の順で挑戦することにしました。


あくまで「飲み屋」であって「食べ物屋」ではないので、まずは飲み物とかおつまみメニューを注文


何かいろいろ書いてあったので適当に注文することに。


ギロチンチャンジャ(450円)登場。ふつうのチャンジャ。量が少ない。


血迷った編集部員がドクターペッパーを注文。そう、この時点ではまだ余裕があったのです。


着用するゴーグルを発見、こんなものが必要というレベルで明らかに何かがおかしい。期待せざるを得ません。


店の中はこんな感じで、座席数は非常に少ないです


「ギロチンサングリア」というのと「ギロジャム」が気になったので追加注文


これがギロチンサングリア。左が辛くないもの、右が辛くなってしまっているもの。辛くない方は普通においしいため、赤ワインが好きならお勧め。


辛い方はなぜか口に入れた瞬間、まずタバスコのような味から始まり、その後普通のサングリアの味に。その後、口の中がピリピリ痛くなります。


浮いてる……何か浮いてる……


ギロチンピリ辛ソーセージ(400円)登場。予想以上に辛い。このソーセージを食べた時点で挫折しそうになったGIGAZINE編集部員が若干出現。味としてはチリドッグのソーセージみたいな感じでピリ辛。単品で食べるには辛いが、ビールが進みそうな味付け。


ふと上を見上げると、謎のカライ蒸気が漂っており、息を吸うと確実に肺の中に浮遊している刺激物が侵入して咳き込むレベルです。危険です、かなり危険です……。


これはギロジャムチューハイ。初めにタバスコみたいな風味から始まるのが特徴。最初はちょっとピリッと来るグレープフルーツ酎ハイだと思っていたものの、時間がたつとジャムが溶けてきたのかだんだん辛くなってきました。


ギロジャムが底に沈んでいる


ギロジャムをひっぱりあげてみたところ。なに……これ……?


さらに「ギロチキン辛手羽先」や「ギロとんぺいやき」、「辛い焼きそば」の大辛を注文


で、「ギロチキン辛手羽先」登場。


見た目の割に辛くなく、非常にウマウマ。編集部員一同大喜び。


次は「ギロとんぺいやき」です。これも実にウマイ。


卵の中には豚キムチが入っており、チーズとキムチの相性が非常に美味。


いよいよチャーハン第1弾、「へたれ」です


どう見ても普通のチャーハン。コショウの味がピリっとするが辛くはない。正直、ごはんがぱっさぱさで水分が完全に飛んでおり、味付けもそれほどしっかりしていないため微妙。


ごちそうさまでした


とか言っている間にも想像を絶する刺激臭がしてきたので何事かと思って覗いてみると……唐辛子を刻みまくっているではありませんか。この時点で刺激臭にやられた編集部員が店の外へ一時避難。


さらに焼きそばを作り始めたため、蒸気に乗って唐辛子の強烈な刺激臭が店内をジェットストリームのように駆け抜けます。耐えられなくなってほとんどの編集部員が逃走。ちょっと待って、置いていかないで。


というわけで、大辛そば出現。


ニオイが激辛で、刺激臭がとんでもない。


横で麺をすくい上げているだけで目と鼻に痛みを感じます。激辛で口の中が痛いが、意外と辛さはすっとひいていく感じで、美味。


ちなみに辛いものに弱い編集部員はこのそばの麺を一本食べただけで身もだえて「うおおおおおおおおおおおおお」と叫んで店の外へ飛び出していき、なかなか戻ってきませんでした(誇張無しの実話)。尋常ならざる事態です。


そうこうしているうちに次の「死」が作られ始めました。ネーミングがこの先の運命を示しているかのようです。


ところができあがったのはなんと「鬼」……あれ?注文したものよりパワーアップしていませんか……?


「死」は確か通常の3倍、凶暴な唐辛子5本。で、この「鬼」は激辛唐辛子25本なのですけど……あれ、みんなどこ行くの、帰ってきてください。


で、勇気を出して食べてみたところ、辛いが普通に食べられる程度。後にも引かないため食べやすい。むしろ適度な辛さがついてこれまた美味。辛いものが平気な人ならおいしく食べられるライン。さっきの焼きそばの方が辛かったような気がします。


これも食べきりました、ごちそうさまです


なお、たった2名で厨房をまわしているのと、辛いチャーハンはそのたびに唐辛子を刻むために仕込みの時間がかかるため、多客時に行くと「ゴッド」が出てくるまでに2時間近く待つ羽目になります。チャーハン狙いだけで行くとひたすら待たなくてはならないので、空いていそうな時間を狙うのが吉です。

あまりにも長時間待っていたため、サービスでギョウザ登場。非常に安心できる味。辛くないものが出てきて本当にうれしかったです。


そしてついに「ゴッド」を作り始めることに……もう見ただけで危険だと判断できます。なにあの山盛りの刻み唐辛子は?今回はほかのお客さんのも一緒に作るため、なんと激辛唐辛子200本分!!にげてー、みんなにげてー!!


これがそのムービー。周囲のお客さんが咳き込む声などが聞こえます。

「ギロチン炒飯【ゴッド】」を本当に命がけで食べてきました その1 - YouTube


この時点で既にほとんどの編集部員が脱兎のごとく逃走。残っているのは撮影している者2名のみ。なんというか、戦場カメラマンの気分。


この時点で既に限界。息が苦しい。


限界突破。直後、ついにたった一人で撮影を続行する羽目に。今までの試食レポート史上、最難関と言っても過言ではない。


うわああああああああああああああああああああ、息が!息ができない!苦しい!


ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ、目が、目があああああああ!


もう……やめて……

「ギロチン炒飯【ゴッド】」を本当に命がけで食べてきました その2 - YouTube


やっと、できあがり……息できない、呼吸困難、マジで。

「ギロチン炒飯【ゴッド】」を本当に命がけで食べてきました その3 - YouTube


と思いきや、まだできていなかった!とどめがキタキタキタキタァッー!!

「ギロチン炒飯【ゴッド】」を本当に命がけで食べてきました その4 - YouTube


そしてゴッド降臨


どう見ても悪魔です、本当にありがとうございました。


禍々しい、実に禍々しい。見ているだけで手が震えます、本当に。周囲の空間が歪んでいるのではないかと錯覚するレベル。


興奮と言うよりは恐怖のあまり、目の前にある現実を脳が受け入れられない状態でした。どうやらこんなものを食べなくてはならないらしい。


というわけで、食べてみたところ……にが痛い。苦い、そして痛い。口の中が痛い。唐辛子のしゃりしゃりした食感が多く、チャーハンを食べている気がしない。口の中の痛みが尋常ではない。もはやチャーハンではなく、炒めた刻み唐辛子を食べている気分。辛いものが苦手な人は絶対に食べてはいけない、辛いものが好きな人でも無理して食べてはいけないレベル。さらに水を口に含むとより辛さを感じるようになってしまうため、水分はとらないほうがいいです。


ほとんどの編集部員が撃沈する中、たった一人で7割方食べきる侠気あふれる編集部員もいました。なお、焼きそば一本で苦しんでいた編集部員は口の中に入れた途端に声にならない叫び声を上げながら目の前の飲み物をすべて飲み干し、苦しそうにうめきながら、この世のものとは思えない形相をしていました。


ラストスパート

「ギロチン炒飯【ゴッド】」を本当に命がけで食べてきました その5 - YouTube


編集部員総掛かりで完食。舌が痛い。正確には舌の両端が痛い。辛いではなく痛い。唾液が口の中でどんどん分泌され、口内の粘膜がはがれ落ちていき、喉が焼け付くように痛い。胃の中が真っ赤に燃えたぎる感覚がして、今なら炎の塊を吐くことができるに違いない、というように思わず妄想してしまうほど。ついでに手が震えて、5分間ほど話すこともできなくなりました。もちろん目から涙が出るので、意志とは裏腹に泣いてます。ダレカタスケテ。


そんなこんなで無事に生還。これは最後にもらったおみやげの名刺。


ハバネロとか大好きな人は一度、挑戦してみてはいかがでしょうか……命の保証はできませんが……


なお、近くのスーパー「ライフ」の屋上がコインパーキングになっており、ライフで500円以上買い物をすることで1時間無料となるため便利そうに見えたのですが、基本料金が60分400円だったため、2時間ぐらい滞在することになるギロチンへ行く場合は素直に地下鉄の西長堀駅か西大橋駅から歩いて来た方がよさそうです。

辛いもんやギロチン
http://gilotine.com/

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in 取材,   試食,   動画, Posted by darkhorse

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