サイエンス

土星・火星・金星・木星が2022年4月下旬に一直線に並び肉眼で観測できる


国立天文台によると、2022年4月下旬に南東から東にかけて、土星・火星・金星・木星がほぼ一直線に並ぶという珍しい天体イベントが北半球で観測できるそうです。

月が土星、火星、金星、木星に接近(2022年4月) | 国立天文台(NAOJ)
https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2022/04-topics02.html

A Rare Planetary Alignment Is About to Happen. Here's How You Can See It
https://www.sciencealert.com/a-rare-planetary-alignment-is-about-to-happen-here-s-how-to-see-it

国立天文台によれば2022年4月上旬から土星・火星・金星が明け方の空に並びつつある状態で、4月17日頃からこの並びに木星が加わり、位置の高い方から土星・火星・金星・木星がほぼ一直線に並ぶとのこと。


各惑星が並ぶのは東から南東の空で、時刻は朝4時頃。それぞれの等級は、土星が約1等、火星が約1等、金星がマイナス4等、木星がマイナス2等、明け方でも肉眼で観測できる程度の明るさです。ただし木星は低い位置に見られるので、周囲の地形や建物によっては見づらい可能性もあります。

さらに4月25日から28日にかけて、月がこれらの惑星に接近していく様子も観察できるとのこと。土星や火星は月の明かりによって見にくくなってしまいますが、マイナス等級の金星や木星は月の近くでも輝いて見え、空が多少白んできてからでも観測可能だそうです。

なお、科学系ニュースサイトのScience Alertによれば、2022年6月下旬には水星・金星・火星・木星・土星・天王星・海王星という太陽系の惑星すべてが夜空で一列に並ぶという非常に珍しいイベントも観測できるとのこと。ただし、天王星の明るさは6等級と非常に暗く、海王星に至っては肉眼での観測がほぼ不可能な8等級なので、惑星直列を実際に観測するには望遠鏡あるいは双眼鏡が必要になるそうです。

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in サイエンス, Posted by log1i_yk

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