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ボストン・ダイナミクスが商用物流ロボ「Stretch」の商用販売を開始するも2022年分が一瞬で売り切れ


人型ロボットの「Atlas」などを開発したロボット企業のボストン・ダイナミクスが、以前から発表されていた商用物流ロボット「Stretch」を発売しました。しかし、あまりの人気に2022年内の生産分はすべて受注が終了していると報じられています。

Boston Dynamics’ Stretch Robot Now Available for Commercial Purchase | Boston Dynamics
https://www.bostondynamics.com/stretch-robot-now-available-commercial-purchase

Boston Dynamics’ “Stretch” robot hits production, and it’s already sold out | Ars Technica
https://arstechnica.com/gadgets/2022/04/boston-dynamics-stretch-robot-hits-production-and-its-already-sold-out/

Stretchは倉庫内を動き回り、製品の荷下ろしや輸送などを行うロボットです。Stretchがどのように動作するのかは以下の記事を見れば分かります。

あのボストン・ダイナミクスが商用物流ロボット「Stretch」を発表、吸盤付きロボットアームで物流を進化させる運搬ロボ - GIGAZINE


Stretchは発表から1年の実地試験とさらなる開発を経て商用向けに改良されています。プロトタイプ(左)に比べて製品版(右は)やや丸みを帯びた体になっており、ワイヤーなどの内部構造が見えないすっきりとしたデザインになっているほか、アームの先にある吸盤が18個から50個に増加しています。新しい機能の1つとして、倒れてしまった荷物を自動的に整理するというものが追加されているとのこと。


Stretchの背中側にある黒い平たい板はセンサーになっており、これによりStretchが周囲の状況を確認できます。また、自動運転技術にも使われるLIDARが足元に配置されているため、人間や物に当たらないようになっています。


なお、Stretchの価格は公開されていません。ボストン・ダイナミクスによると、Stretchはアーリーアダプターからの強い需要により、すでに2022年内の受注は終了しており、2023年と2024年の生産分の予約を受け付けている状態だとのこと。ボストン・ダイナミクスは物流大手のDHLから1500万ドル(約18億円)の投資を受けたことなどを明らかにし、「Stretchがまもなくさまざまな場所で使われ、小売業者や物流企業の急増する需要に対応できるようになることを嬉しく思います」と述べました。

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in ハードウェア, Posted by log1p_kr

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