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金策地獄で話題の「グランツーリスモ7」にキレたユーザーがスクリプトのパワーで「完全自動稼ぎ」を実現


2022年3月24日にPlayStation 4(PS4)とPlayStation 5(PS5)向けでリリースされたドライビング&カーライフシミュレーター「グランツーリスモ7」は、実在するさまざまな車に乗ってレースに出場できるゲームとなっています。しかし、乗りたい車はゲーム内で購入しなければならない上に、購入するための資金を稼ぐには膨大な時間をかけて何度もレースに出場するか、課金してゲーム内通貨を購入する必要があるため、プレイヤーから不満が噴出しています。そんな中、グランツーリスモ7内のレースで「一切ゲームを操作することなくレースの賞金を稼ぎ続けるスクリプト」を開発したプレイヤーが登場しました。

Gran Turismo 7 players fight unpopular nerf by ‘grinding currency without playing the game’ | VGC
https://www.videogameschronicle.com/news/gran-turismo-7-players-fight-unpopular-nerf-by-grinding-currency-without-playing-the-game

グランツーリスモ7で指摘されている問題点については、以下のはてな匿名ダイアリー記事にまとめられており、「インターネット接続がなければシングルキャンペーンモードがプレイできない」「散見されるバグらしき挙動」、そして「課金要素を強いるようなゲームシステム」が挙げられています。

ようやくGT7の悪行が明るみになった ※追記しました
https://anond.hatelabo.jp/20220323085830

グランツーリスモ7には、中古車ディーラーで過去の名車を購入するカーコレクション要素が実装されており、この車の購入にゲーム内通貨が必要になります。しかし、人気のある車の価格はかなり高額に設定されている上に、タイミングによってはいつでも買えるわけではないという点がプレイヤーからの大不評を買っています。


さらに、ゲーム内通貨を稼ぐには作業のようにレースへの出場を何度も繰り返す必要がある上に、度重なるアップデートの中でレースの賞金額がほぼ半減してしまったため、「レース作業」に必要な時間が大幅に増加したとのこと。グランツーリスモ7はフルプライスのゲームですが、ゲーム内通貨を購入する課金要素が用意されており、こうしたシステムやアップデートは「課金へ誘導するためではないか」と指摘する声もあります。

グランツーリスモシリーズの有名プレイヤーであるSteve Alvarez Brown氏は「原則として、私はグランツーリスモ7で課金を行うつもりは一切ありません。このゲームは一般プレイヤーがゲーム内通貨を得るのに、理不尽なほどに時間がかかるようになりました。課金の話も勘弁してください」とコメント。

As a matter of principle, I will never do a single microtransaction EVER on GT7.

The game has definitely got a to a point whereby it's unreasonably time consuming for the average player to gain credits.

Don't get me started on the roulette spins either ????

— Steve Alvarez Brown (@_SuperGT)


そんな中、iLLmatic氏がYouTubeに、「ゲームのコントローラーに一切触ることなく、レースに自動で出場して賞金を稼ぐ」というスクリプトを動かすムービーを公開しました。

Gran Turismo 7 - 100% AFK Credit Farming Guide (550k/hr) (Remote Play) - YouTube


iLLmaticによるレース自動化のポイントはPS5やPS4のゲームをPCからプレイできる「リモートプレイ」と自作のスクリプトを組み合わせること。


リモートプレイを使って、iLLmatic氏所有のPS5をPCから操作します。


レースに出場する車を選択。


設定も固定します。


今回は1位になると3万5000クレジット(日本だと350万クレジット)を獲得できるレースに出場します。


スクリプトで車を操作するため、ハンドル操作は十字キー。また、アクセルやブレーキなどのボタン配置も変更します。


PC上でスクリプトを起動。スクリプトがコントローラー入力を行うので、プレイヤーはコントローラーを触らなくても放置するだけでレースに出場できるというわけです。


スクリプトによってアクセル・ブレーキやとライン取りが最適化されているので、コースを爆速で駆け抜けてフィニッシュ。


タイムは3分52秒554。1時間放置するだけで、およそ54万クレジットを自動で稼ぐことが可能。ただし、330万クレジット(日本だと3億3000万クレジット)のフェラーリ・F50を購入するためには、このスクリプトを6時間以上回す必要があります。


なお、グランツーリスモ7はゲームや映画などのユーザー評価を数値化するサイト・Metacriticでは、ユーザースコアが10点満点中で2.3点(PS4版)・1.6点(PS5版)という低評価がつけられており、「開発側はプレイヤーが課金することだけを気にして、プレイヤーが時間を割いてゲームをどう楽しんでいるかを気にしていません」「ソニーはプレイヤーに課金させるためのアップデートを行いました。無料のスマートフォン向けゲームの方がもっと私に敬意を払ってくれています」「グランツーリスモ7をプレイするのをやめて、Forza Horizon 5のプレイに戻ります……」といったコメントが寄せられています。

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in ソフトウェア,   動画,   ゲーム, Posted by log1i_yk

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