乗り物

空港で2年半立ち往生していた男性がようやく飛行機に搭乗


2019年4月にフィリピンの空港に到着してから約2年半にわたって空港内で生活していた男性が、カナダへの亡命が認められたことを受けて、同国行きの便に搭乗することになったと報じられています。

Stranded Man Stuck In Manila Airport For 2.5 Years Finally Gets To Fly
https://www.ibtimes.com/stranded-man-stuck-manila-airport-25-years-finally-gets-fly-3338628

2 Africans stranded at NAIA for 2 years – Manila Bulletin
https://mb.com.ph/2021/01/09/2-africans-stranded-at-naia-for-2-years/

リベリア人男性のジョンソン・エマニュエル・ジョサイア氏は、当時42歳だった2019年4月21日に中国の広州からフィリピン航空のPR-383便でフィリピンに入国しました。同氏は、10月4日にケニア航空の便で出国する予定でしたが、搭乗を拒否したため空港当局の手に負えなくなりました。

by MANILA BULLETIN

ジョサイア氏は亡命を希望しましたが、入国管理局が申請を却下し身柄をフィリピン航空に引き渡したため、やむなくフィリピン航空がそのままニノイ・アキノ国際空港のターミナル2にあるトランジットラウンジで面倒を見ていたとのこと。同氏が母国への帰国を拒否した理由は不明です。

その後、2年半にわたり空港内で生活していたジョサイア氏ですが、今回カナダへの亡命が認められたことを受けて、近日中に出発するカナダ行きの便に搭乗すべく、ターミナル1に移動しました。


なお、ニノイ・アキノ国際空港には2019年4月4日にタイのバンコクから飛行機で到着し、ジョサイア氏と同様に亡命が却下されたまま約2年半空港内で生活しているカメルーン人男性であるアラン・ニョーゴ・アチャ氏がいますが、アチャ氏の動向は不明。同氏が帰国を拒否している理由も分かっていません。

アチャ氏には、紛争が続くカメルーンで戦闘に参加するよう命じられたことを契機に軍に追われているとの情報もあります

by MANILA BULLETIN

アメリカのニュースメディア・International Business Timesによると、同様の事例として、約7カ月間マレーシアの空港で生活したシリア人のハサン・アル・コンタル氏が挙げられるとのこと。2018年3月7日にクアラルンプール国際空港に到着した当時37歳のコンタル氏は、兵役を拒否したことで逮捕されることを恐れて帰国を拒否し、半年以上にわたって空港内で寝泊まりしました。

その後、カナダのイスラム教徒組織であるBritish Columbia Muslim Associationなどの援助によりカナダの永住権を取得したコンタル氏は、2018年11月にカナダに移住しました。

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in 乗り物, Posted by log1l_ks

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