ハードウェア

最大40Gbps転送のUSB4と240W給電可能なUSB PD EPRに合わせた新しいUSBの認証ロゴが発表される

by SparkFun Electronics

USB規格の仕様策定を行う団体・USBインプリメンターズ・フォーラム(USB-IF)が、USB Type-Cの充電規格「USB Power Delivery(USB PD)」に基づき、60Wまたは240Wの給電をサポートする認定USB Type-CケーブルとUSB4の新しいロゴを発表しました。

USB-IF Announces New Certified USB Type-C® Cable Power Rating Logos
(PDFファイル)https://www.usb.org/sites/default/files/2021-09/USB-IF_Cable Power Rating USB4 Logo Announcement_FINAL.pdf

USB-IF Announces New Certified USB Type-C® Cable Power Rating Logos | Business Wire
https://www.businesswire.com/news/home/20210930005098/en/USB-IF-Announces-New-Certified-USB-Type-C-Cable-Power-Rating-Logos

USB規格は2008年にUSB 3.0が発表されてから混乱の一途をたどっていました。当初USB 3.0とされていた規格は、2013年にUSB 3,1が登場したことで「USB 3.1 Gen 1」と呼ばれ、本来のUSB 3.1は「USB 3.1 Gen 2」と呼ばれるようになりました。さらに2017年にUSB 3.2が発表されると、「USB 3.2 Gen 1x1(従来のUSB 3.0 Gen 2)」「USB 3.2 Gen 1x2」「USB 3.2 Gen 2x1(従来のUSB 3.1 Gen 2)」「USB 3.2 Gen 2x2」と規格名が改められました。しかし、この命名は規格の区別がしにくいため、ユーザーを混乱させるだけだという批判が強くありました。

新旧入り交じり混乱を極めるUSB規格をスッキリ解説 - GIGAZINE


さらに、USB給電規格は上記規格とは別に存在し、「USB Battery Charging Specification」や「USB PD」と名付けられましたが、その名前からは果たして何Wの電力を送ることができるのかがわかりづらく、スマートフォンやノートPCの充電に使いたいケーブルを買おうとしても、どのケーブルが給電に向いているのかが消費者に伝わらないという問題がありました。

そして、今回USB-IFが発表した新しいロゴをまとめた表が以下。


ロゴは基本的に、最大転送速度40Gbpsの次世代USB規格であるUSB4を示す「USB4 40Gbps」と、2021年5月に発表された(PDFファイル)USB PD 3.1に基づくUSB PD Extended Power Range(EPR)で最大240W給電可能になった「USB Type-C 240W Cable」の2タイプが存在し、それぞれにパッケージ版・ケーブル/ポート版が用意されています。また、転送速度と給電量を兼ねたロゴとUSB 240W給電のみのロゴを含めて、全部で7種類となっています。

PC関連ニュースサイトのPC Gamerは「転送速度と最大給電のワット数のみをロゴに記すことで、必要なケーブルが見分けやすくなり、混乱しにくくなりました」と評価しています。

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in ハードウェア, Posted by log1i_yk

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