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広げて大画面タブレットのように使える折りたたみスマホ「Samsung Galaxy Z Fold3 5G」ベンチマーク、スペックもタブレット並なのかをチェックしてみました


Samsungの折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold3 5G」が、10月に登場します。Galaxy Z Fold史上最もスリムな本体の心臓部には、Qualcommの5nmプロセス採用SoC「Snapdragon 888」が搭載されているとのこと。そんなGalaxy Z Fold3 5Gが到着したので、ベンチマークテストにかけてその性能を確かめてみました。

Galaxy Z Fold 3 5G(ギャラクシーZフォールド3 5G)|Galaxy公式(日本)
https://www.galaxymobile.jp/galaxy-z-fold3-5g/

Galaxy Z Fold3 5G SC-55B | スマートフォン(5G) | 製品 | NTTドコモ
https://www.nttdocomo.co.jp/product/sc55b/

今回は、「Galaxy Z Fold3 5G」を鉄板ベンチマークアプリ「Geekbench 5」でテストしていきます。付属のアクセサリーや外観などは以下の記事からチェックできます。

スマホとタブレットのいいとこ取りな折りたたみスマホ「Samsung Galaxy Z Fold3 5G」フォトレビュー - GIGAZINE


・目次
◆Geekbench 5:CPU
◆Geekbench 5:COMPUTE(OpenCL)
◆Geekbench 5:COMPUTE(Vulkan)
◆Geekbench ML:CPU/GPU/NNAPI
◆まとめ

◆Geekbench 5:CPU
ベンチマーク開始の前に、本体が性能を十分に発揮できるように、念のため設定から「処理速度を向上」をオンにしておきます。


そして、Geekbench 5でCPU性能をテストしてみると、結果はシングルコアが「1071」で、マルチコアが「3459」でした。


シングルコアのスコアは、Galaxy S21 Ultra 5Gをしのぐという結果になりました。以下の画像をクリックするとOnePlus 8 Proより下のグラフも含めた大きな画像で見ることができます。


マルチコアでも同様の結果が得られました。


SoCに同じSnapdragon 888を搭載しているQualcomm製スマートフォンの「Smartphone for Snapdragon Insiders」はシングルコアが「1126」で、マルチコアが「3415」でした。いずれのスコアの差も誤差程度なので、Galaxy Z Fold3 5Gはチップメーカー製オリジナルスマートフォンと同じレベルでSoCの性能を引き出すことができていると言えそうです。


◆Geekbench 5:COMPUTE(OpenCL)
続いて、OpenCLでベンチマークテストをした結果が以下。Galaxy Z Fold3 5Gのスコアは「4718」で、総合性はSoCがSnapdragon 865 PlusのGalaxy Note20 Ultra 5Gを大きく上回り、Exynos 990のGalaxy Note20 Ultraに一歩譲るという立ち位置でした。


◆Geekbench 5:COMPUTE(Vulkan)
Vulkanのスコアは「4549」でした。


◆Geekbench ML:CPU/GPU/NNAPI
続いて、モバイルデバイスのAI性能を調べるベンチマークアプリの「Geekbench ML」を使ってみました。その結果は、CPUが「401」で……


GPUが「1710」。


ニューラルネットワークAPI(NNAPI)が「1006」でした。


Geekbenchの公式サイトに掲載されている、Geekbench MLでのCPU性能をテストしたベンチマーク結果のグラフが以下。Galaxy Z Fold3 5Gのスコアは「401」で、2020年6月に登場しているGalaxy S20+ 5Gよりかろうじて上という結果でした。上位陣がAppleデバイスで占められていてAndroid端末は団子状態とはいえ、最新機種としてはやや物足りないスコアです。


一方、GPUの「1710」というスコアはAndroid端末ではトップでした。


また、ニューラルネットワークの演算性能でも、Android端末としては上位陣に食い込むなど健闘を見せています。


◆まとめ
Samsung Galaxy Z Fold3 5Gは、折りたたんだまま外側のカバーディスプレイで普通のスマートフォンのように使うことも、展開してタブレットのような大画面のメインディスプレイを使うこともできるAndroidスマートフォンです。メインディスプレイ・カバーディスプレイともに120Hzのリフレッシュレートを誇り、SoCには5Gモデムを搭載したQualcommのSnapdragon 888を採用。ノートPCにも匹敵する12GBのRAMや256GBのROMを備えることで、広い画面を生かしたブラウジングから動画の視聴、ゲーミングまで幅広い用途で活躍します。

屋内での使用だけでなく、4400mAhのバッテリー容量とIPX8の防水仕様、Galaxy史上最強だというアルミフレームにより屋外での使用にも耐えることができますが、折りたたみ機構があるからか防じん機能はないため、ほこりっぽい環境には適応しません。さらに、折りたたんだ状態だと16mmの厚さになる本体はさすがに普通のスマートフォンと同等の可搬性があるとはいえず、23万円超と非常に高価なことも相まって、いろいろな意味で取り回しに細心の注意が必要なスマートフォンだと感じました。

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in レビュー,   モバイル,   ハードウェア, Posted by log1l_ks

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